水泳

April 19 [Thu], 2012, 14:20
バングラ協力隊の職種&活動紹介、第9弾は、水泳隊員としてダッカ・サバールの国立スポーツ学院で活動する、平成21年度4次隊の袖山創隊員です。

本当は今年の3月末に任期が終了するはずだったのに、大会があるからと任期を延長し、今まさに生徒たちのトレーニングに全力を尽くしている袖山隊員。以前ご紹介した、バスケットボールの喜屋武隊員と同じところで活動しています。隊員からも生徒たちからも愛されている袖山隊員の活動を、早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

配属先はバングラデシュ国立スポーツ学院(BKSP)。当校は今も全国に分校を拡大し、僕の勤務するサバール校では、約500名の生徒が12の競技にそれぞれ分かれ、日々練習に励んでいます。全寮制で、Collegeも併設しており、勉強も疎かにならないよう、コーチ陣や先生方は子供たちの指導に力を入れています。

選手たちと遊びに行った遊園地。


夕焼け時のプール。


Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

バングラデシュ国内外で活躍する選手の育成及び、同僚コーチ達へのコーチング技術移転・指導が主な要請内容で、応募必要条件は3年以上の指導歴、日本の全国大会レベルの指導歴が必要でした。

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

4代目ボランティアです。しかし、JOCVが派遣される以前にはJOC(日本オリンピック協会)から日本人が派遣されていたり、短期のボランティアの方がいたこともあり、4代目ですが7人目です。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

新潟の実家で祖父の鍛冶屋を手伝っていました。それ以前は、中国上海でスイミングスクールのマネージャーをしていました。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

僕は現在、13人のチームをアシスタントコーチと2人で担当しており、彼らの練習が主な仕事です。アシスタントコーチへのコーチング指導も行います。また、全寮制で文武両道の当校では、日々さまざまな問題も起こります。同僚コーチ陣や他の職員たちとそれらを解決していくのも重要な仕事です。

練習前の体操風景。


練習中の袖山隊員。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

大会で想像以上の結果を選手たちが出したとき。

Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

選手の記録がなかなか伸びないとき。
辛いというよりは悩みます。眠れないくらい悩みこんでしまう時もあります。

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

やっぱり選手たちが自己のベストタイムを更新したとき。

新記録を出してインタビューを受ける選手。


Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

残りの任期は大会に今年の大会に向けて練習を頑張るしかないです。
あとはアシスタントコーチがコーチになれるように指導するのが残りの活動です。

ちなみに袖山隊員が赴任した当初、プールの水はすっごく汚なかったそうです。それを当たり前と思っている生徒、学校。街にしても何にしても「汚いのが当たり前」という意識のベンガル人たち。だけど、競技として水泳をやるならば、汚いプールではできない、ということで意識改革から始め、校長先生の力を借りて、プールをきれいにしたそうです。

今では、「キレイなプールは気持ちいい」という意識に変わった生徒。袖山隊員がちょっと学校を開けても、自分たちで掃除して、ちゃんとキレイに保っているそうです。バングラに来て、少し生活してみたら分かりますが、これってすごいことなんですよ。

プール掃除をする生徒たち。


嵐の次の日、まずプールに落ちた葉っぱの掃除から。


綺麗になった水を眺める創さん。


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という感じで、袖山隊員のレポートをご覧頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
以前彼の職場を訪れたことがありますが、本当に生徒たちに慕われていました。また、袖山隊員が来てから、生徒たちは大会で何個も金メダルを取れるほどにまで成長したし、本当に任地を大切に活動している感じがしました。

以前も書きましたが、この国でスポーツをするって直接の就職支援には繋がらないけれど、ゴールを立ててそれに向かって進むとか、協調性とか、普段の生活では養えないスキルが養えるから、大事なことなんですよね。協力隊って色々言われていますが、こうした隊員の地道な活動が、記事を通じて少しでも伝われば良いなーと思います。

土木

March 29 [Thu], 2012, 14:05
久々の、バングラ協力隊の職種&活動紹介。第8弾は、土木隊員としてジョソールで活動する、平成22年度2次隊の西郡一公(にしごおりかずまさ)隊員です。

マイナー職種なので、どんな活動をしているのか気になる方も多いはず。そんな西郡隊員のレポートを、早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

DPHE(Department of Public Health and Engineering 日本語名:公衆衛生工学局)
飲料水供給、トイレ建設、手洗い等の啓発 以上三点を主とする機関

Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

@配属先スタッフに対する砒素除去装置の知識・能力向上
A住民に対する砒素除去装置の維持管理能力向上
B既設されている砒素除去装置に問題がある場合、その問題の改善

写真は、簡易砒素除去フィルターを作成した時のもの。


応募時の必要資格:土木系専門校卒業

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

初代

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

総合建設業(ゼネコン)での主に国交省受注工事元請工事にて土木施工管理技師(三年)

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

基本的にはフィールドを回り、
@ユニオン(市)を中心としたバングラデシュ行政による砒素対策システム作り
A砒素汚染水を飲用している世帯に対し、対策の伝達
を行い、その結果、問題点、改善点を県オフィス、中央省庁に報告

写真は、深井戸建設地にて、配属先の役人と施工について意見交換をしているところ。


写真は、既設井戸に対する砒素検査を行っているところ。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

バングラデシュ行政の予算を自分の活動の一部に割り当ててもらえるよう、市役所員を説得し、活動費をユニオン(市)予算から捻出するための承認を得たことです。’

写真は、ユニオン(市)役所のセクレタリー(事務次官)と打合せをしているところ。


Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

ヒ素対策に取り組む日本人との意見が合わず、かといって力を合わせないことには活動も進まず…その日本人団体の方が、金銭的に力があるため、自分の思う活動がしたくてもなかなか意見を取り入れてもらえなかったことです。

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

自分の考えとバングラデシュ人の考えが、お互いに意見を出し合うことにより徐々に一つのものになっていく感覚を感じるときです。

Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

現在行っていることを引き続き行っていき、それが後任隊員に継続され、将来的にはバングラデシュ全体に広がっていく制度を作るための土台作りに励みたいと思います。

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西郡隊員、とっても分かりやすい活動紹介をどうもありがとうございました
バングラデシュの地方都市では、ヒ素汚染水に悩まされている地域が多々あります。清潔で安全な水を提供するため、政府とJICA、企業などが様々な取り組みをしているのです。
ちなみに彼の同期で村落開発普及員の岩田隊員も、ヒ素対策に取り組んでいて、西郡隊員と協力しながら日々奮闘しています。

そんな西郡隊員の後任要請が、4月から募集される協力隊の春募集で上がります。土木隊員に興味があるという方のため、最後に西郡隊員からのメッセージをお届けします!

