スバラシネマAWARDS☆2011

December 31 [Sat], 2011, 0:00
<スバラシネマAWARDS☆2011>




年末恒例「スバラシネマAWARDS☆2011」!!

個人的にも社会的にも「色々」あった一年だった。
個人的なことをあげると、愛娘が生まれ、愛犬が死んだ。
出会いと別れは、人生において平等に存在し、決して切り離すことはできない。
喜びも悲しみも等しく混ざり合う人生は、まさに映画のようだし、「映画を観る」ということも人生に似ている。

色々なことがあった中で、今年も102本の映画を観ることができた。
良い作品も悪い作品もあるけれど、それらもすべて「出会い」の一つだと思う。そして、その一つ一つが自分の中で大切な映画体験になったと思う。

2011年、最高点を得たのは3作品。

角田光代の原作小説を確かな映画術と女優力で映画化し、子を産む愛、子を育てる愛、そして子を身籠る愛という三者三様の愛を映し出し、“涙”で埋め尽くした「八日目の蝉」。

「あの日あの時ああすれば良かった」という誰しもが繰り返し持ち続ける思いを卓越した映像美で描き出し、一人の人間の人生を無限大に表現してみせた「ミスター・ノーバディ」。

実在のロックバンドをモチーフにし、全く繋がりのない人々の別々の人生の“くすぶり”と“着火”を生々しく瑞々しく描き出した「劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ」

そして、総鑑賞本数102作品の中でNo.1に輝いたのは、「八日目の蝉」だった。

自分自身に子供ができた年にこの映画を観られたことは、やはり特別だったと思う。
そういう自身の人生における大きな変化を迎えていたことも影響したのだろうが、過去に覚えがないくらいに映画館で涙が止まらなかった。

歳を重ねるにつれ、益々「映画を観る」という行為が自分自身の人生に密接にリンクするようになった気がする。映画に対する価値観や感動するポイントも変化してきているように思う。
今年も色々な映画を観て、更に映画の楽しみ方に奥行きが生まれたと思う。

来年もまた良い「映画体験」をしていきたい。


総鑑賞本数:102本 
平均点:6.57点







スバラシネマAWARDS☆2010

December 31 [Fri], 2010, 18:00
<スバラシネマAWARDS☆2010>




2010年も本当に瞬く間に過ぎ去ってしまった。時間の流れの早さに戸惑いつつ、今年も恒例の「スバラシネマAWARDS」堂々公開!

日々、忙しく過ぎていった一年間だったけれど、その合間を縫うように映画の鑑賞本数は積み重なり、5年ぶりに大台突破。総鑑賞本数は121作品に達した。

例年になく沢山の映画を観られた要因は、レンタルショッップの企画やBS放送の録画鑑賞になどにより、古い良作品を数多く観たことが第一に挙げられる。
少し前までは、過去の名作と呼ばれる映画を観ても、古臭さと退屈感が先行していたが、今は古い映画ならではの味わい深さを感じ取れるようになってきたように思う。

そして、まだまだ観ていない過去の傑作が山のようにあるということを再確認した一年だったとも思う。

そんなわけで、「スバラシネマAWARDS」の各ノミネート作品にも、いつになく古い映画が名を連ねている。
2010年、最高点「10点」を得たのは4作品。

マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが再びタッグを組み、孤島の精神病院で繰り広げられるミステリーを上質の映画術で堂々と描き出した「シャッター アイランド」。

湊かなえの問題作を中島哲也監督が独特の美意識の中で、“完璧以上”に映画化してみせた「告白」。

名監督ビリー・ワイルダーが、アガサ・クリスティーの極上の法廷ミステリーを、極上の映画技法で構築した「情婦」。

冷戦時代の「危機」と「恐怖」を圧倒的な緊迫感の中で衝撃的に描き出し、今現在にも通ずる人間の“愚かさ”を如実に、そして果敢に表現した「未知への飛行/フェイル・セイフ」。

混迷の時代を象徴するかのように、辛辣でシリアスな映画に感銘を受けた年だった。

そして、今年の「スバラシネマAWARDS」の頂点に立ったのは、「未知への飛行/フェイル・セイフ」。


これまでの傾向では、当年の新作もしくは近年の作品から選ばれることが多い「スバラシネマAWARDS」だったが、今年は前述の通り、これまで認知もしていなかったような古い映画に触れる機会が多かった。

