ある意味、素直

May 10 [Thu], 2012, 18:26

時は4月19日に遡る。


『32年生の8時間目』の福岡公演初日を翌日に控えた19日、仕込みも早めに終わり、20時前にはもうホールを出る事が出来る状態になっていた。

せっかくの福岡を楽しむためひとり早々にホールを出ようとしていた時、「今日、一緒に行くって言うてましたやん」と岡部尚子さんに首根っこを掴まれた。

そう言えば大阪での稽古中、曖昧に返事をしたような気がしなくは無い。しかし既に行き先を決めていたボクは、何とかその会を回避しようと策謀していた。


「決起会ですよ」。

ボク以外の全員が参加するとの事で、かなりのプレッシャーが突きつけられた。それでも、どうしても単独行動を望んでいたボクは「じゃ明日」とはぐらかしたりしながら、取り敢えず皆と一緒に一旦ホテルへ戻った。

「今日はどうしても来て頂きたいんです」。これまでに一度も見たことの無い神妙な面持ちで、同室の小池裕之さんがポツリポツリと語り始めた。

この日の飲み会をセッティングしてくれた福岡のジャスティンさんという方に空晴はかなりお世話になっており、どうしても顔を出して欲しいという。しかもミュージシャンであるジャスティンさんが、空晴だけのためにわざわざ場を設け歌ってくれるのだという。

「…行くよ」。コッキーの殊勝な目に負け、とりあえず小一時間という約束を取り付け、決起大会が行われるという場に向うためタクシーに乗り込んだ。

場に着くと、長浜のウオーターフロントにある素敵なカフェで、一気にテンションは上がった。ジャスティンさんも非常に素敵な方で、何かと話は盛り上がっていった。


「前田さんはいくつなの?」
「あ、ボク明日で42歳になるんです」


すると照明のお手伝いに来ていたちかちゃんから、思わぬ一言が飛び出した。

「あたしも明日誕生日なんです」
「えーっ、奇遇だねえ!」



ここでハタと思い起こす。どうしても言っておかねばならぬ事柄をすっかり忘れていた。極度にサプライズが苦手なボクは、予め空晴のみんなに「サプライズだけは止めてくれ」という事を言わねばならなかったのだ。

(ギリギリ間に合った)。隣にいた上瀧昇一郎さんに、ボクがいかにサプライズが苦手で、自分の劇団でもいかにそれを潰して来たかをつぶさに語り尽くした。(これで安心だ)。そう思い、ジャスティンさんのライブが始まるのを待っていた。


「お誕生日の方は…」。

山と盛られたフルーツ&スイーツタワーを両手に抱え、店員さんがそう言った。「え?え?」と狼狽えていると「ジャスティンさんからです」と、べっちが割って入った。

(明日誕生日なんて言ってしまったからだ…)。申し訳なさに苛まれながらお礼を言い、フルーツに手を延ばした。それにしても相当立派なタワーである。年齢の話が出てから数分しか経っていないのに、よくこれだけのものを作れるなぁと感心し切りだった。

そしてジャスティンさんのライブが始まった。本当に素敵な声と歌で、2曲3曲と進む毎に引きこまれていった。そうこうするうち「誕生日だと岡部さんから聞いていたんで」とジャスティンさんが宣った。

(?聞いていた???)。何が何やら分からぬうちにハッピーバースデーの曲が歌われていた。そしてようやく気づくワケである、「そういうことか!」と。


「分かるでしょ、フツー!!」。

空晴さんから誕生日プレゼントとして頂いたメッセンジャーバックを抱えるボクに、相当の非難と人差し指が刺された。確かに思い返してみればおかしい事だらけだ。

それでもボクとしては翌日の20日に全ての警戒心を集中させていたため、前日に行われるなどという発想は1ミリも頭に無かったのだから仕方ない。

兎にも角にも、この日に合わせて出演者、スタッフさん、ジャスティンさん、お店が前もって全てを段取りをしてくれたと思うと恐縮至極、誕生日だというのにボクから発せられる言葉は「すいません」「申し訳ない」の2言のみであった。


「もう少し素直に受け入れましょうね」。

こんなに気づかないんだから、超絶的に素直だろ。





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※岡部尚子さんのブログ「たまたま、素敵。」に、計画サイドからの状況が書かれています。興味のある方はコチラ(→「成功?失敗??」)をご覧下さい。
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"GETA”のシーズン