【土木隊員を受けようと思っていらっしゃる方へ!!】

こんにちは。
皆さんは、バングラデシュに「土木隊員」というカタチで派遣されることに対して、どのような考えをお持ちでしょうか?
私は、JICAボランティア応募時、そして派遣される前、ずっと私のように、土木知識が未熟なもの(ゼネコンにおいての経験年数三年)が、誰かの為に土木技師として、何かが出来るのだろうか?と思っていました。更に加えて、私の本来の第一希望は他国で要請内容も全く異なったものであり、合格通知を見て、「バングラデシュにて砒素汚染対策」という内容に困惑したことを覚えています。

ただ、実際に派遣され、活動を続けていく中で、隊員の活動とは、「自分の出来る範囲内の活動を行う」という本質が見えてきました。それはもちろん、自分の向上を怠るとの意味ではなく、現地の人のニーズと、自分が出来ること、もっと言えば、自分にしか出来ないことを併せることだと感じたのです。JICAボランティアとは、一般の企業とは違い、成果を求められることのない、社会人としては特殊な環境です。よって、「成果」を少なからず求めなければならない配属先にはどうしてもできないことを行うことが出来るのもJICAボランティアの特徴なのです。

私は、「砒素汚染対策」など知識もまるでない、井戸の施工・設計経験もない、更には土質に関する知識も大学の講義で受講したことがある程度の知識しかなかった為、JICAボランティア合格後、正直に言って、辞退することを考えた時期もありました。しかし、現在は紆余曲折ある中でも、本当にバングラデシュでJICAボランティアとして活動が出来て良かった、と感じています。

今まで経験をしたこともないようなことが経験できる、そんな国にとりあえず、飛び込んでみませんか?

協力隊への応募はこちらからどうぞ!

手工芸

February 26 [Sun], 2012, 9:16
バングラ協力隊の職種&活動紹介、第7弾は、このブログでもすっかりお馴染み
ダッカの手工芸品店カルポリにて、手工芸の活動をしている西田佳那隊員です新卒参加、次々とハプニングに見舞われながらも、とってもたくましく精力的に活動している西田隊員の活動を、早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

BRDB(バングラデシュ農村開発局)の管轄内にあるKARUPALLI(カルポリ)という手工芸品店です。
※現在、カルポリには西田隊員のほかに、シニア海外ボランティア(女性)が一名入っており、二名態勢で活動を行っています。

ダッカのカウランバザールにあるカルポリ。


Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

新商品の開発、ディスプレイへの助言、ダンモンディの支店運営へのアドバイスが主な要請内容です。

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

6代目です。
※ただし、西田隊員が配属されるまでの過去10年間は、隊員が派遣されていなかったため、「継続」といってもブランクがあります。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

大学で染織の勉強をしていました。天然染料、フェルト、シルクスクリーンなども学び、イベントなどで自分たちで作ったアクセサリーを販売したりもしていました。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

主に手工芸品担当のカウンターパートと共に商品の開発、品質管理など、手工芸品に関わる業務をしています。KARUPALLIの商品の作り手は村の女性たちなので、必要に応じて村を巡回し、直接指導したりもしています。また、販路拡大も視野にいれていて、まだ準備段階なのですが間島さんに協力してもらって取り組んでいます。

昨年のInternational Trade Fairにも出店。ブース作りも一から行った。販売員の女性と。


ノクシカタが盛んなジャマルプールで生産者への技術指導。大きなベッドカバーの刺繍は見事。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

職場のスタッフたちが楽しそうに仕事をするようになったと感じられたときです。つい最近になってやっと、みんなのモチベーションが少しずつ、あがってきているように感じて今とても嬉しいです。

Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

自分が主体になりすぎて、職場のひとの気持ちを無視して突っ走ることもしたくないし、でも職場のひとのモチベーションがなかなか上がらなくて、何もかもうまくいかなかった時期(最近までずっとなのですが、笑)は、活動が何も進んでいないように感じて苦しかったです。でも、今になるとそれでも毎日懲りずに職場に行って、コミュニケーションを取るよう心がけていた時間がすごく大切だったと感じています。

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

村に出張に行った際に、デザイン、配色、品質などについてアドバイスをし、納期も指定してくるのですが、納期通りに素敵な商品を納品しに来てくれたときは本当にうれしく、やりがいを感じます。
他には、赴任時には全くやる気がなかったショールームのスタッフが、自主的にディスプレイを変えたりしている姿を見ると、地道に目立たない活動してきてよかった、と少し報われた気持ちになれます。

H.I.S. x JICAツアーを始めとし、様々なツアーの訪問先となっているカルポリ。
ツアーの方々がいらした際は、出来る限りお店でお迎えし、商品の説明などを行っています。これは、お客様へ説明中の西田隊員。


Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

やりたいこと、やらなければいけないことは本当にたくさんあるのですが、時間にも限りがあるので、メインの活動は2つに絞ってやりたいと考えています。商品管理、在庫管理のシステムを作ることと、ジャマルプールの村の生産者を対象にした、ノクシカタ刺繍を用いた商品開発、品質向上へのアドバイスの二点です。ジャマルプールの村はノクシカタで有名な村のひとつなのですが、本来のノクシカタ刺繍をできるひとが少なくなっています。特に若い女性は基礎も知らないひとが多く、伝統継承がうまく行われていないというのが現状です。バングラデシュのすばらしいノクシカタ文化を守るためにも何かアプローチできればいいなと思っています。

