胸がへこむ漏斗胸

March 22 [Tue], 2011, 17:44
漏斗胸(ろうときょう)は、胸骨やろっ骨が陥没して胸がじょうごのようにへこむ病気で、小児期に発症する。「この病気の治療は、骨の成長を考慮した上で、適切な手術を受けることが必要です」と、加古川市民病院(兵庫県)小児外科の久野克也部長は話す。

●主流は挙上術

 漏斗胸は、ろっ骨をつないでいる胸骨やろっ骨の一部が背中に向かって陥没し、胸がへこんだ形になるもので、1000人に2人くらいの割合で見られる。男女比は4対1で男児に多い。
 へこみが指1本ぐらいであれば、成長に伴って目立たなくなるので、しばらく様子を見る。しかし、へこみが改善されなかった場合や、骨の変形が強い場合は、手術を行うことになる。
 手術にはいろいろな方法があるが、へこんだ胸骨を持ち上げる挙上術が主流だ。
 挙上術は、変形したろく軟骨を軟骨膜からはずし、その軟骨をくさびにして、胸骨を持ち上げる方法だ。年齢が低いほど術後の胸の形が美しく保たれるが、幼児では、胸郭がまだ成長過程にあるため、術後の呼吸が不安定となり、人工呼吸器の補助が必要になることがある。
 胸郭というのは、胸椎(きょうつい)、胸骨、ろっ骨によってかご状になった胸の骨格のことで、この中に肺や心臓がある。そのため、挙上術は、胸郭の成長が安定する4歳から10歳前後までに行われる。
●新しい手術法も

 挙上術には、金属製の補助具をろっ骨に沿って挿入してアーチ型にし、これに胸骨を固定する方法もある。この方法は、骨や胸郭の成長との関係で、小学生以降か思春期に行われれる。
 また、最近行われるようになった手術法に、胸骨矯正バーによる挙上術がある。胸の両横を小さく切開して、胸のへこみに沿って挿入する弓形のバーを、180度回転させて胸を押し上げる方法だ。この手術は、7歳から10歳の子供に良好な結果が得られている。
 久野部長は「最近では、幼児の定期検診で漏斗胸が指摘された場合でも、ほとんどが、軽度のためにしばらく様子を見るケースになっています。軽い場合は、進行しないこともあります。手術を必要とする場合は、幼稚園から8歳ごろまでに手術の時期を考えればいいでしょう」と話している。
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