西野は嫌いになれない

February 19 [Tue], 2013, 15:52
キングコング西野亮廣は嫌いになれない。

 何度か実際に漫才を観たことがあるけど、面白かった。
 特に印象に残っているのが、3年前にルミネで観た時だ。キャパ460席のところ、お客さんが50人ぐらいしか入っていない日だった。
 客席がスカスカだと、いくら面白いネタでも笑いの返りも薄いし、盛り上がりにくい。
 多くの芸人が「こんなもんだろ」とネタを流して披露する中、キングコングは全力でネタを演っていた。
 梶原が心が折れそうになると西野は「俺達が盛り上げないでどないすんねん!」と笑いを交えながら叱咤。額の汗さえネタにしていた。
 西野の鈴木おさむに対して放った言葉は芸人や作家、制作スタッフ、引いては芸能界、放送業界、各種マスコミの慣れ合い的なモノ作りに対する警鐘だと感じる。

 鈴木おさむは放送作家としては大好きだけれど、映画で携わった仕事は正直首をかしげる。ハンサムスーツしかりワンピースしかり、TV的手法で映画の脚本作りをしているのが一番の理由だ。
 その場その場の盛り上がりの連続でその継ぎ接ぎが稚拙で、一つの映画としてのまとまりがない。そもそも、その盛り上がり、でさえ盛り上がっていない。完全に上滑りしている。
 そのモノ作りの姿勢に映画というメディアを馬鹿にしているのかとさえ思ってしまった。
 しかも吉本が主催している沖縄国際映画祭はそんなTV的演出にまみれた作品ばかりが並び、映画祭自体が上滑りしている。クロサワ映画なんて、劇場で観た後、本当に目のくま立った。腹が立ったあまり、なんか下痢した。

 モノ作りに対して熱いモノを持ち続ける西野にとってそれが一番許せなかったのかもしれない。でもその西野の怒りに対する鈴木おさむの対応がとても大人だなぁ。と素敵に見えた。
 
 もちろん鈴木おさむの奥さんの森三中大島が怒るのはよく分かる。ブス恋1〜3、及び大島が著した版ブス恋を読んで、この夫婦のファンである身からすれば当然だ。愛するむーたんが貶されて、それを黙っているみーたんではない。
 しかしその怒りもしっかり笑いに変えているので、観ているこちらは楽しむだけだ。例えそれが「つまんねー」という感想であっても。
 
 今回の西野のフォルトは観ているのか観ていないのかもわからない状況、つまり感想ゼロで、一方的に批判したことだ。
 大事なのは何であれ、実際にそのモノを観てから感想することなんだと思う。

 そして最後に改めて言うが、個人的に青臭く、癇癪持って行動しつづける西野亮廣という人間が嫌いになれない。別に絵本も買わないし、立ち読みで済ませちゃったし、キングコングの漫才だけを追うつもりも全くないけれど、いつまでも見守っていたいと思っている。


 嫌いなのはモノを観もしないで、安全なところで安易に批判するうんこちゃんだけだ。
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