カルポリで販売されている、美しいノクシカタ製品。


カルポリで販売されている、ジャムダニ柄のブレスレット。珍しい一品。


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西田隊員、ありがとうございました彼女は新卒参加ですが、持ち前のフットワークの軽さとコミュニケーション能力を生かして、とても精力的に活動しています。次々と予期せぬ事態が起こるカルポリですが、なんとか明るい方向へ持っていこうと、日々奮闘する彼女。バングラデシュの村の生産者を訪問した際は、緑色の池で水浴びしたり、地元の人と同じベッドで寝たりと、かなり貴重な経験をしました。

日本人の好み、求めるクオリティーの高さをベンガル人に伝えるのは、かなり至難の業です。それでもお店のスタッフと毎日コミュニケーションを取り、まめに村の生産者のところへ行ったりしながら、地道だけど大事な活動を続けています。バングラデシュに伝わる、大切な伝統を守るために。

そんな西田隊員の後任要請が、春募集で上がる予定です。バングラデシュの伝統を守りながら、新しい商品作りをしてみたいという方、ぜひ応募をご検討下さい

バスケットボール

February 09 [Thu], 2012, 14:56
人気シリーズ「バングラ協力隊の職種&活動紹介」の第6弾。今回は、BKSPという国立スポーツ学院でバスケットボールを教えている同期(平成22年度1次隊)の喜屋武翔(きゃんしょう)隊員のレポートをお届けしたいと思います

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

国立バングラデシュスポーツ学院(BKSP)
その名の通りバングラデシュ唯一のスポーツ学校で、約500人の生徒たちが12の競技において国代表選手を目指して練習をしています。男女比9:1
*12の競技:サッカー・バスケ・水泳・テニス・クリケット・柔道・体操・陸上・射撃・アーチェリー・ボクシング・ホッケー(赤字はJOCV派遣中)
対象年齢は競技によって違いますが、だいたいクラス7(14歳くらい)からです。

BKSPの構内の様子。




Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

応募時の書類の内容をそのまま載せます。

***
バングラデシュにおいて、バスケットボールはまだ新しいスポーツであり、指導者が少ない。
隊員は、同国のバスケットボール選手育成と発展に貢献するために要請された。カウンターパートのバスケットボールコーチは、指導力もあり、日本人コーチから新技術を学び、より効果的な指導方法を作っていきたいという意欲もあり、初代、2代目隊員同様に、ベンガル人コーチと協力して、選手育成にあたることが求められている。
***

句読点が多くて抜群にわかりづらいです。

要するに、BKSPで生徒たちにバスケットの指導をするってことです。

男性(イスラム国であり同僚コーチ・生徒が男性だから)
バスケットボール指導経験


Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

3代目

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

沖縄の高校で英語を教えていました。放課後はバスケ部の指導。
週末は琉球ゴールデンキングスの応援。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

要請通り、バスケット部の生徒に午前と午後の練習で指導を行っています。スポーツ学校と言っても入学前にバスケをプレイしたことのある子なんてほとんどいないので、新入生は文字通り基礎の基礎からの指導になります。
オフィスでは練習メニューを考えたり、カウンターパートと話をしたり、いろいろです。

Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。
*夏のスケジュールです。練習時間は季節によって変動有。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

本当は下の「やりがい」とほぼ変わらないんですが、嬉しさという点で言うと生徒たちに信頼されて必要とされていると感じた時ですかね。練習においても、試合においても。
自主練したいから付き合ってくれと頼まれるのは今でも嬉しいです。

生徒たちに指導中の喜屋武隊員。


Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

辛いというかイライラするのは、練習に取り組む姿勢を何度注意しても態度が良くならなかったり、変化が見られなかったりする時です。言い訳ばっかりで努力が見られない生徒に対して、デンプシーロール(ローキック)したくなったことも一度や二度ではありません。解決策を見つけられない自分の能力のなさを嘆いたこともあります。
あとは毎朝の早起きが地味に辛いです。

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

技術的に上達が見られた時はもちろんですけど、それ以上にこれまでよりも向上心や真剣さを持って取り組むようになった時に一番のやりがいを感じます。
ひっくるめて言うと、技術、精神面において自分の考えが生徒に伝わって、プラスの方向に生徒が変わったなぁと感じる時ですね。特に去年の中頃から担当している下級生たちにはうるさいくらいに態度の話とかをしているので、練習に取り組む姿勢だけでいえば上級生より良いです。結果技術面でも上達が速くなり、試合で上級生と以前より張り合えているのを見るのはかなり気分いいです。

Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

BKSPでの活動における最初からの目標で、1年半頑張ってきていることなんですが、バスケットプレイヤーとしてだけでなく、バスケットを通して人間として成長させていきたいです。時間やルールを守ることの大切さ、努力を継続することの大切さをわかってほしい。そしてできれば、それが報われる喜びも。
バスケット隊員ですけど、生徒たちがバスケをしなくなったあとまで何を残せるか、だと思ってます。

バスケットチームのみなさんと。


あとはベンガル語のテキストブックを作成中なので、それを仕上げること。ここに書いてしまえば任期中にやらないといけなくなりますよね、きっと。進捗としては今、7%くらいなんですけど。

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喜屋武隊員、素敵なレポートありがとうございました
喜屋武隊員を含め、バングラデシュには何名かのスポーツ隊員がいます。様々なメディアや人と触れ合う中で、スポーツで国際協力?何の意味があるの?という意見も、時々耳にします。だけど、小学校から「体育」という授業がないバングラデシュでは、チーム一丸となって一つの目標を達成する、マナーやルールを守って楽しむ、といったことを学ぶ機会が、全くと言っていいほどないのです。

国際社会で生き抜いていくためには、学力もそうですが、そうした「忍耐力」だったり「協調性」というのが欠かせません。スポーツというのは、まさに机上の勉強では習得できない、そういったスキルを身につけさせてくれるものなのです。喜屋武さんはじめ、スポーツ隊員の方々の今後の活躍を、ますます期待したいと思います!

