自己紹介♪ 

January 19 [Fri], 2007, 18:12
ひかりデス(*´∀`)ヾ

今13歳で、10年バレエ習ってて、目指せ宝塚なんです(笑)

趣味で、小説を書ぃてぃます

ってことで、読んでみてくださぃネ

バレエ日記とヵも、書ぃてぃくつもりなんで、

ょろしくぉ願ぃします

〜ふたりの天使が眠るばしょ〜 

January 20 [Sat], 2007, 9:38
〜ふたりの天使が眠るばしょ〜

ふたりが、抱えたものは・・・

とても許せないものかもしれない・・・

でも、きっとこれでよかったって思える。

だから、いいんだ。



第一章・・・はじまり

気持ちよく晴れた。

私は、牛乳を一杯口に入れ、家を飛び出した。

『いってきまーす!』

入学式だからなのか、テンションが高い。

途中の信号のところまで来ると、

友達の美雪が手を振っている。

『おはよう!』

『おっはぁ〜〜!!』

冷静に声をかけた美雪に対して、

私は、大声で答えた。

美雪は少し驚いたようだったが、すぐに

戻して、

『二人とも一緒に合格して良かったよね♪』

と、その色白い顔で笑って話しかけた。

『だよね〜〜!!超幸せ♪』

またしても、私は大声で答えた。

そうしながら話していると、

とても大きな校舎が見えてきた。

二人は駆け寄って見上げる。

『・・・これが、西山賀季高等学校・・・』

ここが・・・私たちが通う高校かぁ・・・

大きいうえに、去年壁などの塗り替えを

したらしく、とても綺麗だ。

『・・・は、入ろ??』

恐れ多くも、その大きな一歩を踏み出した。

運動場、そしていろんな野菜の栽培してある

中庭をぬけて、第一校舎へと向かった。

そこに、一年の教室があるのだ。

校舎にはいると、まだ7時45分だって言うのに

たくさんの新入生が集まっている。

クラス分けの紙を見ていると思っていたが

近寄ってみると、なんだか違う。

新入生が、2年生の男子2、3人を取り囲んでいる。

なんだろう・・・

『行ってみる??』

私の心を見抜くように、美雪は言った。

『う・・うん』

二人で少し駆け寄ってみる。

すると、囲まれていた2年生は、

瞳は大きく整った顔、ヤンキーっぽくてカッコイイ。

『そ〜ゆ〜ことか』

美雪はやれやれといった顔で言った。

『ど、ど〜ゆ〜こと??』

私はドンカンだから分からないよ・・・

『だ〜か〜ら、新入生はみんなあの2年生目当て

なのよ!きっと!!』

う・・・美雪・・凄いよ。

『でも、舞はメンクイじゃ無いでしょ??』

美雪はイキナリはなしかけてくるからビックリする。

『あ、う、うん!!もちろん!!』

私は慌てて返事をした。

『だよね♪んじゃ、クラス表見にいこっ!!』

二人は、その人だかりから離れていった。

でも・・・私メンクイって訳じゃなけど、

少し・・・ドキドキしたの。

一目惚れってゆうのかな・・・??

