失くした指輪 

January 06 [Sat], 2007, 0:34
君がしたかったこと・・・。
これで・・・これで良いんだよね・・・?


失くした指輪


冷たい風が部屋のカーテンを揺らしている。
まだ初夏の始まりだというのに風は冷たかった。
凛々と静かに夜を照らす赤い月は一体何を訴えているのだろう。
心が騒いだ・・・こんなにも落ちかない日は初めてだった。
気晴らしにすぐ近くの広い公園へと足を進ませた。

―――――――キィ・・・・

ブランコが風邪に揺れて微かに動く。
外はもう暗闇で周りは何も見えない状態だった。
青い三人用だと思われるベンチに男はドスッと重い腰を下げた。
ベンチのすぐ横には大きい街灯があった。
すると、俺は白いTシャツの胸ポケットに無理やり手を突っ込んだ。
てできたのはタバコ一箱とライターを取り出した。
ジジ・・・と軽い音を立てて一本のタバコにに火がついた。
それを確認して俺はゆっくりとタバコほ口に含む。
この口に含んだときのタバコのほろ苦い味がが俺にとっては最高の生きがい。

「ふー・・・」

白い煙が一目散に狭い空間から広いくて暗い空間にへと逃げ出す。
それをぼー・・・っとベンチに座りながら見ていた俺は、ベンチの背もたれに体重を押し付けた。
ギシッ・・・とベンチが擦り鳴く・・・それが耳に心地良い。

「ぉーい・・・芦貴(あしたか)ー」

そう暗闇の中俺の名前を呼ぶ声がした。
その方向には幼馴染が一人軽く手を振っていた。
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