青少年活動

January 10 [Tue], 2012, 15:35
大人気連載中、バングラ協力隊の職種&活動紹介。第五弾は、青少年活動です。

以前ご紹介した小学校教諭の記事で少し触れましたが、バングラの協力隊には、NGOが運営する小学校で指導をしている隊員がいます。それが、青少年活動という職種の隊員でした。

ただ、現在ではバングラにおいて青少年活動という職種はなくなってしまい、代わりに小学校教諭が指導を行っています。
(配属先の要請が、教育に関してより専門的な知識を必要とするものであるため、小学校教諭での募集になったと聞いています。)

一時は3名もいた青少年活動の隊員を代表して記事を書いてくれたのが、平成21年度2次隊の大塚美香元隊員です!(大塚隊員は、すでに任期を終えられて帰国されています。)とってもアクティブな大塚隊員の活動紹介を早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところでしたか?(機関名と業務内容)

BDP(Basic Development Partners)という現地NGO。
5県6地域で小学校(幼児〜5年生)、職業訓練校、中高生への奨学金、学校保健教育など。

BDPの小学校の様子。


Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

授業の質の改善
女性限定(教員がすべて女性であるため)

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアでしたか?

初代

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

児童館と学童保育所の指導員

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしていましたか?

学校巡回、授業観察、教員へのアドバイス
情操教育や特別クラス(図工クラス、防災教育、いのちの授業など)、イベント(サッカーとカバディの大会、原爆展など)も不定期で実施。

防災教育の授業。「地震が来たら机の下に隠れよう」と説明しているところ。


カバディ大会の様子。JICAバングラデシュ所長も参加。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時でしたか?

たまたま乗車したリキシャの運転手がBDP小学校の児童の保護者で、「うちの子から地震のときは机の下に隠れるって聞いたよ〜」と嬉しそうに話してくれたとき。

Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時でしたか?

1年が過ぎた頃、活動の軸が見えなくなって何をしていいかわからなくなってしまったとき。

Q9. 活動のやりがいを感じた時は、どんな時でしたか?

やっぱり子どもたちの笑顔を見れたとき。

他のBDPで活動する隊員とともに、授業のアドバイス。


Q10. 協力隊での経験を、帰国後どのように生かそうと思っていますか?

帰国後は、バングラでの経験を大学での授業(JOCAの事業)やNGOの講演会などで伝えさせてもらっています。
そして、帰国後1ヶ月半経った頃から「アースデイ東京」の事務局で働き始めました。
「アースデイ東京」は毎年4月に代々木公園で開催されている日本最大級の地球のことを考えるイベントです。
私の仕事は、アースデイを成功させるべく裏方として事務作業をすることがほとんどですが、このイベントを通して、バングラで教えてもらったこと(人と人とのつながりを大切にすること、自然と寄り添った暮らしをすること)を多くの方々に伝え、人と人をつなぐ場づくりをしていければいいなと思っています。
2012年4月21・22日はアースデイ東京へぜひお越しください♪



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大塚隊員、お仕事が始まって忙しい中、レポートへのご協力ありがとうございました

ここには書いていませんが、大塚隊員は隊員の中でも有名な「地元にどっぷり浸かっている」隊員でした。たくさんのベンガル人の知り合いがいて、色々なおうちに招かれてご飯を食べに行ったり、池に飛び込んで子どもたちと一緒に泳いだり…活動の方は、初代ということもあって「とにかくなんでもやってみる!」精神で、他の隊員とも上手く協力しつつ、精力的に取り組まれていました。そんな「何にでも飛び込んでみる」精神が、二年間の任期を楽しむ秘訣なのかもしれません。

冒頭にも書いたとおり、現在バングラでは青少年活動という職種はなくなってしまったので、子どもの教育に携わるためには小学校教諭という職種での応募が必要になります(要教員免許)。NGO(BDP)なのか、政府(PTI)なのか、どちらの立場で教育現場に立つのかで、活動内容も変わってくるのかと思います。応募前に、じっくり考えてみて下さいね
※BDPで活動する現役隊員の話が聞きたい、という読者の方がいれば、協力してもらえないか聞いてみますのでお知らせ下さいね。

村落開発普及員A

January 05 [Thu], 2012, 13:49
大人気コーナー、協力隊の職種&活動紹介の第四弾は、またしても人気職種の村落開発普及員です。

前回は、メヘルプールで活動中の藤木朝日隊員に書いてもらいましたが、彼女と同職種でも違った活動をしているのが、平成22年度2次隊の稲岡宏子隊員。なんと現職の国家公務員さんで、バリバリのキャリアウーマンです

マイメイシン県ガファルガオン郡(首都から北へ約100km、列車で2時間)で活動する稲岡隊員のレポートを、早速ご覧頂きましょう。

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

LGED(Local Government Engineering Department:地方政府技術局)と言って、地方の道路、小規模な治水、役場や小学校の建設等、地方の公共インフラ整備を行う技術者(エンジニア)集団を中心とした政府機関です。

水関連の円借款事業の工事風景1


Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

円借款により建設される小規模な水資源施設(灌漑施設)を、地元住民主体で維持・管理していくことの側面支援です。

協力隊合格時に指定された資格は、バイク(小型二輪車以上)の運転免許でした。
合格後、仕事の合間を縫って教習所に通い、苦労してバイク免許を取得しました。
しかし、実際に現地に赴任して周囲の人々に、「この地域は道が悪いから、無理してバイクに乗らなくても良いのではないか」とアドバイスされ、万が一事故が起きた時の医療体制にも大いに懸念があったので、バイクは利用せず、自転車や乗り合い軽トラックなどで移動しています。

地元でノシモンと呼ばれる乗り合い軽トラック


Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

私が初代です。
人口約40万人の郡内で私が唯一の外国人なので、滞在1年以上経った今でも道を歩くだけで、いまだに「ビデシ(外人)!ビデシ!」と指差されます。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