『・・・い、舞!!ま〜い??』

『はっ、はいっ!!!』

いけない、いけない、ついボーっとしてた・・・

『ねえ〜舞〜離れちゃったよ〜』

美雪がクラス表を指差す。

『あ・・・』

本当だ、私が1組で、美雪が3組・・・

私が落ち込んでいると、美雪が手をとって

『クラス違っても友達でしょ♪』

少し悲しそうだけど、迷いの無い笑顔、そして声。

私って、いつもこの笑顔で元気付けられるんだ。

『うん♪』

そして、二人はそれぞれの教室へと入っていった。



第二章・・・出会い

入学式は、意外とアッサリと終り、教室で

配布物をもらって今日は帰る。

挨拶をしたあと、美雪のいる3組へと走った。

ドアの前で、誰かと話している。

『・・・あっ舞!!今日この仔たちと帰るね♪』

美雪が指差しているのは、見たことの無い仔たち

ばかりだ。

『うん、分かった!』

美雪はもう新しい学校の仔と仲良くなったみたいだ。

正直少しショックだった。

私はまだ誰とも話しすらしていない・・・

しかたなく、1人で帰ることにした。

来るときと同じ、中庭、運動場を通り、

門を出た。

すると、少し歩いたところの路地に

『・・・あ・・れ??』

誰かが倒れている。

恐る恐る近づくと・・・誰かすぐ分かった。

今朝、新入生に囲まれていた2年生の一人だ。

『・・・七瀬先輩・・・ですか??』

少し、気になっていた先輩・・・

『・・・・・』

呼んでも返事が無い。

私は急いで、門をくぐり職員室へ向かった。

『先生!!!』

ノックもしないで、ドアを勢いよく開けた。

『ど、どうした!?』

先生・・・すごい驚いてる。

『早くっ来てくださいっ!!』

私はすごく必死だった。

必死で走った。

『七瀬!!七瀬!!』

先生が七瀬先輩を抱えて、保健室へ運んだ。

私もついていった。

無事かどうかしりたかったんだ。

保健室に運ばれて、ベットで寝ている

七瀬先輩は、顔が真っ青だった。

心配そうに見つめる私に、

先生は、私の肩をたたきながら、

『七瀬は大丈夫。貧血らしい、おまえも早く帰りなさ

い。』

と、言った。

私は、軽く礼をして保健室を出た。

『貧血だったんだ・・・』

ほっとして、胸をなでおろした。

門を出て、帰ろうと思ったそのとき、

『おーい!!広菜!!』

私を呼ぶ声。

ハッと振り向くと、笑顔の七瀬先輩がいる。

『えっ!先輩!大丈夫なんで・・・』

言い終わる前に、先輩は私のほっぺに軽くキスした。

あまりの急なできごとで、緊張して声が出ない。

『おう!これぐらい別に・・・それより、ありがと

助けてくれて』

先輩はそれだけ言うと、走っていった。

ほんの少しの出来事だけど・・・

とっても嬉しかった。

   続く



ふた天 続き 

January 20 [Sat], 2007, 9:52
第三章・・・噂といじめ

次の日、高校生活の始まりだ。

『いってきまーす!』

昨日のコトもあって、今日はかなり上機嫌。

スキップしながら、いつもの信号まで来る。

しかし、今日は美雪がまだ来ていない。

『もう7時45分なのに・・・』

しかたなく、先に行くことにした。

学校に着き、教室へと向かう。

すると、前には美雪と昨日一緒にいた友達がお話

しながら、歩いている。

すっぽかした・・・

待ち合わせ、小学校からずっとしてきたのに・・・

だんだん、ムカついてきて、話しかけた。

『ちょっと!美雪!!何ですっぽかすの??』

私は美雪の腕をつかんだ。

すると、美雪は振り向きもせずに、私の腕を

強引に振り払って、また歩き出した。

『ちょっと・・・何よその態度!!!』

今度は、振り返ったが怖いくらいに睨んできた。

そして、こう言った。

『ウザイよ、触んないで』

『・・・・・』

私は何も言えなかった。

あんな美雪を見たのは初めてだった。

『私・・・何かした??』

美雪が見えなくなってから、呟いた。

私は、何をしたのかちゃんと聞こうと決心し、

再び教室へ向かった。

廊下を歩くと、すごく睨まれる・・・

怖い。

ボフッ!!

ドアを開けたとたん、何かが落ちてきた。

『・・・黒板消し・・・?』

周りをみると、みんな私を見て笑っている・・・

私は、大きく深呼吸して、言った。

『私が何をしたって言うの??』

すると、教室の中にいる、とても美人だけど

今は凄く睨んでいる仔が、私に近づき、

『人の彼氏奪っておいて、いまさら言い訳なんて

聞かないから!!』

え?