May 09 [Wed], 2012, 15:42

気象の乱れが露骨な昨今だが、本日の昼間の大阪は非常に穏やかな陽気である。風邪の具合も沈静化し、となると、いよいよ「下駄」の出番だ。

「そうやって風邪ひくんですね」。先月末の『32年生の8時間目』の福岡公演終わり、漁サンで小倉の街をふらつこうとするボクにそんな忠告が飛んでいた。その忠告はモノの見事に的中し、翌日自宅に戻るや否やあっさりと風邪の症状が出現していた。

そんなまだ寒さの残る時期もようやく過ぎ去った様子。玄関先で何度も迷ったが、「何とかなるだろ」とついに下駄をシェイクダウンした。もちろん新品のものだ。


やはり快適。

靴を履き、更にその下に靴下を履くという超過保護的な状態からようやく解放された足が喜んでいる。非常に心地よく、普段は好きでない散歩も少し楽しく感じる程である。


「そうしてやっぱり風邪ひくんですね」。

明確に"インドア派”なので大丈夫。






「デーバク」 de ユッケジャン

May 08 [Tue], 2012, 16:50

またオススメが増えた。


稽古終わり、いつものようにふらっと行き付けの韓国料理屋「デーバク」に足を運んだ。たいそう疲れていたので「何か、おまかせで」とオモニに頼み、出して貰ったのが写真の「ユッケジャン」である。

これが、信じられないくらいに美味しい。デーバクではどの料理も本当に美味しいのだが、「是非」と勧めて知人に食べて貰っていたのが「ダッカルビ」という料理だ。この日頂いた「ユッケジャン」は、この「ダッカルビ」に匹敵する旨さなのである。

とにかく牛骨で取った出汁の旨味が半端無い。そこに山と入れられた各種野菜からもいい旨味が出ており、ボクの好きな辛味はほぼ無いが、絶品の仕上がりとなっている。訪れた際、特に「辛いものがダメ」という方にはオススメの逸品である。


「稽古の話題は?」。

もう少し先でしょう、"話の題”になるの。






自由な空間

May 07 [Mon], 2012, 14:46

何を置いても、"自前の稽古場”というのは本当に便利なものである。


『夕陽ケ丘まぼろし営業所』の稽古は微少ではあるが、着実に本番へ向けて進んでいる。その稽古後にはこうして飲み会があったりするワケだが、特に今回は客演・オーディション出演組と外部からの出演者が7名もいるので、こうした会は必然的なものとなってくる。

「飲みに行く」とは言っても、連日居酒屋へ出向いていたのでは財布の状況もかなり厳しくなる。そうなると、安価に飲める「稽古場飲み」が主流となる。

アテを買ってくる事もあれば、座長自らが早入りして炊き込みご飯を作ったり、最近の流行はたこ焼きを様々な具材で楽しむという事まで行われている。


今はいいが…。

いわゆる「倉庫」である。とある運送会社さんの倉庫の2階をまるまるお借りして倉庫兼稽古場と利用しているのだが、気温の影響をモロに受ける。

夏は強烈に暑く、冬の底冷えは半端無い。こうして自由に使用できる場があるというのはありがたいことだが、気温との戦いはこれから徐々に加速していくのだ。


「そこに寝泊まりしてたんですよね?」。

大阪へ戻った理由のひとつに間違いありません。







桃色染色

May 06 [Sun], 2012, 23:01

『夕陽ヶ丘まぼろし営業所』の稽古が始まってから一週間が経過しているにも係わらず、ブログの進み具合は止まったままの状態であった。

これにはワケがあると言えばあるのだが、無いと言えば全く無い。とにかくちゃんとパソコンは開くのだが、ブログとは別の行動を取ってしまう。


Youtubeで動画三昧。

先のブログでも書いたが、圧倒的に「ももいろクローバーZ」にハマってしまっている。本当に多くの芸人の方がハマっているが、その理由がよく分かる。

因みにボクはアイドルオタクでは無い、しかもこの歳である。当然ひかれる目で見られるであろうが、ももクロはアイドルという概念を超えているグループで、そのエンターテイメントっぷりが半端無いのである。

これ以上書くとひかれる事この上無いので控えるが、とにもかくにもパソコンを開くと、気づけばYoutubeの検索バーに「ももいろクローバーZ」と入力していた。


「頼んでたアレはどうなってるんですか?」
「読んで下さいと言って送ったアレは?」
「メールの返信が返ってきてないんですけど」



すぐに取りかかります。

一通り観終わりましたので。






ワニとシャンプーとフェリー

May 02 [Wed], 2012, 18:30

昨日、南河内万歳一座のお休み明け復活公演『夕陽ケ丘まぼろし営業所』の稽古がスタートしたのだが、ブログの方はまだ『32年生の8時間目』をシガム事にする。


「新幹線のチケットを用意します」。空晴さんからそう言われていたのだが、移動費も高くフェリーに変更してもらっていた。万歳一座の九州公演時は必ずフェリー移動と慣れており、何よりボクはそのフェリー移動が大好物なのだ。