国家公務員として霞ヶ関の省庁で、開発援助関連の業務に携わっていました。
職場の多大なる理解・尽力のおかげで、「現職参加」と言う制度を利用し、国家公務員の身分を保持したまま協力隊に参加しています。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

私の活動は、大きく分けると2つあります。
ひとつは、配属先のLGED関連、もう一つはBRDB(Bangladesh Rural Development Board:バングラデシュ農村開発局)の関連です。

LGED関連では、事務所のヘッドであるウポジラ・エンジニアや、カウンターパート(仕事の相方)であるコミュニティ・オーガナイザーと共に、郡内のLGEDプロジェクト現場を回って、工事の進捗状況の説明を受けたり、LGEDが支援する貧困女性グループの会合などに参加しています。
プロジェクト現場に行かない日は、オフィスにいると、郡内に15人いる町長さんや助役や、貧困女性グループのメンバーが次々にいらっしゃるので、そういった方々からお話を聞いて、彼らのおかれている状況を理解するように努めています。

LGEDが行う貧困女性支援に関連した会議の様子


BRDB関連では、藤木隊員が紹介しているBRDBによるJICAのPRDP-2(Participatory Rural Development Project 2:参加型農村開発プロジェクト2)が、私の郡でも実施されているので、時々BRDB事務所を訪問して、現状や進展について担当官と話し合い、PRDP-2のユニオン会議が開催される時は、参加し、会議が地元に定着するように協力しています。

Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

こちらで活動を始めて1年くらい経ったある日の会議で、ベンガル人のカウンターパートが自発的にノートを取っていた事です。
彼女はそれまで会議に出ても、ノートをつける事は一度もありませんでした。私はベンガル語が不自由でも、会議で理解できた事や、わからなかった単語を、せっせとメモしているので、その姿を見て、彼女もノートに記録する事を学んだのでしょう。本当に些細な事ですが、これがいわゆる「日本人力(※)」なのかな?と嬉しくなりました。
ノートを取る事は別に日本人に限った事ではありませんが、彼女にとっては、人生で最も長く一緒に過ごした異文化人間(私)の影響を受け、自ら行動を起こしたのだろうと思います。

※外務省が2011年7月に「草の根外交官:共生と絆のために〜我が国の海外ボランティア事業〜」という政策文書を発表し、そこに、JICAボランティアは日本社会でこれまで培われてきた日本人の価値観や日本人の良さ、つまり「日本人力」を発揮し途上国社会に貢献している、と言及されています。

Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

バングラデシュにいる約80人の協力隊員の中でもトップクラスの田舎に住んでいるので、生活面では苦労する事がたくさんあります。
活動面で辛かった事は、実はあまり無くて・・・いつも「現実は、こんなものなのだろうなぁ」と思っています。期待値下げすぎでしょうか(笑)。
強いて辛かった事を挙げるなら、ベンガル語が今よりもまだ理解できなかった頃(今でもまだまだですが・・・)、会議に出席していると、ベンガル語を聞き取る事にたくさんのエネルギーを消費してしまうため、集中力が続かなくなり、ウトウト眠くなってしまうことでした。

ネズミに食われてしまった、稲岡隊員の私物のパンプス。生活は、大変です


Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

小難しくなってしまいますが、最初に紹介したように、私の活動は、円借款によるインフラ事業(ハード)を、実施面(ソフト)で協力隊として側面支援していくものです。これは、2008年10月に現在のJICAが誕生したからこそ可能となった支援の組み合わせなので、自分がこのような新たな取組に直接関われる事に何よりやりがいを感じました。

しかし現実は、夢のようにこの取組みが進むわけではありません。それでも、配属先機関がインフラ整備を中心とした役割を担っているおかげで、工事が少しずつ進展していくのを見ると、目に見える変化としてやりがいを感じます。なお、私が関わる灌漑施設は、田んぼへの給水管を地中に埋めるので、工事が終わってしまうと、設備の大部分は目に見えません。ですから配管の地中埋設工事は貴重なチャンスです。
この灌漑施設が本格稼働したら、地元の人々がちゃんと維持管理してくれるよう、私も知恵を絞って頑張らなくちゃ!と思ってしまいます。

水関連の円借款事業の工事風景2


水関連の円借款事業の工事風景3


Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

ここを去る日が来るまでに、郡内にある15ユニオン全てに赴き、それぞれの町長さんの話を聞き、LGEDの人と共にそこにできたLGEDの作品(現場)を見て、地元の人々のやる気を引き出していきたいと思っています。
帰国後は、公務員として一般業務に復帰するので、開発途上国の末端現場での経験を様々な方面に活かしていきたいと思っています。

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稲岡隊員、詳しいレポートどうもありがとうございました!
ちなみに稲岡隊員は、協力隊に参加する前、円借款のプロジェクトに携わっていて、お金が現地でどのように使われているのかを見るために、協力隊に参加されたんだそうですよ。

村落開発普及員は、新卒でも応募できる職種のため、非常に人気が高いです。バングラデシュでは、藤木隊員や稲岡隊員のような行政に関わるプロジェクトが最も多く、その他ヒ素対策や母子保健の分野もあります。村落隊員は、バングラデシュという国をエネルギッシュにしている地元の人々の姿が、一番良く見える職種なんじゃないかなと思います。

選ばれるまでも、選ばれてからもすごく大変ですが、その分やりがいは人一倍なはず。末端の人たちが安心して暮らせる社会を作るお手伝いがしたいという方、ぜひ春募集で要請をチェックしてみて下さい

村落開発普及員@

December 29 [Thu], 2011, 14:04
毎回好評を頂いている、バングラ協力隊の活動紹介。今回は、人気職種、村落開発普及員としてバングラデシュ西部のメヘルプールで活動している、平成22年度4次隊の藤木朝日(ふじきあさひ)隊員が協力してくれました

私の同期には村落隊員がいないので、個人的にも「どんなことをしてるんだろう?」と興味津々。ブログやtwitterでも問い合わせが多かったこの職種、藤木隊員のレポートを早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