話が見えない・・・

・・・あ!!

もしかして、昨日七瀬先輩にキスされたとこ目撃して

みんなに、まわったのか・・・?

『奪ってなんか・・・』

私がそう言いかけると、いきなりドアが開いて、

七瀬先輩が入ってきた。

抗議してくれるんだ!!!

でも、そんな期待はすぐ打ち消された・・・

『鈴子!!会いたかった・・・』

七瀬先輩は、その仔を抱きしめ、言った。

『この女、俺にイキナリキスしてって、言い出して

無理やりさせられたんだ!!!』

そ、そんな!!

七瀬先輩はわざとみんなに、聞こえるように、

大声で、叫んだ。

そんな人だなんて、思わなかった。

『あなた!!やっぱりそうなのね!!!』

凄く怖い顔で言っていた。

『ちっ違うよ!!!誤解・・・』

って、言いたかった。

でも、あちこちで、『ブス』『消えろ』『性悪だ』

って、陰口が聞こえてきて・・・

もう消えたい・・・

そう思ったんだ。



第四章・・・不登校

あれから、一週間ほど登校していたけど、

いじめは無くならなかった。

迷惑メールは絶えないし、

靴を隠され、お弁当の中にチョークの粉を入れられ

挙句の果てに、机に『死ね』『ウザイ』などと

掘られていた・・・

そんな状態で学校なんて行ける??

先生にも言って、助けてもらおうと思ったのに

何度いっても『無視すればいい』・・・

無視出来ないから言ってるのに・・・

先生はそればかり。

何でもっと考えてくれないの??

シングルマザーの母には心配させたくないから、

言えない・・・

そう思う内に、学校へ行く日になると、

お腹や頭が痛くなるようになり、

ここ一週間、ずっと学校を休んでいる。

母は気づいてないのかな・・・?

一週間も休んでるんだから、そろそろ、

おかしいと思う筈だ・・・

でも、私には少しの不安があった。

もしかしたら、私の事なんて、

別に学校を休もうが、いじめられようが、

どうでもいいのかもしれない・・・

そう思ってしまう。

もちろん100%そう思ってる訳じゃ無いよ?

ずっとずっと心配してくれてるんだって

思うこともあるけど、

やっぱり不安になっちゃうの・・・

私って、自分の母親も信じない、

最低な子供だね・・・

きっと、美雪にもずっと前から嫌われてて

でも、言い出せなかっただけ。

美雪には友達がすぐに出来たのに、

私に出来なかったのは、最低だから・・・

もう無理・・・

いろいろ考えたら、全部自分が悪いって

思ってしまう・・・

私は、最低・・・

私は、嫌な存在・・・

・・・辛い、辛い・・・辛い!!!

どうしたらいいの??

どうしたら、美雪と元に戻れる??

どうしたら、みんなと仲良くなれる??

どうしたら・・・

あの楽しかった日々に戻れるの???

『楽になりたい・・・』

そう思ったその時から、私の歯車は狂ってしまった。

    続く

ふた天  続き 

January 21 [Sun], 2007, 17:57
第五章・・・隠しきれない真実

『楽になるには・・・どうしたらいい??』

この現実を、忘れられればいい・・・

・・・シンナー・・・

頭に浮かんだ言葉は・・・

最低の手段だった。

でも、これを使えば・・・

楽になれる。

楽になりたい。

私は、シンナーを手に入れ、

そのビニールの中に入った、最低の手段を・・・

使ってしまった・・・

異様な臭いがしたと思ったら、

意識が遠のいてゆく・・・

『蝶がみえる・・・蝶が・・・』

幻覚かな・・・?

