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July 28 [Wed], 2010, 23:35


彩西学園―此処は、都内有数の進学校だ。


私立共学校であるこの学園は山一つ分全てが学園の敷地であり、芸能人や裕福な家庭の子供が多く通っている。


しかし、特待生制度も充実しており 一般家庭の子供も通うことは可能だ。


その代わり、クラスはしっかり分けられている。

成績が考慮されるってのはともかく家柄もってどうよ?って思ったりもしたけど、これが現実。

当然、格差ができてしまう。


ほんとに家柄の良い生徒には、教師も頭があがらない。



それが蒼が両親に勧められたまま、入った学園。

ここで蒼は1年過ごして、壊れた。


あたしが公立の高校でのうのうと満喫している内に。





ほんと、馬鹿みたいな学園。


都会から離れているだけあって、寮も完備している学園だが あたしは近くのマンションを借りて生活している。
一応お迎えのバスもあるし。


寮で暮らすなんて絶対嫌だったし、でも叔父夫婦の家から通うには遠すぎるから独り暮らしだ。


ま、蒼は寮生だったのだけれど。




―そして今日も、あたしは『あたし』を作る。



蒼とは片方は違う、片方は同じオッドアイを隠すために黒のカラコンを両目にはめて、

蒼とおなじ栗色の髪を丁寧に鋤く。


蒼が壊れて半年と1ヶ月、肩より少し下にあった髪は腰まで伸びた。


制服を適度に着崩して、

縁あり眼鏡(今日は紫)を装着すれば、


あたし、『藤堂 翠』のできあがりだ。



さあ、今日も行こうか。


あたしを疑いもしない、あいつらの元へ。




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