写真師 小川一眞 Ogawa Kazumasa 

September 21 [Wed], 2011, 20:19
19世紀の写真師 小川一眞(Ogawa Kazumasa)のコロタイプ写真は、海外で有名。日本を紹介しているわけだけれど、手彩色の写真は花が一番美しいです。

記事 小川一眞 Ogawa Kazumasa
記事 小川一眞 1890年代 Japanese flower
記事 小川一眞 Ogawa Kazumasa Flower Collotypes

彼氏は、夏目漱石などの人物写真のほかに、岡倉天心が手がけた美術本に、たとえば伊藤若冲なんかの作品の写真も撮影している。

名所や風俗・文化財も撮影して、写真文化に貢献した立派な写真師ですけど、僕はやっぱり職人の写真師だと思ってます。

「東京百花美人鏡」(Geysha (Geisha) of Tokyo)は、海外でも出版されたもの。彩色されてどんどん化粧の厚塗りになっていく芸者たち。


吉原の芸者 おたつ 写真 小川一眞
昨年、吉原最後の芸者みな子さん(長尾みつ)が、90歳で死去しました。「吉原の芸者は器量より芸を売る。身体は売らない。」と言っていた人。

江戸時代に公認の遊郭として名を残した吉原は、小川一眞さんが撮影した芸者のおたつの時代には、まだこんな感じでした。

この時代に、芸者たちに順位をつけ、写真を撮り、着色して、絵葉書として売る。やっぱり写真師、写真商という文化です。

小川一眞さんは、海外に日本の何を伝えたかったのでしょうか?


吉原の女たち 日下部 金幣(Kusakabe Kimbei )
おたつさんは、遊女ではなく芸者だったんでしょう。「東京百花美人鏡」では53位でした。

小川一眞さんも日下部 金幣さんも、写真の浮世絵師、あるいは日本画家を秘めていたのかもしれませんが、当時の貴重な資料と言われていますけど、ありのままを撮影するのではなく、まるで舞台での場面を演じるように言い付かった素人の役者を写していて、日本人の生活感も苦悩も苦労も見えてきません。

カメラマン沢田教一さんの泥まみれの死を考えると、写真を生業とした人ではありません。僕自身が、小川一眞さんの写真でへーっと感心するのは、「花」くらいでしょうか。

再度、問いかけをします。小川一眞さんは、海外に日本の何を伝えたかったのでしょうか?


Sights and Scenes in Fair Japan 1910小川一眞 Ogawa Kazumasa

Harakiri of Lord Asano(赤穂浪士) 1892小川一眞 Ogawa Kazumasa 
わざわざ、写真で古い時代を海外に知らせる必要があったのでしょうか。それとも日本の政治的なプロバパガンダに利用されたのでしょうかね。





鯉幟 小川一眞 Ogawa Kazumasa

田植え 小川一眞 Ogawa Kazumasa


こういう日本の風景が、海外に知らされるのは良いことだと思います。そして、「おっ!本物の風景だい!」と思ったのが呉服の「白木屋」です。


日本橋 呉服「白木屋」(部分)1911 小川一眞 Ogawa Kazumasa
意外に少ないですよ、こういう写真が残っているのは。本当の明治時代の風俗がたくさん見ることができたらいいのにと思いましたよ。

小川さんの写真はWIKIからも見ることができます。
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たいして記事は書いていないので楽チンですが。どうぞよろしく。
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