私が正気にもどった時には、

シンナーは止められなくなっていた・・・

それから私は、母にばれない様に毎日使っていた。

使っている間の事はあまり覚えていない・・・

だから、その時私は楽になれる。

でも、私がシンナーを乱用したのは、

楽になりたいってゆう理由だけじゃなくて、

私はこれだけ苦しんでいるんだって、

分かってほしかったからなのかもしれない・・・

『お母さん・・・気づいて・・・』

これ以上、私がおかしくなる前に。

その微かな願いは、すぐ現実となった。

母が遅めに仕事から帰ってきた時のこと。

リビングのテーブルに座り、私を呼び出した。

すると、母は悲しそうに話始めた。

『舞・・・どうして言ってくれなかったの??

学校の事・・・それから・・・』

母は手に持っているのは、私が使用したシンナーの

ビニール袋。

『・・・』

私はずっと黙っていた。

何ていえばいいか分からなかったから。

『これを・・・使ってたの?』

私は小さくうなずいた。

すると母は、下を向いて、泣き出した・・・

『・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・』

私に向かって何度も何度も謝りながら。

でも・・・もう遅いよ・・・。

シンナーをたくさん使って、

自殺まで考えて・・・

手首には、カッターで傷つけた跡がたくさんある。

そんな状態になって、やっと・・・

『もう・・・遅いよ!!何でもっと早く・・・』

私は・・・なんでこんなこと言ってるの??

おかしくなっちゃったのかな・・・?

薬は、私を蝕んでいった・・・



第六章・・・悲劇

あれから、母は仕事に行かなくなった。

辛いに違いない・・・

自分の娘が虐められている・・・

ただそれだけでもショックなのに、

シンナー、リスカ、自殺・・・

お母さんだって苦しいよね・・・

でも、私はもっともっと・・・苦しい。

結局、迷惑メールは続くし、シンナーもやっている。

やっぱりずっと私は苦しまないといけない・・・。

私はそのまま眠りについた。

次の日、母の声で眼が覚めた。

『舞、今日から仕事だから・・・』

母は酷くやつれた顔で、私に言った。

『いってらっしゃい』

私がそう言うと、さっきの顔が嘘のように

清々しい笑顔を見せた。

でもそれは、私が見た最後の母の笑顔になった。

母が出て行った後、私は部屋に戻り、

眠りについた。

妙な胸騒ぎがして気持ち悪かったから。

眼が覚めると、窓の外は夕焼け。

どうやらかなり寝てしまっていた。

私は夢を見ていた。

母と2人で歩いているところ・・・

でも、母は先さきに行ってしまって

私が走っても追いつけない・・・

そんな夢。

いろいろ考え、少し息抜きしようと

リビングに下りたときだった。

プルルルル・・・

電話が鳴った。

私は、また迷惑電話だろうと思い、

軽い気持ちで受話器をとった。

すると・・・

『もしもし??広菜沙奈さんのご家族ですか!?』

とても、焦った様子で話している女性だ。

『・・・はい。娘ですが・・どなたですか??』

迷惑電話だと思っていたので、私も焦った。

でも、母の名前が出た、気になる・・・

『ああ、娘さんですか!!こちらは市立中央病院の

者ですが・・・』

え・・・?

頭が一瞬真っ白になった。

『とにかく!!早く来てください!!!』

その女性はそれだけ言うと、切ってしまった。

病院・・・・母・・・

その言葉だけが、頭に響く。

中央病院・・・この市で一番大きな病院だ。

大けがをした人が、主に手術をする・・・

私は急いで家を飛び出した。

中央病院、慌てている女性、大けが・・・

母に何か遭ったんだ!!!

外はもう真っ暗だった。

でも、私は自分の足で病院まで行った。

病院の自動ドアがグイーっと開く。

私は、頭に母の事しかなかった

早く何があったか知りたいのに、ロビーには

誰もいない・・・。

そっと時計を見ると、もう夜中の12時30分!

