ばあちゃんと旅行 

February 16 [Wed], 2011, 5:38
3年ほど前にじいちゃんが亡くなった。
じいちゃんは2年ほど入院生活をしており、半身が麻痺していたのでほとんど移動することも出来ない状態だった。

そんなじいちゃんのこともあり、じいちゃんが亡くなってから、2ヶ月に1回ぐらいのペースでばあちゃんの子供夫婦でばあちゃんと旅行に出かけるようになった。
ばあちゃんは旅行が好きだし、子供もじいちゃんと余り行けなかった分、ばあちゃんが元気な内に旅行に行こうという思いが強いのだろう。

つい先日もばあちゃんとばあちゃんの子供夫婦で旅行に行っていたのだが、旅行の帰りに旅行をしていたということをばあちゃんが忘れてしまったらしく、酷く落ち込んでいた。
ばあちゃんは自分が旅行中だということを忘れてしまい、子供達とうどん(昼食)を食べに行っていると勘違いしていたらしい。

勘違いしていただけのことなので、笑って終われそうなのだが、勘違いしていたことが相当ショックだったらしく、帰りの車内でずっと落ち込んでいたらしい
そして帰宅してから、皆に迷惑をかけるので旅行に行きたくないと呟いていた。

真面目で几帳面で、他人に気をつかい、それでいて頑固なので、迷惑なんてかかってないと説明しても決して納得してくれない。
頑固な部分を言葉で説明しようとしても、説明している途中に集中力が切れてしまい、途中で話している内容そっちのけで言葉だけに反応し連想ゲームのようにその言葉で思いついたほうへと考えが逸れていってしまうのである。

今日も母親とばあちゃんの物忘れに対しての接し方を話していたのだが、ばあちゃんに対して何が最適なのかを考え、それを実行していくのは難しい
たまにばあちゃんと接するだけの人から見ると、そんなに酷い話し方や接し方をしなくても・・・だったり、もっと優しく言ってあげればいいのに・・・と思うことはあると思う。
だが、一緒に生活をしていると常にばあちゃんのための最善だと思うことばかりはできなくなってくるのも事実だと思う。

例えばおやじがテレビをみて、お年寄りに対して世話をしすぎると世話をしなくなったときにお年寄りが自分で何もできなくなってしまうという話をみたらしく、ばあちゃんにも当てはまるんじゃないかと言ってきた事がある。
確かに最善を考えるとばあちゃんに炊事や洗濯など家事を任せることで、ばあちゃんも自信がつくのかもしれない。
ただそれらのことを完璧にこなせないので、ばあちゃんが食器を洗ったあと、もう一度その食器を綺麗に洗う必要が出てくるし、洗濯物は乾ききってなくても取り込んでしまうので、ばあちゃんが取り込んだあと、再びばあちゃんの見えない場所に干すという二度手間が生じる。

2週間や1ヶ月程度ならそれぐらいのことは続けられるかもしれないが、一緒に生活していくという上では自分には正直無理だと思う。

ばあちゃんの物忘れという病気に対しての最善の行為は、必ずしも家族に対しての最善の行為とは限らないんじゃないだろうか。
家族の誰も負担を感じず、なおかつばあちゃんも笑って過ごせるような環境を維持していけるように考えていこうと思う。
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