花鳥風月 

May 29 [Fri], 2009, 21:20
「あーフュージョンしてー」

ってマクドで隣に座った高校生が唐突につぶやいた。

「俺も」
「僕も」
「したいよな、フュージョン」

周りのモブキャラも一斉に同意する。


え? フュージョン?
ドラゴンボールの、あの?

誰と?

あ、そうか。

エロい系の話?
煩悩のかたまりよの。


と思索しながら次の展開を待っていたが

「ところで数学の水谷ってハゲだよな」

「そうだな」
「そういわれてみれば」
「いや、前から知ってたよ」


と、まったく関係のない話に移ってしまった。


でも、待てよ。
ハゲてるのに気づくか気づかない絶妙なハゲ方ってどんなんだよ

高校時代を思い返してみる。

国語の野村を筆頭に
世界史の長谷川
英語の古なんとか

全員一目瞭然のハゲマスターだったではないか。


どんなハゲ方なんだ…


と、思索しながら次の展開を待っていたが

「あ、そうだ、楽天の小山って平田に似てるよな」

「そうだな」
「そういわれてみれば」
「いや、小山が誰かわからん」


むしろ平田が誰かわからん。

というかモブキャラ、返事テキトーすぎだろ。



ともあれ、話の先を期待してもダメみたいだ。


僕は帰ることにした。




話の続きは夢の中だった。



それは

小山と平田と水谷がフュージョンするという

おぞましいものだった。

フリーフォール 

April 07 [Tue], 2009, 0:37
うぎゃあああああああああ

って言うより先に、体がふわっと浮いて
さっき食べたペペロンチーノが口やら鼻やらから
逆流しそうになる奇妙で嫌な感じ。

それがフリーフォール。


その後、下りのエレベーターに乗った日には
体が同じような錯覚を起こしてしまい
さっき食べたカルボナーラが口やら鼻やらから
逆流してこようとする奇妙で嫌な感じ。

君にもわかるかい?
それがフリーフォール。


しまいには、洋式便所に腰を掛けただけで
さっき食べたナポリタンが口やら鼻やらから
なんやかんやな感じ。

君にもわかるはずだ。



というのも、この間
通路を挟んで斜め向かいの化粧美人が
くしゃみをしたその刹那、
くしゃみをしてから、手で顔を覆うまでのその一瞬。

僕は、確かにその化粧美人の
右鼻からうどんらしきものが

すっ、と現れ、また隠れたのを見たのだ。
激写したのだ。

その写真がこちら →




こんな近くにフリーフォール病患者がいたとは。



僕は思った。
妄想した。


-とある病院-

医者の藪さん「今日はどうされましたか?」
化粧美人「椅子に座ったら、麺類が鼻から出ます」

医者「うーん、フリーフォール病である確率がかなり高いですね…」
化粧「フリー…フォール病………」

医者「そうです。FF病というのは、うんぬんなんやからかんやらなので…
   麺類を食べるのは危険だからやめてください」
化粧「そんな……」

医者「もちろん一人の時は大丈夫ですよ」
化粧「あぁ、良かったあ」

医者「それに治療すれば、この病気は治りますので安心してください」
化粧「そうなんですか!
   じゃあ私がんばりますのでよろしくお願いします」

医者「くっくっく、またバカな患者ゲットだぜ!
  (はい、一緒にがんばりましょう)」
化粧「え?今なんて?」

医者「え?あっ!あぁ、いえいえ、すいません。
   本音と建前が逆になっていました。がんばりましょうね」
化粧「あ、…は、はい」


そんな会話がなされたのち、通院して、
そしてやっと、許可が降りた日だったのだ。


なのに、治ってなかった!
そして、あろうことか新米社員に見られてしまった!

穴があれば入りたいぐらい恥ずかしいことだろう。
これを利用しない手はない。


僕は席を立って、化粧美人のそばへ向かった。
そして。


「今、鼻から麺類出てましたよね?
 すいません、見てしまいました」


きっと彼女はこう言うだろう。

「べ、べつに鼻から麺類が出ることだってあるわよ!
 見たあんたが悪いんだからね!」


そしたら僕はこう返す。

「黙っててほしければ、…わかりますよね?」

と。



シミュレーションは完璧だ。
いざ。


「今、鼻から麺類出てましたよね?
 すいません、見てしまいました」



「え?あぁ花粉症だから鼻水じゃないかな」



あ、あれ?
というか、恥じらいは?