BRDB(バングラデシュ農村開発局)。ここは住民に対するローンの貸付や、農作物の配布などの農村開発事業を行っている政府機関です。その中で私は、行政と住民の結びつきを強くすることを目的としたPRDP-2(参加型農村開発プロジェクト)に携わっています。
このプロジェクトでは、政府・NGO・住民代表が参加する会議をユニオン(※)で月に一度行い、そこで政府やNGOは自分たちの提供している事業の情報を広く共有することができ、また住民側はその情報を地域へ持ち帰ることができます。
また、ここでの話し合いを通して、住民は政府が提供する農業やミシンなどのトレーニングを受けたり、井戸や小道を地域に作ることが出来ます。
※バングラデシュの行政区分で、郡と村の中間にあたる単位。1ユニオン≒3万人。

PRDP-2プロジェクトの行うユニオン調整委員会会議の様子


Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

プロジェクト遂行に必要な住民組織の形成と活性化の促進、ユニオン会議の開催。
また住民へのプロジェクトの周知など。

応募時必要だった資格:
・小型以上のバイク運転免許・社会経験2年以上
ほとんどの村落開発普及員の要請では、上記のように特別な資格は必要ありません。むしろバイクも社会経験も何も条件にはない要請もあります。
私の要請書には「村社会に溶け込めるコミュニケーション能力が求められる」と記載がありました。このように、専門的な知識よりも性格的な部分が重要視されることが多いと思うので、やる気があればどなたでもチャレンジできる職種です。

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

私が初代です。
隣の郡には10年ほど前からJICAボランティアが入っています。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

旅行会社で海外ツアーを取り扱う仕事をやっていました。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

現在は、プロジェクトが行うユニオン会議への参加の呼びかけや、会議中住民から改善の要望があった場所の視察を同僚と一緒に行ったりしています。
それ以外の時間は、村をぶらぶらしたり、他の行政機関やNGOに顔を出したり、地域で開催されている会合などに参加し、そこで今どんな話し合いが行われているのかや参加者同士の人間関係を観察したりしています。

他の地域の会議に参加した時の様子


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

赴任当初、任地のいろいろな機関を訪問して回っていたときに、あるオフィサーから「訪問してくる前に、まずはベンガル語の勉強から出直してから来い」と言われたとき。「確かにそうだ」とも思いましたが、日本が恋しい時期とも重なっていて、この時が一番辛かったです。

Q8. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

私の活動は、住民に密着したものであるため地域への理解が必要不可欠です。そのため最近はオフィスよりフィールドにいる時間を多く取るよう心がけています。その甲斐あって最近少しずつ知り合いが増えてきました。彼らが他の人に日本やプロジェクトのことを教えているところを見ると嬉しくなります。…たまに間違ったことを言ったりしてますが(笑)

Q9. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

上記と重複しますが、農村開発の活動を行う上では地域の人との繋がりや彼らから得る情報がとても大事になります。それは公的な会議などよりも、お茶を飲みながら交わす会話の中にあったりします。私の任地には、その点においてとてもお手本となる村落隊員がおり、彼を見ていてその重要性に気づくことができました。これからも、地域の人との関わりを大切にしながら、プロジェクトの推進活動もしていきたいと思っています。

地域の人たちと一緒に。


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藤木隊員、どうもありがとうございました
赴任9カ月目で感じている、悩みも含めたリアルな思いを、感じて頂けたのではないでしょうか?
外国人の若い女性が、村に入って住民と行政を繋ぐ…これは、言葉では表せないくらい大変なことです。村では英語が通じないので、ベンガル語力は必須ですし、村の人の生活スタイルに習うことも重要になってきます。

村落隊員がよく言うのは、村の人と一緒にチャを飲んで世間話をしたり、おうちに招待されたら行ってみたり、そんな何気ないことがものすごく重要だ、ということです。もちろん他の職種でも言えることなのですが、村で活動する隊員はなおさら。バングラという国は公私混同が当たり前なので、プライベートで仲が良ければ、仕事上での意見も聞き入れてもらいやすくなります(日本でもその傾向はあると思いますが)。高いコミュニケーション能力に加えて、相手の文化を受け入れる寛容性やフットワークの軽さが求められますね。

村落開発普及員のお仕事は、本当に多岐にわたります。(同じ職種でも、派遣国や配属先によってやる仕事がかなり違うということ)。他の村落隊員の活動のレポートも、準備が出来次第、アップしたいと思いますのでお楽しみに

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

最後に・・・
2011年もバングラデシュ観光案内所をご覧頂きまして、ありがとうございました。年内の更新は、本記事で最後になります。
来年も、「バングラに来たい人にとって一番役に立つ情報源」となれるよう、有益な情報をお伝えしていきたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。なお、次回の更新は、2012年1月1日の予定です。

それではみなさま、どうぞよいお年をお迎え下さいませ

小学校教諭

December 11 [Sun], 2011, 23:23
前回、職種&活動紹介の第一弾として感染症対策(EPI)のご紹介をさせて頂き、なかなかの好評を頂きました

さて今回は、子ども好きなら一度は目指すであろう、小学校教諭のご紹介です。バングラの小学校教諭には、NGOが運営する学校で活動する隊員と、政府が運営する教員養成校(PTI)および実験校で活動する隊員の二種類がいます。

そして、PTIを代表して職種&活動紹介をしてくれたのは、シレット県で活動している同期、平成22年度1次隊の粉川綾佳(こかわあやか)隊員です。では早速、ご覧下さい!