誰もいなくてもおかしくない。

いろいろ考えてから、病院の奥へ奥へと進んだ。

薄暗くて、少し怖い。

その時、目の前を横切っていく看護婦さんが見えた。

看護婦さんは気づいて、こっちに走ってきた。

『どうしたの!?こんな時間に・・・』

『・・・あの母が、ここにいるって聞いて・・・』

すると、看護婦さんは少し迷ってから、

とても可哀想なものを見るみたいに私を見つめ、

『広菜さんの娘さんね・・・こちらへ』

私はとても嫌な予感がした。

入院する部屋を抜け、手術室も通り過ぎた。

見えてきたのは・・・

・・・霊安室・・・。

その字を見た瞬間、私は涙をこぼした。

『・・・事故で・・・自分から飛び込んだと・・・』

看護婦さんの言う声が聞こえないぐらい、

大声で泣き崩れた・・・。

白い布をかぶった母は、悲しそうな顔をしていた。

私が、虐められて、シンナー吸って・・・

苦しかったんだ・・・。

私が・・・お母さんを死に追いやった・・・

私が・・・・・殺した・・・。

私は叫んだ・・・

ごめんなさい、ごめんなさい・・・と。

でも・・・辛い辛い辛い・・・辛いよ・・・。

私が・・・殺したのと同じ・・・。

        続く

ふた天  続き 

January 21 [Sun], 2007, 23:38
第七章・・・変わっていく世界

あれから、一週間。

今は母を見捨てて出て行った、父親と暮らしている。

父は、最低で・・・

毎日違う女を家に連れてくる。 

私の面倒すら見てくれない。

御飯は自分で作り、掃除、洗濯・・・

学校へは、いっていない。

いじめの事は父には話していないけど、

父はほとんど家に帰ってこないため、自由だった。

でも、ずっと苦しい・・・

母を死に追いやった罪は、私に重く熨しかかる・・・

シンナーも、リスカも未だに病められない。

いや、ここに暮らすようになってから、酷くなったかもしれない・・・

父は、帰ってきても女を連れてきたり、酔っ払っていたり。

私なんて、居ないようにふるまっている。

母ともっと暮らしたかった・・・

いじめも、お母さんは無くすように毎日考えてくれていたんだ。

でも、私は・・・

『おい!!!舞!!』

父の荒々しい声が、家中に響きわたる。

『・・・はい・・・』

父は、私を召使いの様に扱う。

『ビールとつまみ買って来い!!!』

父は、私にお金を渡し、昨日連れてきた女と一緒に部屋に入って行った。

私は、以前母に買ってもらった、最後の靴を履き、

家を出た。

家の中は、父の吸うタバコの臭いで息詰まりそうだから、

外にでると、ホッとする。

私は、家から少し離れた、駅前のコンビニへ向かった。



第八章・・・友達

コンビニへ向かう途中、

パジャマを着て、車イスに乗っている女の子を見かけた。

その仔は、周りをきょろきょろしてから、

カバンから・・・カッターを出した。

私は怖かった。

死のうとしている・・・?