それでも。

「黙ってて欲しければ、…わかりますよね?」



「いや、私けっこーいつも鼻水出てるよ。
 鼻の下だけファンデ落ちて困るのよねー」


花も恥じらう乙女 ならぬ

鼻では恥じらわぬ三十路 といったところでしょうか。



おあとがよろしいようで。
ちゃんちゃん。




舞妓 

March 31 [Tue], 2009, 19:25
精算のため、病院に行った。
(急患だった経緯とかは言わないんだから!)


会社に間に合うように8時半前に行き、
番号札を受け取るために列に並ぶ。

僕の前はくるくるテンパの外人ぽい男の子。
このへんはブラジリアンが多いし、たぶんそうだろう。
でもひとりでえらいなぁ
と感心していたら

男の子には番号札の場所が高すぎて
取れないようだったのでとってあげた。

「ありがとう!」

あ、日本語うまいのね。
日本生まれ、日本育ちかな。
それにしても反抗期を迎える前の子供はかわいらしいな、
と、ちょっといいことをした自分に自己満足しながら
自分の番号札を受け取るとソファーに座った。


(昨日、ドトールで隣にいたカワユスが忘れた財布届けてあげたし
 なんかええことあるかもしれんな)


で、しばらくすると8時半になり
名前が呼ばれ始めた。

ふと思い出したが、会社には間に合いそうにない。
でもきっと、許してくれるだろう。
そんなやわらかな気持ちになっていた。



「マイコさーん、鈴木マイコさーん」


そろそろかな。
自分の番号札9番を見ながらそう思っていたら
先ほどの少年が元気よく「はーい!」と
ダッシュで呼ばれた方に走って行った。



え?



あの少年、名前、マイコ、なのか。


まだ小学生なのに…
まるで女の子の名前じゃないか…
いじめられてるんじゃないだろうか。



両親は日本文化に魅せられて
名前を 舞妓 からとったんだろうなー
なんだかかわいそう

でも、子供は全然嫌がるそぶりもないし
それでもいいのかなぁなんて思っていたら
そのうち自分の番がやってきた。


精算を済ませ、帰ろうとすると
さっきの舞妓君もちょうど帰るところで
母親らしき人物が迎えに来ていた。


「ひとりでえらかったねー、マイケル」


舞妓(マイケル)君は満面の笑みで
母親と手をつなぎ病院を後にした。




にほひ 

March 30 [Sun], 2008, 5:19
昨今は喫煙者にとって肩身の狭い世の中ですが
そんな風潮がウチにも押し寄せてきたようです。


帰宅すると部屋のど真ん中に
空気清浄機が置いてありました。

古いプレステ2が6個分ぐらいの明らかに業務用サイズ。
=それだけくさいという無言のメッセージ…!


まぁいいやと少し眺めてみると
においに合わせて自動運転してるようで
強さは、「しずか」、「弱」、「標準」、「強」、「ターボ」の5段階。
「しずか」の状態で動いてました。

「ふっ…こんなでかいやつ買ったものの
 ゆーてもそんな空気汚くなかったんやん。
 もったいないことしたなぁ。」

と勝ち誇った顔で
タバコに火をつけ1分ほどすると


ぶおーーん


と、背後がうるさくなったので
見てみると「弱」へとレベルアップしてました。


おお!おもしろい!


と感じた僕にはまだ小学生の感性があるんでしょう。



もちろん次は清浄機に向けて屁を放ちました。



ぶおおおーん



なんということでしょう!
「弱」から一気に「強」までレベルアップしたのです!
期待を超える働きを見せてくれました。

あ、ぶおおおーんは屁の音じゃなくて
清浄機がレベルアップした音やから
そのへん勘違いしないでね。



いやとにかく!
すごいすごい!



それでもうなんか実際どんな感じで空気吸い込んでんのか
気になったので清浄機の空気吸うとこに近づいてみました。

「あ、涼しいなこれ…」

その時!