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

私が配属されているのは初等教員養成機関、PTI(Primary Teacher’s Training Institute)です。PTTIな気もするけど、PTIなんです…
バングラデシュで唯一教員免許が取れるのが、このPTIです。新卒の先生・現職の先生が各公立小学校から選ばれて、ここに1年(今後は1年半)通って、教員免許を取得します。

Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

要請内容は、このPTIで理科と算数のインストラクターとともに、面白い・分かりやすい授業や教具を考える!というものです。応募時に必要な資格は小学校の教員免許です。

バングラデシュでは実務経験がなくても大丈夫でした。私も実務経験がないままに応募しました。「実務経験がないのに、協力隊なんてできるかなぁ?」と悩んだ時期もありましたが、「一人で活動の何もかもをするわけじゃないよ」という隊員OVの方のアドバイス通り、同じ小学校教諭の隊員やJICAの方、もちろん現地の同僚に助けてもらいながら活動を行っています^^

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

3代目です。でも前任は私が来る5年前…ほぼ新規のような形でスタートしました。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

大学で小学校と幼稚園の先生になるための勉強をしていました!!

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

要請内容をかなり無視し(ごめんなさい)、PTIの付属小学校にて、教育実習生の授業観察及びアドバイスをしたり、私自身も授業(算数を中心に理科・図工・英語など)を行っています。狭い教室に40人前後が詰め込まれているので、学級崩壊を立て直しつつの授業を行っています。毎日帰りは声がガラガラ…。手作りのプリントを準備したり、教具を使った授業をするだけで子どもたちのテンションはとっても上がります!!!

活動中の粉川隊員の様子。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。


※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

1番嬉しかった出来事は、まだベンガル語が拙い中で行った繰り下がりのある引き算の授業で。2年生で習得していなくてはいけないはずなのに、3年生のほとんどが出来ていませんでした。そこで、教え直すことに…。

「もっとベンガル語がうまく話せたらきっともっと理解しやすいんだろうな…」と自分を責めてしまっていましたが、それでも児童はついて来てくれて、言葉が足りないところはくみ取った児童が通訳をしてくれて…助けてもらいながら授業を行いました。ほとんどの児童が理解してくれて、1人の児童が「あやかマダム、分かったよ!算数面白い!!」と言ってくれた時には、本当に協力隊としてここに来れて良かったと感じました^^

配属先の実験校にて、担当する生徒たちと。


Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

初めての1人暮らし!結局1人暮らしになれたなぁーと思えるようになったのは1年3ヵ月頃。最初は静かすぎる家に戸惑って毎日泣いていました。首都に上がって、任地に1人の家に帰るのが本当におっくうで、よくバスの中でも泣いていました!!!

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

分かったつもりでいる児童がとっても多いので、テストをしてみて自分の到達度を確認させます。この時に、悔しくて泣いてしまう子もいるんです!でも、分からないことが分かって、意欲的に取り組もうとしている児童の姿が理解できて「全部あってる!できてるよ」と言うと満面の笑みを見せてくれる児童の姿をみて、やりがいを感じます。

また、そのことを同僚の先生や教育実習生に話すと「どう教えればいいの?」とこんなひよっこ小娘のアドバイスを真剣に聞いてくれて、「じゃあ例えば、この授業はあやかならどうする?」と頼られた時にもやりがいを感じます。

一生懸命、勉学に励む生徒たち。


Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

残り約半年になりましたが、今後の半年も変わらず算数を中心に教えていきたいなと考えています。また、バングラデシュで年に1度行われている教具のイベントにもPTI隊員で参加します。そこで、児童の理解を促す教具とはどういうものか、授業をより面白くするための教具の紹介などを1月(2月になるかも?)に行います。バングラデシュの子どもにとっても先生にとっても、一緒に笑顔になれる授業を一緒に考えていけたらいいなと思っています。

配属先の先生たちと、浴衣を着て。


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粉川隊員、元気なレポートありがとうございました!
私の同期11名のうち、5名が小学校教諭として活動しているのですが、その中で4名が新卒参加です。ちなみに粉川隊員は、初めての海外、初めての一人暮らし、初めての教師が協力隊なんだとか。

記事の中で「要請内容をかなり無視し」とありますが、PTI隊員に限らず、実際に現場を見たりカウンターパートと話をしたりして、要請内容にない活動を行うことが必要だ、と判断し、独自の活動を行っている隊員も多いのです。

現在の小学校教諭隊員は、子どもたちとゴミ拾いをしたり、NGOが運営する学校を見に行ったりと、それぞれが要請内容に加えて創意工夫の活動をしています。隊員には、現場を見て臨機応変に行動する、柔軟さも必要になってくるのです。

子どもたちの明るい未来を創るお手伝いがしたい!という方、ぜひ検討してみて下さいね

感染症対策(EPI)

November 23 [Wed], 2011, 13:38
バングラ協力隊の職種&活動紹介の記念すべき第一回目は、感染症対策(EPI)です。

バングラの感染症対策には二種類あって、一つがフィラリア対策、もう一つがEPI(予防接種拡大計画)というものです。
今回はEPIを代表して、Feni(フェニ)県で活動されている平成21年度3次隊の松川香菜隊員にご協力頂きましたので、早速ご覧下さい

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Q1. 配属先は何をしているところですか?(機関名と業務内容)

フェニ県保健衛生事務所
日本の保健所と同じ機能を果たし、人々の健康と福祉を担ってます^^
私はそのうち、予防接種業務に関わっています。

Q2. 配属先からの要請内容を教えて下さい。(応募時に必要だった資格もあれば明記して下さい。)

県保健衛生事務所を拠点に県全体を活動対象としながら、各郡病院や接種所等において主に下記の活動を行う。
1. 年1回実施されている全国ポリオ一斉投与(NID)や各種キャンペーン(麻疹・母子破傷風等)の支援
2. 通常予防接種事業(Routine EPI)に関する支援
3. 地域住民(村や学校、NGO等)に対し予防接種や急性弛緩性麻痺(AFP)に関する啓発活動の実施

応募当時の必須用件は社会人経験3年以上でしたが、現在は高卒以上で医療に関心のある方でしたら、どなたでも応募できます。
医療資格等を保有していなくても、よい活動をしている感染症隊員は多いです。
やる気のある方でしたらどなたでも応募できます。

Q3. 配属先では、あなたで何代目のボランティアですか?