今年原作小説を読んで、その直後に劇場公開された「告白」の印象度も極めて高かったけれど、「未知への飛行/フェイル・セイフ」の現実的な恐怖を如実に孕んだ緊張感に対するインパクトは絶大だった。

決して巨費を投じているわけではない46年も前の映画にも関わらず、表現されているものは少しも色褪せておらず、映画そのものの本質的なエネルギーに溢れていた。


沢山の映画を観て、映画というものは、国境を越え、時代を越え、様々な輝きを見せるものだなということを改めて思った。
来年も、様々な国、様々な時代、様々なジャンルの映画を沢山観られたら良いなと思う。


総鑑賞本数:121本
平均点:6.73点








スバラシネマAWARDS☆2009

December 30 [Wed], 2009, 16:59
<スバラシネマAWARDS☆2009>




移りゆく時間の流れの相変わらずの早さに戸惑いつつ、今年も恒例の「スバラシネマAWARDS」デス。
年間目標鑑賞本数「100本」を掲げつつ、今年も鑑賞本数は56本止まり……。
まあ今年もたくさんの映画を観て、無事に年末を迎えられたことを嬉しく思おう。

鑑賞本数こそ伸びなかったけれど、今年は総じて良い映画がたくさんあったように思う。
今年最高得点をたたき出したのは、3本。

10年という歳月の中で哀しみ合い、喜び合う夫婦の姿を描いた「ぐるりのこと。」。

「3D」という新たな映像技術を新たな映画技法の領域まで高め、ジェーズムズ・キャメロンが文字通りの“映像革命”を成してみせた「アバター」。

シルベスター・スタローンという映画人が奇蹟的に生み出した不朽の名作「ロッキー」。

今年観た作品群を象徴するような、実にバリエーションに富んだ3本だと思う。

そして、今年のスバラシネマAWARDSを制したのは、「ぐるりのこと。」だった。


とても迷った。近々に観た「アバター」、「ロッキー」の印象はとても強く、特に「アバター」に関しては、映画自体の方向性を左右する程のパワーを持った作品だっただけに、そのインパクトは物凄かった。
おそらく、通常の年であったなら、「アバター」がぶっちぎっていたかもしれない。

ただ今年は少々特別だった。
「ぐるりのこと。」は強く深い夫婦愛を描いた映画である。
今年、結婚し夫婦となった僕としては、忘れられない映画となった。

結婚というものを経験し、映画を観る上での感性にも少しばかり変化を覚えるようになった。
映画に登場する夫婦の姿や、それにまつわる愛情に対して、無性に涙もろくなった。
また、映画を選ぶ時に、「幸福」な映画を優先して選ぶ傾向があったように思う。

生活環境や心情によって、観る映画も変わるし、感動するポイントも変わってくる。
それはとても真っ当なことで、とても正しい映画の見方だと思う。

来年も、その時々の自らの状況に合わせた素晴らしい映画を、たくさん観たいと思う。


総鑑賞本数:56本
平均点:7.11点








スバラシネマAWARDS☆2008

December 31 [Wed], 2008, 12:19
<スバラシネマAWARDS☆2008>




いよいよ2008年も終わり。恒例の「スバラシネマAWARDS」デス。
ここ数年、映画の鑑賞本数がめっきり減ってきていて、今年は過去最低の50本しか映画を見ることができなかった。
非常に悔いが残る……。
鑑賞本数に比例するように、爆発的に面白い映画に巡り会う機会が少なかったと思う。正直、「不作」という言葉を使わざるを得ない。

ただ、そんな中であっても、もちろんスバラシイ映画は存在し、幸運にも巡り会うこともできた。
今年、最高点の「10点」を獲得したのは2本。

正体不明の巨大怪物に襲われる人々の様をまったく新しい「視点」から描き出し、一本の“ビデオテープ”に収めてみせた“革新的なモンスター映画”「クローバーフィールド/HAKAISHA」。
そして、“バットマン”という周知のアメコミヒーローを、まったく新たな“黒色”で塗りつぶし、見たことが無いヒーロー像を浮かび上がらせてみせた「ダークナイト」。