ぶおおおおおおおおーん。



なんということでしょう!
空気清浄機は僕のにおいで
ターボレンジャーに変身したのです。



へこむ僕を傍目に
機械などは非情なもので
「おめーくっせーよ!」と言うかのごとく
ただターボ換気をしつづけていました。








あ、ぶおおおおおおおおーんは屁の音じゃなくて
清浄機がレベルアップした音やから
くれぐれもそのへん勘違いしないでくださいね。

アヒル・アヒラー・アヒリスト 

March 23 [Sun], 2008, 0:45

アヒルを見れるということだけで
こんなにわくわくどきどきするなんて。
このときめきはどこから来るの?
よからぬ魔物に憑依された。


そんなのわかっている。
幼い頃からの憧れだった。
初めて見たのは、王子動物園だっただろうか。

いや、思い出した。
ドラッグストアだ。
アルカだ。
高2の夏だ。
ヘアカラーのパッケージに映ったアヒル。

その頃のアヒルは人間の年齢に置き換えると
まだ18歳かそこらだったか。

あれから6年…。


とうとうアヒルに会える日が来た。


僕と同じように大阪人にとってアヒルは物珍しいのか
出没地点に着いた頃には

ニギ…ニギ…

という擬音が聞こえそうな勢いの人だかりだった。


アヒル待ちの列に100番目ぐらいに並ぶ。
30分ほどして列が動き出す…。
汗ばむ手…!
高鳴る鼓動…!
隠しきれないにやけ顔…!

周りの人たちものぞき込むように
前の様子を伺っている。

少しずつ…
少ーしずつ…
すこーしずつアヒルに近づく。


そしてその時は来た…!


まるで死後に天国か地獄行きかを宣告されるような
そんな緊張感の中
恐る恐る足を踏み入れる…!


圧倒的なオーラだった。
そして圧倒的なアヒルだった…。

後光が射していた。
思わず心の中で祈るように手を合わせて
再度アヒルの方を見たとき


「私の戦闘力は530000です」


アヒルの笑顔がそう言った。


あらゆる生物は剛圧を受けたとき
本能的に反撃はおろか
声も出すことができなくなる。
助かろうとするその行為で
守る力が緩むからだ。

蛇ならぬアヒルに微笑まれカエル化した僕は
差し伸べられた手をしばし眺めるしかできなかった。


「人間じゃなかったね」
と誰かが言ってたのがわかる。
あんな顔小さい人間がいるのか。

…いや違うここではアヒルとして話進めてたんやった…。
あぶないあぶない。

まぁとにかく

圧倒的な存在感
生身の感情を表現
すべての言葉尻尾まいて
逃げ出すほどのアヒル

を前に僕はただ口をぽかーんと開け
手なんて握り返せず添えただけで
何かわからぬものをもらったあと
逃げ帰るように去ってしまったのだった。

それも完全にコンフュに陥った状態で
意味不明に「ありがとうございます」
と連呼しながら…。
気持ち悪い男だ。

アヒルの爆笑をとった色紙持ったオタクが
ものすごい奴だと思い知らされたよ。
待ってる間にボーイズラブの本を立ち読みしてたから
「きめぇな」と見下していたのに
実はレベル100の歴戦の勇者だったのだ。
(いや、決して馬鹿にはしてない)


憧れの田中美保を前におどおどしてしまった僕の方が
気持ち悪かったのだ。
(そこに行ってる時点で十分気持ち悪いとか言う子は誰ですか?)


こわくてほとんど直視できなかったけど
それでも確かにアヒルは超絶かわいかったのだった。
ほんばに感動したよ。


朝大阪駅で偶然見たジャガー横田とは
明らかに異次元の生物だったよ。



あぁちなみにすぐ後トイレ行ったので
手は何回か洗いました。

 

February 24 [Sun], 2008, 3:36
嘘か本当かわからない日記を連発してすみませんでした。

でも、誰かが言ってた。

「たとえ嘘でも、その人が信じたら、それは本当になるんだよ」と。

なんだかとても自分に酔った言葉です。
そういえば、その丸尾君みたいなやつは前髪をさらっとかきあげながら
人が最も美しく見えるという斜め45度の角度から僕に語りかけていました。

