欲望の僅差

November 04 [Sun], 2007, 5:59
あー、あー、あーーーーー!と叫びだしたい、気分でした。
あぁ、解った、解ったーっ、と、難航していた、方程式を解いた、気分のような。



愛しい、と呟いた時に、若桜の中に、ふと浮かんだ情景があって。
それは、あの、賑やかな寮の事で。実際、すごい賑やかだなって思ったのは、イベントの時、ぐらいしか無いんですけど。
それでも、浮かぶ情景は、皆で、騒いでるような、いつでも静かとは無縁の。
(若桜がロールまわしてるところは、いつも静かだったという事実はあるのですが)

 愛しい日常は、彼方にある。触れようと思えば、俺は、いつでも触れられる。

あの寮は、いまを生きる場所で。今も尚、あるべき場所に、あって。
贅沢にも、若桜は、触れたいと思う時に、其れに触れる事が出来る、世界に、いるのです。
一時の青春を生きた場所。
其処に確かに存在するから、離れる事が、出来たのだと、漸く。
若桜が生きる日常も、確かに愛しいとは思いますが、多分、それは実際に其処に居る瞬間には解らないもので。
傍から見ている、事が、出来るから、継続してずっとずっと、あの場所を愛しいと思うんだな、と。
若桜が生きる日常は、愛しいというよりは、自分が其処に居る限り戦場です。
触れ続ける事で、摩擦して、磨り減って、時々誰かに傷を拭いて貰ったり、癒してもらったりして、傷を背負いながら、生きる場所。なのだと。
捨てたんじゃなくて。いつだって、邪魔な劣等感に、負けた訳でも、なくて。
一緒に居る事が違うんだと、マイナスな意味で思った訳でも無く、常に触れられると思ったから、だから、離れる事だって出来たんだと、今更、ながら。


「俺のものになれ」

あの時の若桜の衝動は確かに偽りの無い本物で。
だけど、彼を手に入れる事で、本当に手にしたかったのは、自分が焦がれたものなんだろうな、と。
若桜がそうなりたいと望み、挫折し、結局なりえなかった、全てを持っている彼。
だからこそ、相手と自分とは別なのだと、人一人としての距離を取って接する事が最後まで難しかった相手。
若桜の中で、彼はいつも、どこか、自分の一部であり、自分の手が届かない相手でした。
手が、届かない訳じゃないんだと、思いたかったのかもしれない傍らで。
それでも、過去望んでいて諦めてしまったものが、目の前にある現実から、背きたかった。
自分の、ものに、してしまえば。もう、見なくても、すむ。自分との差異に、傷付かなくても。
比べる自分自身の、中に埋めてしまうのだから、比較しようもなくなる。
そういうずるい気持ちも、あったのかもしれません。無意識下に。

彼に、伸ばす手はもうありません。腕の中に抱いても、ずっと、自分のものでは無かった人。
「俺は最後まで俺のものだ」―――多分、そういうところも、似ていたのだろうと。
幸せを望む気持ちは、今でも変わりありません。
きっと彼は、進んで幸せを掴める人だから。
彼に自分を投影しつつ、自分に幸せはいらない、と、思いながら。
彼の幸せを願えるようになったのは、きちんと、他者として、一人の人として見れるようになったからで。
だからそれは進歩だろうと、思っています。
3月のあの日。若桜は、幸せから遠ざかろうとする自分が、実は幸せに囲まれていた事をしりました。
幸せに、きちんと受け入れられている、事実を、しった事で、あの場で生きる事から、離れる事が出来たんですね。



「何」を自分のものにしたかったのかが。鮮明になりました。まさか、こんな風に解けるだなんて。
出会い、て不思議ですね。
お相手くださった事に、深く、深く、感謝しつつ。
ほっこり、PLが幸せ気分、です。
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