書類上3代目ですが、私の前に同じ感染症対策隊員として3名の隊員が配属されています。実質4代目です。

Q4. 協力隊で派遣される前は何をしていたのですか?

病院で、管理薬剤師をしていました。

Q5. 日々の活動では、具体的に何をしているのですか?

県の保健所から郡病院へ出向き、郡のワーカーさんたちにEPI業務の指導・助言を行っています。バングラデシュでは予防接種所が200〜400軒に1箇所程度の割合で設置されています。農村部においては1箇所の予防接種所で月に1回実施するよう定められています。(非常に辺鄙な場所は特別なプログラムを組むことがあります)
HI(Health Inspector)と一緒に、その予防接種所となっている民家や小学校、CC(コミュニティー・クリニック)に出向き、ワーカーさんへの指導・助言や指導者となっているAHI/HIへの指導、また住民たちへの啓発活動を実施しています。
また、小学校や中学校で啓発活動を行ったり、先生たちに学校キャンペーン(年に2回の駆虫薬投与)について話をしたりしています。

活動中の松川隊員。


Q6. 平常時の、一日のスケジュールを教えて下さい。

※クリックすると拡大します。

Q7. これまで活動してきて、一番嬉しかったのはどんな時ですか?

県のDHS(郡病院配属のHIたちの上司)が自分で考えて、この地域予防接種率が悪いからアプローチしに行きたいんだけど、と私に相談してくれたこと。
彼は元HIで、今までのJOCVとの連携も取れている人でした。仕事が増えるのを嫌がる人が多い中、自分で考えてこのような意見を出してくれたのが、私にはとても嬉しかったです。

Q8. これまで活動してきて、一番辛かったのはどんな時ですか?

一番辛かったのは、何も出来ないと、改めて実感した赴任後6ヶ月目の時。
Feni県は他の県と比較してEPI事業はとても優秀で、問題が少ないと感じていたことと、WHOが主導で実施している事業に対し、私が何が出来るのだろうと非常に悩んでしまいました。
また、その時期はフェニ県でローカルバスが2週間すべて停止してしまったため、フィールドにも行けず、精神的に落ち込んだ時期でもありました。
でも、その時期に自分の中のもやもやを整理できたことで、自分自身の活動のあり方を見つけることが出来たと、今振り返れば思います。

Q9. 活動のやりがいを感じる時は、どんな時ですか?

子供たちの笑顔を見るとき。
予防接種所には1歳未満の赤ちゃんがいっぱい来るので、赤ちゃんをよく抱っこさせてもらったりします。
赤ちゃんがすくすくと育っているのを感じるのは、やっぱり嬉しいです☆

お母さんに連れられて、予防接種を受ける赤ちゃん。


Q10. 残りの任期で、何をしていきたいと思いますか?また、残りの任期が少ない方は、帰国後どうされる予定ですか?

まだ今後の予定は未定ですが、おそらく薬剤師として働いていると思います。
私の原点は医療なので、医療を中心として、『教える』ということ学んでみたいです。


★おわりに★
東日本大震災後、多くのからが日本は大丈夫か?君の家族は大丈夫なのか?と、日本を心配する声をかけていただきました。FUKUSHIMAは私の任地Feniでもとても有名になってしまいました。今でもときどき、その後どうなったの?と心配してくださる方がいっぱいいて、日本を気にかけてくださる方がこんなにもいるのだと、改めて嬉しく思いました。

あるベンガル人医師が言いました。
『バングラデシュ人は日本のことをとてもよく知っているよ。でも、日本人はバングラデシュのことは知っているの?』
私は答えることが出来ませんでした。

そんな国、バングラデシュと日本との架け橋になってみませんか?



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松川隊員、詳しいレポートをどうもありがとうございました!
感染症対策は、特に資格がなくても応募できるので、とても人気の職種だそうです。元薬剤師だったという松川隊員の他には、元証券マンや商社マン、看護師さん、新卒で参加という人など、様々なバックグラウンドの人たちが活躍しています。

保健・医療の分野を通じて国際協力してみたいという方、ぜひ検討してみて下さい

新トピックについて

November 23 [Wed], 2011, 10:40
本日から、新しいトピックを追加することにしました。タイトルは「バングラ協力隊の職種&活動紹介」です

観光ブログなのに、なんで活動紹介?と思われる方もいるかもしれませんが…
二年ほどブログを続けてきて、twitterやブログのコメント、メッセージなどから、協力隊に関するお問い合わせを頂くことがよくありました。「新卒だけど応募できる職種ってありますか?」「○○ってどんな活動してるんですか?」などなど。

実際、バングラデシュへいらっしゃる方で、隊員の活動が見たい!とおっしゃられる方も増えてきているように思います。
(H.I.S.さんとJICAのコラボツアーも発足されましたしね!)
そこで、私自身の今の立場を生かしてできること、ということで、現役あるいはOB/OG隊員の方々に協力を仰ぎ、様々な職種の活動紹介をしてみようと思い立ったのです。

もちろん、これからご紹介していく職種&活動内容は、今のバングラデシュという国に限ったものですので、国や時代が変われば、要請内容も変わってくると思います。また、協力者の方には、活動や現在のお仕事などに支障がないようにということでお願いしています。そうした点をご留意頂きながら、楽しんで頂けたら嬉しいです。

では、次回の記事で記念すべき「第一回」をお届けします
プロフィール
  • ニックネーム:Yukari Majima
  • 性別:女性
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2010年6月より、青年海外協力隊員(JOCV)としてバングラデシュ・ダッカで活動中の都会育ちの日本人女子。

ちなみに、巷で時々見かける「バングラデッシュ」、「バングラディッシュ」は誤りで、正しい表記は「バングラデシュ」。場所はインドの東です。

Twitter ID:YM_in_Bangla
★バングラに関する旅行、生活情報などをつぶやいてます。

バングラデシュ政府観光局のホームページ(英語)
http://www.parjatan.gov.bd/index5.php

なお、このブログはバングラデシュ政府観光局とは関係ありません。



(緑色の日が祝日です。)

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