一幕 漆黒の少女

June 18 [Mon], 2012, 15:56
  七不思議の七つ目。

    6時44分。
 
死のチャイムと共に、に現れる漆黒の少女。

その姿を見たものは、皆 闇に落とされ、永遠に帰ることなどできない。



 こんな噂が流れ出したのは、ちょうど二、三ヶ月前のことだった。

平和すぎるくらいの高校生活には皆うんざりしていたので、

この噂が全校生徒流れるまでそう時間はかからなかった。

とある日の放課後、三人の男女の生徒がその噂を確かめに行くことになった。

一人は、Y奈。彼女は、オカルト好きで、明るい子。

二人目は、K穂。Y奈の親友で、幼馴染。とても冷静な子。

三人目は、U渡。Y奈の彼氏で、K穂の初恋の人でもあった。

この三人は、クラスでもとても仲がよく、目立つメンバーでもあったため、

クラスの皆から、期待のエールを送られてしまったので、仕方なく行くことになったが、

K穂「・・・ねぇ、やっぱ先生に見つかったら、やばいんじゃぁ・・・・。」

Y奈「っな、何いってんの?!こっからが楽しいとこでしょ!!ね、U渡。」

U渡「そうだって!K穂びびりすぎww。」

K穂「やっぱ帰ろうかな・・・。おじゃまみたいだし・・・。」

Y奈「えぇ!三人のほうが楽しいじゃん?やっぱびびってる?」

K穂「塾あるし・・・。ごめん、明日聞かせて。じゃ!!」

U渡「Y奈・・・なにげ傷つくんだけど・・・。」

Y奈「ごめん〜〜。冗談!!一番は、U渡に決まってるでしょ!!」

という感じで、結局ふたりでいちゃいちゃしながら旧校舎へと向かった。

ついに着いた旧校舎は、今は誰も使っていないため、今にも壊れそうなくらいおんぼろで、

今は11月だったため、日が暮れるのも早かったので、もうあたりは真っ暗だった。

玄関から、もう嫌な予感がしていたが、二人はとりあえず中へ入った。

ずいぶん前から使っていなかったのだろう。

あちらこちらに、伸びる蜘蛛の巣。

階段や、床、窓にたまったほこり。

割れた窓ガラス。

どこからか聞こえる冷たい風の音。

どれもが二人には不気味に感じた。

だが、二人は不思議と帰ろうという気持ちにはならなかった。

すると、急に、廊下のつきあたりにあった鏡が光った。

気になって近づいてみると、

校舎中に、なるはずのない錆びれた死のチャイムが鳴り始めた。

二人は、驚いたが、身の危険を感じるほうが早く、慌てて校舎を出ようとした。

が、さっきまで、開いたまんまで、閉じることもなく、鍵もないはずのドアが開かない。

別の窓を割って出ようとしたが、鍵も開かないし、割れもしない。

Y奈「うそでしょ!!!!!・・・・だして!!ここから・・・。」

といいかけたとき、急に声が出なくなった。

「ここからは、永久に、でれないよぉ♪。」






次の日、二人は結局見つかることはなかった。





私、K穂こと、椎名 架穂はとてつもない罪悪感に襲われた。

まさかこんなことになるなんて・・・。

誰も想像していなかったこともあって、このことを知っている友人は、みんな慰めてくれた。

そして、諦めていた。中には、駆け落ちしたという噂まで流れた。

Y奈には、正直U渡君を取られて、喧嘩なんかもしたけど、

Y奈は、やっぱりなにがあっても親友ということには変わりはなかったし、正直祝福もしている。

U渡とは、今では、気の合う友人。というぐらいだ。

だが、やはり二人がいなくなってからというもの、毎日のように罪悪感私を責め続けた。

私はどうにか二人を助けきれないか、ただがむしゃらに調べた。

2週間後、私はこの学校のとある昔話を見つけた。

それは、とある不思議な少女の話だった。

その少女は、漆黒の髪に、燃える瞳に、紅色の唇。

彼女に望めばどんな願いも叶う。

がしかし、それなりの代価が必要となる・・・・・。

私はもうこれかない・・。と思った。

なのでさっそく、彼女に望むことにした。

場所は、中庭付近の古びた時計台の前。

彼女が現れるのは、放課後のみ。

放課後になり、辛抱強くまつこと4時間。

もうあたりは暗くなっており、ほとんどの部活生はもう帰ってしまった。

仕方がないので、帰ろうとしたそのとき、・・・・

ボーン ボーン・・・。

古びた時計台が、鳴り出した。

三回目の音が鳴り止もうとしたそのとき、・・・・。

時計台から、怪しい煙が黙々とたちこみ、やがて辺りを包み込んだ。

「ゲホ、ゲホ・・・。」

それから、何分かたち、あたりが見えてき始めたとき、

初めて目の前に人がいたことに気がついた。

「・・・だ・・・っだれ!!」

おびえる私を、彼女はを楽しそうに眺ていた。

そして、やっと薄っすらあたりがみわたせるぐらになってきた頃、

彼女は、無表情のまま、口を開き始めた。

「お前の願いは何だ。」


きょとんとしている私に、

不思議そうな顔つきで、私に尋ねた。

「どうした、私に願いがあるからずっとここで待っていたのだろう?」

その言葉でやっと我に返った私は、漆黒の少女に叫んだ。

「私の友達を助けて!!!!!」

すると、少しびっくりしたような顔で、

「よかろう。」

というと、私にちかずいてきた。

改めて見てみると、彼女の顔立ちは整っており、

噂どうりの、漆黒の長い髪に、燃えるような綺麗な瞳に、紅色の唇、

透き通るぐらい真っ白な肌と、細い手足、

そして、全身には、真っ黒なセーラー服。

一見、地味にも見えるが、うつくしい彼女にはとてもよくにあっていた。







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