誰が滝川クリステルやねん。
誰がハゲやねん。



さて、今日はちょっと昔の話をします。
ちょうど僕が松崎しげっていた頃の話です。


僕はスコップを片手に家の庭を一心不乱に掘っていました。
地球の裏側のブラジル人に会うためです。

いくらなんでも、そんなに深い距離を掘れないことは
さすがにわかっていたけれど

もし、ブラジル人が同じ事を考えて
「ニホンジーニョニアイタイヨ」
と思いながら掘っていたとしたら
あんまり深く掘らなくても出会えるのではないかと思ったからです。

僕はパワプロやソフトボールの練習をほったらかして
がんばって掘りました。

5日目ぐらいに、穴に水を流し込んでやりました。

ブラジル人が、トンネルが開通した暁に
「OH ニホンジーニョ」と言おうとしたのに
開通した途端、顔に水がかかったらおもしろいだろうなと思ったからです。

もちろん水は数時間後に土に吸収されてしまったのですが。


1週間後には自分の肩ぐらいまで掘れました。


でも、そこで終わってしまいました。
掘れなくなったのです。


飼い犬がその穴にうんこをしたせいで。


考えようによっては、
ブラジル人の顔にうんこがかかるのもおもしろいと思い
そのまま放置しました。

どれだけ時が経っても
当然のように、ブラジル人はやってきませんでした。
当然のように、犬がそこにうんこをするだけでした。

その少し後、犬がうんこをしないように埋められてしまいました。
半年後、そこからきれいな花が咲きました。


でも、あの時ブラジル人が来なくて
がっかりしたのと同時に安心した部分もありました。

テレビに影響されやすかった僕は
ブラジルで外国人が空港に着いた途端
指輪をつけた手ごと切り落とされた事件があった
というのを聞いてブラジル人を恐れていたのです。

お年玉の大半を使って買った桃鉄を盗られたらイヤだ
と思っていました。


ウチに住むなんて言い出したらどうしよう
とか考えたりして不安にもなりました。

チャンネル争いが激化するし
好きなコロッケを食べれる数も減るし。


そんなことを考えていると
犬は僕のためにそこにうんこをしてくれたんだ
と思うようになりました。



これはすべて本当みたいな嘘の話です。



でも、本当だって思っても何の問題もないことです。

僕は嘘だと思ってもだまされてみます。

そんなの嘘だ!なんて言ってみても
いざこざが生まれるだけだもの。


もっと簡単にだまされてみればいい。
嘘だとわかっていたら気楽じゃないか。


「テレビ持ってません」と言ったら
「確認させてもらっていいですか」と言いながら
部屋に上がろうとしてきたNHKの集金人に告ぐ。


あせったやんけ。

三姉妹ラーメン(次女編) 

February 21 [Thu], 2008, 1:34
健康診断の結果もらいに西九条へ行った帰り
尿検査でたんぱくの項が引っかかったので
最初に見つけたラーメン屋に入りました。

メニューは

=通常メニュー=
醤油ラーメン 650円

=裏メニュー=
クイズラーメン (クイズ付)
・店長 600円
・嫁 700円
・父 800円

・麻梨子 700円
・優利子 700円
・依里子 700円

・・・・・・・・

他にもいっぱいあったけど見てません。
だって今日はもう頼むもの決めているもん。


「すいませーん」

「はいよー」

「えっとこの、次女・優利子?で」

「次女おひとつで。
ほな呼んできますんでちょっとお待ちくださいね」

え?どういうこと?
クイズじゃないの?

「はい、お待たせしました。優利子です。
突然ですがそれでは問題です。
わたしの愛犬の名前は何でしょう」

えーと…あぁやっぱりクイズなんやな…えーっと……なんやったかな…

知るかー!

「よく考えればすぐわかります」

わかるものか!

あ、待てよ…
すぐわかるならやっぱり定番のポチとかか…

「………ポ…」

「はいざんねーん!! ということで、醤油ラーメンになります」

えええええええええええええええ

「(厨房に向かって)しょーゆいっちょー!」
ありがとーございまーす と聞こえる。

どうやら間違えたら強制的に醤油ラーメンになるようだ。
いや、それはもう知ってる。


というか…
かなりどうでもいいことなのに微妙に答えが気になる。


「はい、しょーゆお待たせしましたー」

「あの、正解は何なんですか」

「それはまた来てもーたとき、チャレンジしてもらわなあかんから自分で考えてや~」

えええええええええ

「まぁ、問題はちょくちょく変わるから早めに来てな。今はチャンスやで」

えええええええええ


「中高年ラーメンもおすすめですよー。特に店長」

いや、もう頼みました。

三姉妹ラーメン 

February 20 [Wed], 2008, 3:18
健康診断で西九条に行った帰り
採血で血抜かれすぎて倒れそうだったので
最初に見つけたラーメン屋に入りました。

