小池一夫とコンビを組んでヒットを飛ばした漫画家は沢山居る。ここに出す池上遼一もその一人だ。小池一夫の代表作を幾つか書いた、というだけでも日本漫画史に名前が残ってしまうわけだから、きっと漫画家にとって小池一夫の世界を描く機会に恵まれるのは幸運なことなのだろう。まあ漫画家にとっては破天荒なストーリーを二次元化するのに苦労しまくりで大変だったりするかもしれないけど。さてこの「I・飢男」は小池・池上コンビ初の顔合わせ作品だったそうな。相変わらずドンパチドンパチとピストルが鳴り、マッチョな主人公が次々と車を乗り換え、ついでに女性もどんどん乗り換えて話が進んでいく。70年代という時代を感じさせる物語ではあるが、いい意味でエンターテイメント性抜群の小池一夫節が全開になった快作だと思う。実は物語も未完のまま終了しているので人によっては物足りなさを感じるかもしれないが。
音楽ファンならば、きっと物語の途中で当時オリジナルメンバーで活躍していたThe Whoが登場するのを喜ぶだろう。しかしなぜZepでもストーンズでもなくThe Whoが?はたして小池一夫が指示したのだろうか?まあ色々な読み方が出来るのも小池漫画の味わいの一つだから、ここは深く考えないで楽しむのが正解かと。
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