ある木曜日に 

2006年04月08日(土) 19時29分
七年前の出来事から今日までを、今、こうして文章にすることがいいことなのか、それとも、ふさがりかけた傷口に塩をすり込むことになるのかわからないし、この七年間の記憶はとても曖昧で、記憶違いや、記憶そのものがすっぽり抜けていることがあるかもしれない。書きたくなったから書く。化膿するようならやめる。ただそれだけだ。

 七年前のある日、夫はいつものように夜十二時近くに帰宅し、私が作ってラップをかけてあった夕飯のおかずを肴にウイスキーを飲み始めた。ヘッドフォンをつけ、頭を縦に激しく振りながらオン・ザ・ロックを飲るのが日課だった。そしてその日も深夜三時ごろまで音楽を聴きながら、ボトル半分を飽けた。もちろん私は付き合いきれないので早く寝てしまったのだが、夫がベッドに入ってくる気配に目を覚まし、時計を見るとだいたい3時前後なのである。こんな日々が三ヶ月ほど続いていた。
 当然、朝は起きられない。私も仕事を持っていたので、先に起き、朝食を作ってテーブルの上に置き、起こしても起きない夫を残して仕事に出かけた。夫の仕事は八時半からである。私はその時刻になると職場をちょっと抜け出し、まだ寝ている夫に電話をかけるのであった。
「起きてる?」
「あ、あぁ。今起きた」
「八時半だよ。今から行くなら行くって、休むなら休むって電話しないと」
「うん、わかった」
「じゃあね。また寝ちゃだめよ」
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