「地獄の深夜バス」とは異なり、船内を自由に移動出来るし、真横になって寝ることが出来る。のんびと優雅な時間を過ごし、寝て起きればもうそこは福岡なのだ。


「私達もフェリー移動にしました」。

これまでの公演ではいつも車に分乗して移動していた空晴がフェリーに乗船するという。それを話していた時点で、既にテンションはなかなかの上がりっぷりだった。

そしていざ乗船当日、いつもより少し早めである出港40分前にフェリーターミナルへ着いたのだが、そこには誰もいないのである。

慌てて電話を入れると「もう乗ってますよ」との返答。「テンション高いなぁ」。そんな事を思いながら乗船したのだが、その後の光景はそんな思いをはるかに凌駕するものであった。


@出港していないのに食事が終了
A出港していないのに入浴が終了
Bとにかく何かと外に出たがる
C大きな橋を通過する度に甲板に走り出る
Dトランプ大会が始まる



そんなこんなで空晴一同のフェリー風雲録は、帰りのフェリーでも同様に繰り広げられた。フェリーでのこのテンション、いつまで続くのであろうか。


「前田さんも最初はそうだったでしょ?」。

眠らず遊んでました、5年間は。









「やまちゃん」

May 01 [Tue], 2012, 16:08

福岡に行くと必ず訪れるスーパー銭湯「ゆの華」。その近くにある長浜公園の脇にある屋台の雰囲気を醸し出す店が「やまちゃん」である。


「ラーメンでも食べようか?」。『32年生の8時間目』が大千秋楽を迎えた4月21日の打ち上げ終わり、空晴のイケメン・上田康人さんとスーパー銭湯に向かった。

疲れを癒すことと、公演全般をダラダラと話し倒していたおかげで、結局3時間もゆの華に滞在していた。打ち上げから4時間近くが経過していた。そうなると、当然小腹も空いてきたりするワケである。

「そう言えばこの近くに…」。はっきりとした場所は覚えていなかったが、なんとなく見た事のある風景が広がっており、そうしてあっさり「やまちゃん」を発見する。

「あんまり期待しないでね」。そう前置きして店内に入った。親富孝通りから近いという事もあり何度かこの店を訪れた事があったのだが、正直あまり印象に残っていなかった。「及第点のラーメン」というインプットの仕方だった。


「あれ?…旨い!」。

驚いた。癖の無いあっさりとした味という記憶だったのだが、奥にはしっかりと出汁の甘味があり、濃すぎず薄すぎず、非常にバランスのとれた美味しい味わい。

「いや、美味しいね」。そう言って、結局替え玉まで注文。「やまちゃん」への見解を大幅に修正し、銭湯からの流れからの満足尽くしでホテルに戻った。


本日から南河内万歳一座『夕陽ケ丘まぼろし営業所』の稽古に入ろうかというのに未だ『32年生の8時間目』の福岡情報が終わっていないが、機を見てまた福岡での事を記載していきたいと思う。


「サボリが激しいですよ、ブログ」。

それが原因でしたか。







プロフィール
  • ニックネーム:前田晃男
  • 誕生日:1970年4月20日
  • 血液型:B型
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 南河内万歳一座所属俳優




Information


出演情報



一心寺シアター倶楽プロデュース
【REVIVAL Plan 万歳まつり 】
南河内万歳一座 復活本公演
『夕陽ケ丘まぼろし営業所』
作・演出/内藤裕敬

2012年06月13日〜18日
 大阪:一心寺シアター倶楽
2012年06月27日〜07月01日
 東京:ザ・スズナリ

南河内万歳一座HP



南河内万歳一座 本公演
『お馬鹿屋敷』
作・演出/内藤裕敬

2012年11月19日〜26日
 大阪:シアトリカル應典院 
2013年01月13日〜14日
 福岡:北九州芸術劇場   
2013年01月23日〜27日
 東京:ザ・スズナリ
2013年02月16日〜17日
 高知:高知市文化プラザかるぽーと

南河内万歳一座HP






全日程終了


ご来場ありがとうございました!


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