ドコモの冬春の新機種に
ソニーエリクソン製新スマートフォン Xperia X10が入っていなくて、ちょっとショックです。
僕の携帯電話が壊れかけていまして、できれば新しいケータイに変更したいのです。
ところが、全くといっていいほど魅力的な機種がないのが昨今の日本の携帯電話事情なんですね。
どの機種も変り映えがしないくせに、モバイル接続が脆弱なのが不満なんです。
はっきり言って、今の携帯電話の機能には不要なものが多すぎなんだと思います。
日本の電機が韓国勢に完敗した理由にも書かれていますが、世界では日本のような高性能かつ高価な機器は求められていないのが現状です。
日本のように電化製品に不要な機能を付加し、その開発費で価格が上昇してしまえば、新興国の安価な製品に対して太刀打ちできなくなります。
しかも、諸外国ではそれほど高性能な機器を作れない場合もあるので、おのずと世界標準は比較的機能の限定された安価な方式を採用することになります。
その顕著な例が、GSM方式の携帯電話です。
全世界ですでに標準化しているGSM方式、これが標準でないのは日本だけです。
日本だけPDC方式を取り入れた結果ガラパゴス化が生じ、海外向けに端末を開発しようとすれば、海外勢に比べ余分な開発費を費やす必要が発生しました。
当然、余分な開発費を埋めるため、端末の価格は海外勢に比べて上昇しています。
そもそも日本の携帯電話事情はドコモやauなどのキャリアにメーカーが囲い込まれた状態になっており、新機種は各キャリア向けの機能を備えた機種を開発し、販売する形式になっています。
そのため、各キャリアで独自の付加価値を備えた新機種を投じやすい環境になっているのですが、すでにその付加価値に限界が来ているのです。
例としてi-modeが挙げられると思います。
i-modeでインターネットができることやメールができることは、当初としては画期的でした。
しかし、時代が進むにつれ、どのキャリアでも同じような機能を備えた携帯電話が発売されるようになりました。
メールも異なったキャリアでも共通して使えるようにe-mailが標準的になりました。
したがって、キャリアによるメーカーの囲い込みのメリットは十分に生かせない状態に突入しているのです。
しかも、メーカーはキャリアに囲い込まれているので、新機種を複数のキャリアに提供するのに手間隙がかかります。
そのため、おのずとターゲットとなる市場が小さくなり、その分開発費を回収できる機会が現象することになり、回収できなかった開発費は価格に上乗せされます。
さらに、長い不況の影響で、ユーザーにも購買力が失われてしまいました。
ユーザーは高価な高機能端末よりも、安価な低機能(といっても携帯電話として十分すぎる機能を備えている)端末を望むようになったため、高価になりすぎた(無駄な機能がついた)携帯電話に誰も見抜きもしない状態がここ数年で顕著化しました。
その上、メーカーは開発費が回収できないため、収益を確保しにくい携帯電話を開発するメリットがなくなって
しまいました。
キャリアは自身の利益を優先したシステム構築を行い、それが機能しなくなったにもかかわらず、期性のシステムに固執したがゆえに、メーカーの撤退及びユーザーの新機種離れを誘発してしまったのです。
この対策はどうしたらよいのでしょうか?
今の僕にはSIMロックを解除する形を取り入れ、メーカーにとって開発費を回収しやすい市場を形成すること、使用頻度の極度に少ない無駄なサービスを撤廃し端末自体の開発費を下げてやること、無駄なサービスを提供している部署の統廃合を進め通話料を下げてやることぐらいしか思いつきません。
しかし、素人の僕にも思いつくことですから、かなり重要な指摘でしょう。
今のままで苦しむのはメーカーとユーザーでしょうね。
現行の携帯電話の端末を取引するシステムでは、キャリアが苦みを自覚するのは最後なので、外部から何か刺激が来ない限り現状は変らないようになっているのでしょう。
携帯電話にしても、家電にしても、あるいはその他のシステムにしても日本が今後世界の市場で生き残っていくには、世界標準に合せた変革が必要であります。