2 秘密の恋の始まり 

May 01 [Sat], 2010, 14:41


英也くんに思いを告げた時から二人の秘密の恋が始まった



必ず夜になると電話をくれた
私達にとって、とても幸せな時間だった



学校では会話も出来ず目を合わせる事も余り出来なかった
私は、あくまで学校では孝志くんの彼女だったから



英也くんは男女問わず人気のある人だった。
温厚な人柄は普段の生活からも滲み出ていたと思う



彼の親は離婚していて、彼は親戚の家に弟と暮らしていた
そんな境遇の中、明るく弟思いの彼は誰にも弱音を吐く事もなく男らしい人だった



電話だけでは切なくて隠れて夜の海で会っては、たわいもない会話をした



手を繋ぐ事もキスをする事もなく二人でいられる時間が幸せだった



それから三ヶ月、二人の時間は変わる事なく続いた



秋になり彼の身辺に変化が起きた



彼の母親が再婚する事になり彼は、この街を離れ海を隔てた遠い場所へ引き取られる事になった



弟の面倒は働いてでも自分でみるから、この街を出たくないという中学二年生の彼の叫びは届かなかった



私は彼の幸せを考えると反対する事も出来ず、ただ泣く事しか出来なかった



また必ず会おうねと約束を交わし最後迄、手を繋ぐ事もなく



その代わりに私の手の平には彼からのキーホルダーが乗せられていた



また会おうね…
幼かった私達には約束する事が精一杯の愛情表現だった
P R
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