メニューは

=通常メニュー=
醤油ラーメン 650円

=裏メニュー=
クイズラーメン (クイズ付)
・店長 600円
・嫁 700円
・父 800円

・麻梨子 700円
・優利子 700円
・依里子 700円

・・・・・・・・

他にもいっぱいあったけど覚えてるのはこんな感じでした。


メニューに書いたら裏メニューちゃうやんと思いながら
安いのもあってクイズラーメン(店長)にしようと思いました。


「すいませーん」

「はいよー」

「えっとこのクイズラーメンの店長?で」

「店長おひとつで。
ほなクイズ出しますんで正解されましたらお持ちしますね」

え?どういうこと?

「はい、それでは問題です。
店長の誕生日は何月何日でしょう」

えーと…あぁ確かに簡単…えーっと……いつやったかな…

知るかー!

「よく考えればすぐわかります」

わかるものか!

あ、待てよ…
お客様への感謝の気持ちをこめて3月9日とかか…

「………3月ぅ…」

「はいざんねーん!! ということで、醤油ラーメンになります」

えええええええええええええええ

「(厨房に向かって)しょーゆいっちょー!」
ありがとーございまーす と聞こえる。

どうやら間違えたら強制的に醤油ラーメンになるようだ。


というか…
かなりどうでもいいことなのに微妙に答えが気になる。


「はい、しょーゆお待たせしましたー」

「あの、正解はいつなんですか」

「それはまた来てもーたとき、チャレンジしてもらわなあかんから自分で考えてや~」

えええええええええ

「まぁ、問題はちょくちょく変わるから早めに来てな。今はチャンスやで」

えええええええええ


「三姉妹ラーメンもおすすめですよー。特に次女」

いや、もう来ないです。

お別れ 

February 09 [Sat], 2008, 11:26
2月1日朝。
我孫子前駅を降りると、いるはずのチャリん子がいなかった。

「このチャリは俺が持って行ってやったぜ!歩いて帰れやプギャー
 ほったらかしにしてたお前が悪いんだよバーカ!」

という無情な張り紙ひとつが路上にあっただけで。


2月9日。

チャリん子がいなくなってからの日々は
どうも落ち着かない。

「君はもうこの子を解放してあげる時期に来てるんだよ…」
自転車屋のおやじはそう言った。

解放する前にいきなりいなくなってしまった。
合鍵、じゃなくてただの鍵を残して…。


あーせいせいした!これでもうあいつにこき使われることもねーからな!
と思っているのか

寒いです…忙しいのはわかっているけど早く迎えに来てください…
と大正区か南港で泣いているのか

わからない。


どちらにせよたぶん僕は
新しいチャリん子を買うことも
チャリん子を迎えに行くこともない。

別にそれは2500円がもったいないとかそんなことではなくて
どのみち、もう少しで離れる大阪から連れては行けないから。

お別れが2ヶ月早かったか遅かったかの違いだけ。



思えばこれまでにも何度か危機はあった。

2回生の時の学祭のビンゴでチャリが当たった時は
タイヤが大きくてスピードが出るその新チャリばっかり乗っていた。

結局、横に一直線のハンドルが嫌で売ってしまったけど。


去年の4月にも一度いなくなった時があった。
その時はその日のうちにすぐ迎えに行った。

いないと困ってしかたのない状況だったから。



でも、今思うのは
もっときれいな形でサイナラするべきじゃないのか
ということ。

リサイクルショップに売ったり
後輩に譲ったり
寄付とかでもなんでもいいけど、

4年前、ゆきサイクルのおやじに
「これはほんまええやつや! 自動でライトつくしな! これで5000円は安すぎる!」

と言われるほどに優等生だったチャリん子を
このまま廃棄処分させてしまってもいいのかな。


ひどい扱いしてたのに耐えてたチャリん子。
雨の日も風の日も暑い日も寒い日もうんこな日も。

そんなこととか思い出すとやっぱり
迎えに行かなければ、と思う。

気がつくと鍵を握っていた。

早く行こう。

仮にそれを望んでいなかったとしても。








よっしゃー! きもい!

あたまおかしいんちゃうか俺!


