フェルメール これって嫌い  I hate it!

January 27 [Thu], 2011, 1:52
今回21名のブログ仲間が選んだ「フェルメール これって嫌い  I hate it!」です。私めの企画でメールで投票してもらいました。似たご意見は一番長文だった方を採用しています。最初が嫌いな作品ダントツで降順になっております。ご協力ありがとうございました。

フェルメールに興味のある方 「XAI フェルメールはお好き?」にどうぞ。




「ヴァージナルの前に立つ女」 1673年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー

嫌いな理由
・フェルメールの意図した「クピド」と高級娼家の女衒に見えるこの女はハズレ。「取り持ち女」とこの女なら納得。

・クピドの画中画とピーター・フローニングから模した小さな作品と違和感がありすぎます。画家なのに作品を壁にかけるときの位置や額縁を室内に装飾する術を知らないのでしょうか。その室内の装飾の不自然さが目立ち、女性のけばけばしいアクセサリーとドレスが、年齢とつりあわず、不倫を象徴しているように見えてしまうのです。

・木の額縁におさまったクピドの絵。大きすぎませんか?寓意があると言っても、このクピドが大作のような大きさで描かれていること自体がありえませんよね。

・この作品になぜ、この女性をモデルに選んだのか。もしかして肖像画のつもり?晩年に近い作品。迷いが見えて、仕方なく終えたように見える。

・フェルメールが嫌いなのは、一歩間違えればみんなこんな作品になりやすいところ。平坦で野暮。もうほとんどインスピレーションが沸いていない。全36作品、伝フェルメールを加えて、真作の作品は贋作に劣る。




「ヴァージナルの前に座る女」 1675年頃  ロンドン・ナショナル・ギャラリー

嫌いな理由
・上部が情けない。あれもこれも1枚に描きたいっていう経験がない画家のよう。青のタペストリーなしで窓を描いたらどうなんだろう?

・わざわざ壁にかかる「取り持ち女」の作品と左奥の青いカーテンをこのキャンバスに描く必要があった?泥臭さのあるフェルメールってセンスがない。その青いカーテンって何さ。

・晩年に近い作品なのに、まったく洗練されていません。無意味にあれこれ付け足して描いている感じ。バランスが悪すぎ。




「ヴァージナルの前の女」 個人所蔵

嫌いな理由
・なぜ顔を向けるわけ?横顔苦手なの?この顔が作品の日常性を描く風俗画を台無しにしている気がするのはわたしだけ?

・召使がこっそり女主人のヴァージナルを弾いているっていう感じがする。富裕層のたしなみのひとつの楽器に向かってる少女は労働者の娘という感じ。

・これまでの作品が変に無駄なものを精密に描きすぎてきたから、こうなったわけ?これって習作に見えるけど。




「二人の紳士と女」(ワイングラスを持つ女) 1660-61 アルトン・ウルリッヒ公美術館

嫌いな理由
・技法が優れているのはわかるのですが、魅力に乏しい作品。

・初期の「取り持ち女」の作品は無駄な空間がなくって、何を描いているのかが伝わってくる。自然な人間の配置と仕草だから。こうした表情や仕草のバランスが悪い作品はあまり好きではない。

・寓意にこだわりすぎている。だから描こうとする主題と描いた構図に無理がある。この作品はそうしたフェルメールのやりすぎが現れている。描けないなら描かなくともいいものを無理に描いている感じ。




「音楽の稽古」(音楽のレッスン) 1662 バッキンガム宮殿 王室コレクション

嫌いな理由
・家具の配置が不自然なんだよね。ごちゃごちゃして。窓側の壁に椅子、そして楽器を立てかけておけば見やすい作品。空間がバランス悪く描かれて、技法が際立たなければこの作品ってどうなのさ。

・子供が書いた作品のよう。色彩や光、描き方が優れていなければ、作品としての構図はどうなのですかというのが私。

・なにが悪いのだろう。ここまで空間は必要ない感じ。遠近法もポワンティエもカメラ・オブスキュラに頼りすぎて、画面の魅力の乏しさを養おうとしていない。





「ギターを弾く女」 1673-74 ケンウッドハウス

・なんだろう。人間に良く似たマネキンのように見える。こういう髪型ってどういう階級の娘だったんだろう。当時のオランダの画家はこういう娘を描いていないから、とても奇妙。芸人が弾いている感じがするので、どうも室内画として違和感がある。

・音楽の稽古のようなレンズを覗いている不自然さはないけど、この少女自体が不自然。せっかくまともな構図なのにもったいないね。

・フェルメールが描く人物が嫌いなんでしょうね。魅力に乏しい。この作品を部屋に飾ろうとは思いません。





「レースを編む女」 1669ー70 ルーヴル美術館

・ごめんなさいな。このお顔立ちにその髪型。民族的なものなのかしら?でもルーベンスやレンブラントの描いた女性とはだいぶ違いますよね。

・ものすごくいい作品。けれど嫌いなのは、髪型。地味な少女、田舎の少女を描いているからこそ、この作品は際立つのでしょうか。

・これは労働している娘?それとも手習いしている富裕階級のお嬢さん?独特な髪型がとても野暮。作品としてはもの凄くよいと思うけれど、嫌いな1枚。




「兵士と笑う女」 1658-59 フリック・コレクション

嫌いな理由
・これさ、要は自由恋愛っていうものを描いているのはわかるんだけど、それだったら「取り持ち女」のように、コインを描いた方が説得力あるよね。後姿の兵士とこの女性の恋愛(あるいは一度きり)がさ、高尚で品のいい感じではないのを示唆しつつ、あえてその部分を切り取っている。そこがわざとらしい。

・当時の男女関係だと思うけど、それだけで何もない。ハッとするのは技法だけ。あまりにもリアリティを絵画化を目指しすぎて、絵画という画面と人物像を省きすぎている感じがする。

・初期の「取り持ち女」は、ある意味人間臭さがでていてよかった。フェルメールの独特の静謐で、科学的な空間構成や繊細な光は認めているし、そのよさがわかるけど、描かれた人物はただの人形。




「眠る女」 1656-57年 メトロポリタン美術館

嫌いな理由
・とくに理由はないのですが、強調しなくてもよいところに焦点があり、強調した方がよいところを見逃しているような、主題がみつからなかった気がします。使用人が労働に疲れて眠る姿の作品は当時の風俗画にもあって、その例にならって、寓意的な要素を描きこんだものの・・・どうなんでしょうと画家本人も考えているような作品に見えるので。




実は「赤い帽子の女」と伝フェルメール「フルートを持つ女」もあったのですが、理由はグロテスクでダントツでした。ところが記事編集中にkeiくんが久々にアップしたのが、この二作品。メールでみなさんから「ちょっと待った!」がはいりました。なんか愛着感じたんでしょうか。記事の効果ってスゴイです。

記事 フェルメール 赤い帽子の女 フルートを持つ女



論外(好きにも嫌いにも入らなかった作品)



習作 少女 1667年 メトロポリタン美術館 
みなさんに問い合わせ→論外、無視、あー、あったねぇ、あれは習作だから。などでした。
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たいして記事は書いていないので楽チンですが。どうぞよろしく。
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