覇者 

February 01 [Tue], 2005, 17:00
「雨が止んだ」

部屋の窓から、外を見た。
もう雨なんて降っていない。
ジャンクヤードの覇者は、エンブリオンと決まったのだ。

「…結局俺達って用済みだったんだ」

ぽつりぽつりと。
雨水が落ちてゆく。
もう少ししたら枯れるのだろう。
この世界も。俺達も。

「………ごめんね」

今、彼は…彼らは何をしているのだろう。
教会がいきなり敵側にまわったことに驚いているのだろうか。
それとも、ありえる事だと予想し、失望しているころだろうか。

俺達だって好きで教会側にいるわけじゃない。
元々ここに居たんだ。
ここでこうしているように配置されたんだ。
他に居場所なんてない。
ここが帰るべき場所でもない。

俺達は、すでに死んでいたのだから。

「……ヴェルマー」

彼を呼ぶ。
会いたい。会いたいよ。

…でも、もう叶うことの無い夢。

「…………指令だ、行くぞ」

仲間の声が聞こえた。俺は立ち上がった。
もう一度窓の外を見た。

「……うん、今行くよ」

それから視線を声がしたほうに向け、立ち上がって歩き出した。

ここではない、どこかへ。




ニュビ+アバチュなネタです。
カルマは敵側に回るっつーことで色々大変だろうなぁ。
P R
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