さて、寝るか。

ギミック 

January 19 [Sat], 2008, 0:18
いつも使っているボロい自転車(以下、チャリん子)とは丸4年のつきあいだ。

自転車屋に持っていくと
「この子はね…もうとっくに限界を超えているんだよ…
それでも走れている理由は持ち主である君への愛情以外に他ならないんだよ…
君はもうこの子を解放してあげる時期に来ているんだよ…」
と言いながら新車を買わされそうになる始末だ。

そしてただでさえボロいこの自転車を痛めつける不届き者がいる。
悪意に満ちた隣人だ。(ただし思い込み)

パンクさせられるのは日常茶飯事。
カゴが壊されるのも当たり前。
サドルの向きを逆にされても平常心でいられたよ。
粘着物をブレーキの裏につけられたあの時も。

そんな直しては壊され、直しては壊されの
見えない敵とのイタチごっこは丸三年。

せやけどね。
さすがに今回のにはびっくりしましたがな。
そらもうね、びっくりしましたがな。

だって、前輪に押しピンが、びっしり刺さってたんだからね!

びっくりしましたがな。
そらもうね。
タイヤに押しピンがささってた時ぐらいびっくりしましたがな。

まぁびっしりってのは言いすぎで
実際は5個ぐらいなんですが。


タイヤを一回転させて他にないか探してると
もう押しピンはなかったのだけど
タイヤの下に紙がはさんであった。

ただのローソンのレシート。
その詳細。

シナモンガム ¥100
ネバービスケット ダイエットビスケット ¥260

ダイエットビスケットってなんなんだよ。
食べてやせれるビスケットがあったらお前そんな
いや、違うそこじゃない。


死 ナモンガム ¥100
ね バービスケット ダイエットビスケット ¥260


これは…


偶然だな。


うんそうだな。
ただのレシートただのレシート。


だってお前そんなん店員がどっちを先にレジでピーってやるかなんかそんなんわからんし…もしお前先にビスケットをピーってやってたらシネやなくてネシになっててんやからな。なんやねんネシって、ネッシーかいっつー話やろそうやんなうん。いや待てよガムをビスケットの上に乗せてレジに出したとしたらやっぱりガムからピーってすんのは予想できるよな…いや考えすぎだ考えすぎだ…いやでも考えすぎるのも悪くないぞ。あらゆる可能性を考えていたほうがいざというときにも対処しやすいのだし何があっても「ふっ僕には想定の範囲内でしたがね」なんて言ってみた…くはないというかかなり古いネタだし…いやいや今はそんなことどうでもいいことだ大事なのは今重要なことは…(0.1秒)

なんだっけ。


押しピンをぬくことだっけ。


いやたしかに押しピンをつけたまま走行しているといちいちがたがたっってなるし変に金色やから目立って近所の小学生にキャハハなにあのチャリん子おって指さされて笑われるという危険性ははらんでいるものの、だからといって押しピンをぬいてしまえばその隙間から空気がどんどん抜けてしまう…ただでさえ後輪はパンクしてるんやからどっちもパンクとかなったら時速3キロぐらいのハナクソマシーンになってしまうぞ。それはだめだそれはだめだ。バイトに行くために家を出なければいけない時間が5分ぐらい早くなってしまう…5分あればあれやこれやできることは多いはずなんだ…抜いてはいけない…いや、深い意味なんて…ってあれ?いつのまにこんなに話がずれたのだろう。そうだあれはペットショップの店員が「私新人なんで…」って言ったからなんだ…あのやろう…じゃなくてえーとえーっと…(0.01秒)


あれだ。
今重要なことだ。

そうだ。
魚にエサをあげるつもりだったんだ。
エサを買いに行こうと思ってたんだった。


それもそうだけどあれだ。

クオリティが下がっても
日記書いてみるのも悪くないということだ。


うんそうだ。
それが大事なんだ。
大事MANブラザーズバンドなんだ。


うんこ。


プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:きー坊
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 誕生日:1984年
  • アイコン画像 血液型:O型
  • アイコン画像 現住所:三重県
  • アイコン画像 趣味:
    ・お笑い-テキトーにリハビリ中です。
    ・音楽-毛皮のマリーズはあんまり好きじゃない
    ・読書-一日一個エスペラント語を覚えています
読者になる
黒髪短髪が意外と似合うよね

って、お前、そんなこと、言ったって、お前ばーか
2009年05月
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