そして、女の子はカッターを自分の手首に当てた。

『だっ、駄目っ!!!』

私は間一髪で、カッターをぎゅっと、抑えた。

私の手からは血がどくどくと出ている。

『・・・ぇ・・・ぁ・・の・・・』

驚きながらも、少し震えている女の子。

私は、その子を見つめて、

『何で死のうとしたの??』

と、率直に聞いてみた。

すると、その仔は綺麗な瞳から涙をこぼして言った。

『も・・・もうすぐ、死んじゃうから・・・』

意味が分からなかった。

その様子を感じたらしく、説明してくれた。

『私・・・白血病で入院してて・・・この頃、薬の数とか増えてて・・・』

・・・白血病・・・。

多くの死者が出た病気・・・。

私は、いろいろ聞いていくうちに、悲しくなってきた。

彼女は、私にもっと生きたい!もっと生きていたい!!って

訴えている様だった。

『・・・そうなんだ・・・あなた、えっと・・・』

『知広よ・・・』

その青白い顔で、私に笑いかけた。

『私は、舞。』

私は、この仔を愛おしいと思った。

守ってあげたいと思った。

『あ、私用があるんだった。携帯持ってる??』

父の買い物のことを思いだした。

すると、彼女、知広は細い右手で携帯を差し出した。

『うん!持ってるよ。あとでメールしてくれない??』

そして、知広は私にメルアドを教えると、

すぐに、病院の方へ向かって行った。

私は、知広の姿が見えなくなるまで、手を振っていた。

知広は、私のたった一人の、友達。



第九章・・・覚醒

ビールを買い、家に戻った。

ドアを開けると、タバコの異様な臭い。

急いで、テーブルにビールを置き、自分の部屋に駆け込んだ。

換気をきちんとしているから、自分の部屋だけは、空気がいい。

ほっと一息ついて、携帯に手を伸ばす。

すると・・・

『・・・うっ・・・ん・・・!?』

息が苦しい。

胸が締め付けられてるようで・・・

耐えられない!!

『・・・お・・・お父・・さん・・・!!』

苦しくて声が出ない・・・

壁を出来る限りの力で叩いた。

でも、父が気付くわけも無く・・・

息が出来ない・・・

『ううぅ・・・・・・・・・・・』

意識が・・・遠のいていく。

死ぬの・・・??

死にたくない・・・

バタッ!!

・・・。

『・・・ん?』

気がつくと、家にはいなかった。

周りを見わたすと、ベッドが2、3個。

・・・病院か。

父がしばらくしてから気づいたらしい・・・。

私は、ベッドにもう一度潜り込んだ。

きっと、シンナーの後遺症が発症したんだ・・・。

これから、死んでいくのかな・・・。

そっと目を閉じようとした。

その時、

『舞!!気がついたの??』

幼く可愛らしい声。

起き上がると、そこには心配そうに立っている知広がいた。

どうやら、知広が入院している病院らしい。

『知広・・・』

私は泣きそうになった。

死んでしまうかもしれない・・・・。

そう思うと、とても怖い。

『・・・泣いてもいいんだよ・・・』

知広は、そっと私を抱きしめた。

すべてを見透かしたように・・・

『・・・やだよ、私のほうが年上なのに、かっこ悪い・・・』

私が冗談めかして言うと、

知広も可愛らしい笑い声、可愛らしい笑い顔をした。

とても安心する・・・。

私も、知広を楽にさせてあげたい・・・。

私の、大きな大きな願いだった。

『あのね・・・舞、私聞いちゃったの・・・その、お薬の事・・・』

お薬??

