リコーメ[

February 13 [Mon], 2012, 19:02
リコの音がする。
下手糞でたどたどしい。
不細工な高い音が安定せずに揺れている。
僕はそれを耳にして微笑ましく思う。
窓から外をみるとランドセルに体操福袋、給食袋、給食当番の割烹着の袋を下げている少年が一人歩いていた。
金曜日。
君も大変だね。
お友達とはここまで辿り着く途中に分かれたのかな。
真剣にリコを手にもぞもぞしつつ吹いている。
と、ピーッと大きな音をたてて諦めた。
おいって通焼呟いてしまう。
そんな辞め方するのね。
時間はたっぷりあるし少しずつ上手になればいい。
歩幅と一緒で大きくなると進み方が早くなる。
効率的にはいいことかもしれないけれど、それは味気なくて退屈な場合が多い。
なんとはないことが溢れてくる。
日常に発見や驚きが足りなくなると大人になってしまう。
それ自体は悪い事じゃないけれど、今ある僕の時間と君の時間では少し意味合いが違うのよ。
意識する必要はないけれどたくさんの発見と驚きに出会えたらいいね。
信号を渡る。
赤信号。
彼は下を向いて何かに夢中。
横断歩道を4歩程進んでしまった。
車なんて来ない道。
白黒に気が付き信号を見る。
赤。
瞬間に踵を返し、4歩戻る。
思考に澱まない反応。
決まりごとを守ることは正しいもんね。
そのココロはとても綺麗。
大きくなれば決まりごとが正しいかなんてわからなくなる。
思っているほどしっかりと成り立ってるわけじゃないんだ社会って。
そのうち自分で考えて何かの軸をもって正しさを作っていかないといけなくなる。
そして、他の人もそれぞれの軸で正しさをもっているから少し厄介になる。
でもね、厄介だけれど同じような軸をもった人に出会うとたのしいんだ。
クラスで席が隣。
帰り道が一緒。
そんな理由で仲良くなれるのは羨ましいけど、なかなかみつからないものと出会うのは劇的なんだよ。
角を曲がって少年は見えなくなった。
お家にはおかあさんが待っているかな。
それとも一人かな。
どうだろう。
君の生活の普通に君は寂しさを感じるのかな。
当たり前だから考えることもないのかもね。
僕は小さい頃、小学校低学年の頃の記憶があまりない。
理由はわからないけどその場面にいたイメージが桃ンするだけだ。
崖の上にいたり、捕まえられると思っていなかったモンシロチョウが手の中から出てきて吃驚したり、花をちぎって蜜を吸ったり、あとは物語をかいてたなぁ。
恐竜が出てきていろんな所を旅するようなものだったか。
自転車で少年が飛び出してきた。
仲間を迎えに行ってるのかもしれない。
学校から帰ってランドセルを置いて友達を誘って外で遊ぶ。
よく飽きないよね。
飽きる暇がないのかな。
熱中する事はとてもいいことだ。
走り回って、喧嘩もして、気まずいのが嫌になって、謝ることを覚えて。
謝ることはかっこ悪いけど先に謝られるとなんだかバツがわるくなるんだよね。
それを何回か繰り返すとどっちかだけが悪いなんてことはあまりないと気づいたりもする。
だから、自分のやったことを思い返して先に謝れるように頑張る。
謝って、謝られて。
その時の気持ちよさはよかったという安堵と一緒になってもっと大切にしたいと思うようにもなる。
それってとても素敵なことなんだ。
結局、固まってしまった僕ら大人はそれがなかなかできない。
君くらいの時にできていた事ができなくなったりする。
変だけど。
自分を変える事がとても困難になっていくんだろう。
ちょっとの事を時間楠木友里をかけてかえていくしかできない。
何が邪魔になっているんだろう。
君の純粋な言葉で指摘されると、とても大きなメージをくらいそうで怖いな。
空が赤くなって暗くなってきた。
威勢の良かった声がだんだん衰えてきたように感じられる。
公園はなんだか寂しい場所に変わってしまった。
ついでに周りの家からの料理の匂いが立ちはじめてお腹がている事に意識がたどり着く。
お家に帰りたい子もお家に帰りたくない子も平等に楽しめる時間が終わった。
あとは、それぞれのコミュニティで。
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