ああ、シンナーの事かな。

知広は小学5年生、知らなくてあたりまえだ。

私は、そっと知広を抱き寄せた。

『私ね、悪いことしちゃったの・・・だから、その報いを受けたんだぁ』

知広の頭を撫でながら、優しく話した。

『舞、これから入院だって言ってた。』

知広は、先生が父に話していたことを聞いたらしく、

いろいろ教えてくれた。

シンナーにより、脳の約35%が溶けてしまっていて、

これから、いろんな症状が出てくる事。

もう今でも、爆弾を抱えている状態なんだと言う事・・・

正直すごくショックだった。

だって、分かってしまったから。

もう長くは生きられないと言う事を・・・。

ふた天  続き 

January 26 [Fri], 2007, 18:24
第十章・・・努力

私は、入院することになった。

薬で治療していくらしいけど、もう遅いんじゃないかって思う。

部屋は4人部屋で、一番奥のベッドらしい。

知広は、この病院の小児科棟にいる。

私は、集中治療回復棟。

少し離れているので、ちょっとショック。

せめて、最後くらいは、誰かに愛され、誰かを愛していたい・・・

私の、最後の願い。

いろいろ考えているうちに、寝てしまっていたようだ。

起き上がると、ベッドに小さな机が置かれ、

その上には、夕食が置かれていた。

ご飯に、みそ汁、ムニエルなどとても美味しそう。

母が死んでから、まともに食事してなかったから、

こんな美味しいのを食べるのは久しぶり。

ずっとコンビニの弁当だったから、すごく懐かしい。

お母さんが生きてたら、こんなの毎日食べれたもの・・・

私は、ぎゅっと眼をつぶり、涙をこらえた。

今でも、思い出すと苦しくて・・・辛くて・・・。

泣き出しそうになっちゃう・・・

『弱虫だな・・・私って。』

涙をこらえ、夕食を食べた。

『ごちそうさまでした!』

4人部屋だけど、今は1人の部屋は、声がよく響く。

私は、食器の乗ったプレートを返しに、廊下に出ると、

小さな子供の姿が、近づいてくる。

『知広ぉ!!』

私は、思いっきり手を振った。

それに気付き、知広は走って向かってきた。

『舞ぃ〜!』

知広は、私に抱きついた。

少しふらついたが、すぐにたてなをして、私も知広をハグした。

『どうしたの?こんな所で』

私が聞くと、知広はふぅっとため息をついて答えた。

『これから、注射なの・・・』

知広は嫌そうな顔をした。

『な〜に?まだ注射怖いの?』

私は、冗談っぽく呟いた。

すると、知広は真っ赤になって怒った。

『そんなこと、無いもん!!』

やっぱり、可愛いな知広は・・・

私もこんな仔だったら、お母さん、まだここに居たかもしれない・・・。

また、涙があふれだしそうになった。

『知広ちゃーん!時間ですよ〜』

知広を呼ぶ、看護婦さんの声。

助かった・・・。

知広は、私に笑顔で手を振って、走っていった。

知広は、私より、もっと、もっと大変だったんだから、

泣いてる所なんて、見せたくない・・・。

お母さんの事、思い出しても、

これからは、泣かないように、努力するって・・・

決めたんだ。



第十一章・・・私にできること

今日は、私の検査の日。

もちろん、家族が来ることなんてありえないので、

1人で検査を受ける。

入院代を払ってくれるだけましだ、と

自分に言い聞かせた。

でも、部屋に家族や、友達、親戚などが入っていくところを見ると、

やっぱり、胸がきゅぅって、苦しくなる・・・。

私には、家族も友達もいなくなっちゃった。

ひとりぼっち・・・。

『舞ぃ〜〜〜!!』

私は、ハッと我に戻った。

そう・・・私には知広がいるんだから・・・。

『知広ぉ〜どうしたの?』

私は、急いで取って付けた様な笑顔を作った。

が、知広は不思議な顔をして、

『??舞どしたの?』

心配そうに私を見上げる。

『あっ、全然!!何にもないの!!』

私は、慌てて抗議した。

すると、知広は辺りを見回して言った。

『お母さんと、お父さんは来ないの??』

私は、胸を撃たれたような気分だった・・・

私が、動揺しているのに気付いたのか、知広は、

『ごめんなさい・・・』

と、謝った。

『私・・・鈍感だから、お母さん亡くなっちゃったんだよね・・・』

申し訳なさそうに言った。

『私は、全然平気!!もう慣れたし』

笑顔で、わざと明るく振舞った。

本当は辛い・・・でも、知広もずっと辛かった。

だから、私は知広の前で弱音なんかはいちゃだめ。

そう決めたんだから・・・。

『・・・んじゃ、検査の時間だから・・・』

私は、逃げるようにその場を立ち去った。

もう少しで、泣いちゃうところだったから・・・。

顔をパシッと叩いて、気持ちを紛らわす。

そして、検査する部屋へと入っていった。

『舞さん!よく来たね、ここに座って・・・』

先生は、真田先生といって女の先生。

私は、ゆっくりとクルクル回るイス座った。

それから、脳波とかなんとか言うのを測って、

しばらく待つようにいわれた。

私が、待合室のソファーにぐたぁ〜っとしていると、

目の前を、2人の看護婦さんが通った。

『知広ちゃん・・・骨髄バンク・・・・・まだ・・・外国・・・』

もう1人の看護婦さんとの会話。

よく聞こえなかったけど、知広の事らしい。

白血病の事かな・・・?

知広は頑張ってるのに・・・骨髄が見つからないなんて・・・。

『かわいそう・・・』

とその時、扉が開いて真田先生が出てきた。

『舞さん、これが脳のレントゲンなんだけど・・・』

私には、良く分からない。

『この部分が、溶けてしまっているの。シンナーでね』

先生は少し間を置いて、また話し始めた。

『これから、もっといろんな症状がでると思う。でも、死にたいなんて思っちゃダメよ』

『そんなに・・・酷いんですか?』

私は、恐るおそる聞いてみた。

『う〜ん、そうね。少し辛いかもしれないけど、舞さんなら大丈夫』

そして、先生は話をそらすように、知広の事を話した。

『仲良くしてるけど、あの仔の病気は重いの。

いついなくなっても、おかしくないの。覚悟はしておいて』

先生は、それだけ言うと、私の背中をポンっと叩いて手を振った。

私は、軽く笑って手を振った。

知広が、長くは生きられないことは、薄々気付いていた。

分かっていた筈だけど、涙が止まらないのは・・・

私が泣き虫だから・・・?

知広はもっと辛かったのに・・・

何か出来ないかな・・・私に何かできることはあるのかな?

ふた天  続き 

February 10 [Sat], 2007, 20:22
第十二章・・・友達のために

部屋に戻って、ベットに寝転んだ。

ふぅっと、ため息をついた。

『知広に何が出来るかな・・・』

何か小さな事でも、出来ることがあるなら、やってあげたい。

・・・。

んん??

『んあ!?また寝てた・・・』

この頃よく寝ちゃうな・・・。

そっと、眼を開けた。

『あ・・・あれっ??』

一気に、私の体に冷や汗がでる。

眼を開けてるのに・・・

『真っ暗・・・何も見えない!!』

見えない・・・何も・・・。

とにかく焦った。

助けて!!

『舞!?舞!?』

幼く可愛らしい声・・・

知広!!

『知広!!私・・・前が見えない!!知広どこにいるの!?』

私は泣きながら、手探りで知広を探した。

手は震えていた。

怖い・・・。

何も見えない・・・真っ暗の恐怖の世界に、

ひとり、取り残された・・・。

そんな感じで、とても怖い・・・。

知広の手が、私の頬に触れる。

少し冷たい。

私は、その手をぎゅっと握りしめた。

知広だけは・・・この暗闇のなかの光に思えた。

『舞さん!?どうしたの?』

私の声を聞いて、何人かの看護婦さんが集まった。

『眼・・・眼が、見えないの・・・真っ暗で』

看護婦さんが、どこにいるかも分からなくて、

看護婦さんの手が、いつ触れるか分からなくて、

触れるたびに、ビクッとする。

でも、知広はずっと私の手を握ってくれる・・・。

優しく包み込むように。

『う〜ん・・・』

看護婦さんの、声が聞こえた後、

私は、手を引かれながら、どこかに歩いて行く。

『知広ちゃんは、先に部屋に戻っておきなさい』

看護婦さんは、知広の手をはらって、

私の手を引っ張った。

『・・・ちっ知広!!』

私は、必死で叫んだ。

お願いだから、ここにいて・・・。

でも、その声は届かなかった。

私は、どこかの検査室のイスに座らされた。

手や足はガクガク震えている。
         
            続く
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ひかりです13歳です
10年バレエ習ってます

趣味で小説とヵ描ぃてるんで、
読んでぃってくださぃネ

コメントょろしくぉ願ぃしマス
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