初のエンターテイメント作品同士の一騎打ちとなった今年のスバシネを制したのは、「クローバーフィールド/HAKAISHA」だった。

映画には「こうあるべきだ」なんて定石はほんとは無くて、観た者が面白いかどうかが全てであり、それ以上でもそれ以下でもないのだとつくづく思う。
そうある限り、映画という文化に際限などなく、これから新たに生まれる映画、過去に生まれた映画それぞれをいつまでも楽しんでいけると思う。

とにかく、来年こそはもっともっと映画を観たい。


総鑑賞本数:50本
平均点:6.74








スバラシネマAWARDS☆2007

December 31 [Mon], 2007, 21:23
<スバラシネマAWARDS☆2007>




あっという間の年の瀬。恒例の「スバラシネマAWARDS」も記念すべき10回目!
去年2006年はあまり本数を見ることが出来なかったので、今年は100本を目指してはいたのだけれど、なかなか忙しく結局去年と同数の61本に留まってしまった。
ただ、少ない本数の中でより面白い映画を吟味しながら選び観た結果、全体的に優れた良い映画を多く観ることができたとは思う。

そんな中から2007年の「最高映画」の称号を勝ち取ったのは、大ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝的小説の映画化作品「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。

“泣ける映画”はこれまで何十本と観てきたが、これほどまでに泣けて泣けて仕方ない映画はなかった。涙が溢れるどころか、映画館でむせぶ程に号泣してしまった。映画的に特別に優れた映画というわけではないのだけれど、小難しい理屈など抜きに問答無用に感情を揺さぶる作品だと思う。

次点には、西川美和監督が兄弟の揺れ動く感情を淡々とした激情の中で描き出した「ゆれる」や、安野モヨコの原作漫画を写真家の蜷川実花が極彩色豊かに映し出した「さくらん」などが続く。去年に引き続き、日本映画の強さと、様々な面での女性のパワーを感じた。

個人的には、このところすっかり涙もろくなってきており、映画の中の些細なシーンですぐに涙腺が緩んでしまう。
歳を重ねる程に、少しずつ自分の人間性は変化をみせ、映画を観て感情が揺さぶられるポイントも多様化していくのだろう。
だからこそ映画は楽しいし、人生を通して観ていくべきものだと思うのだ。
また来年もたくさんのスバラシイ映画を観ようと思う。


総鑑賞本数:61本
平均点:6.75点








スバラシネマAWARDS☆2006

December 31 [Sun], 2006, 10:22
<スバラシネマAWARDS☆2006>




暮れ行く時間は早過ぎて、あっという間の2006年最終日。「スバラシネマAWARDS☆2006」大公開デス。

今年を振り返ると、やはり「不作」という言葉を選ばざるを得ない。
自分自身の(映画を観ることに対する)モチベーションがなかなか上がらなかったということもあり、鑑賞本数自体がかつてないほどに少なかった。
ハリウッドを中心とする外国映画がイマイチ振るわなかったということも、大きな一因だろう。

一方、これは今年一般世間的にも言われたことだが、今年は日本映画が強かった。
良し悪しはあるが、近年日本映画がこれほど観客動員を獲得した一年はなかったのではなかろうか。
そんなわけで、わが“スバシネ”も上位はほぼ日本映画が独占する形となった。

今年、最高得点(10点)を獲得したのは、4本。いずれも日本人独特の感性で、人間の本質的な滑稽さや力強さを描いた映画が揃う結果となった。

最後まで“2006年最高映画”の座を争ったのは、人間描写に定評のある監督が独特の視点で貧乏長屋の悲喜こもごもをユーモラスに描ききり、時代劇の新たな“カタチ”を表現した「花よりもなほ」と、廃れゆく炭鉱を舞台に“フラダンス”で自分たちの町を復興させようと奮闘する少女たちの姿を見事な情感で描いた感動作「フラガール」の2本。

タイプの大きく違う2作品だけに、本当に甲乙は付け難かったが、鼻の先で「花よりもなほ」が競り勝った。

「人間」を描くということにおいて、映画ほどふさわしい媒体は、やはり無いと思う。
これからもそういう映画を多く観ていきたいと思う。

「不作」の年だろうがなんだろうが、良い映画はもちろん良いわけで。今年も良い映画にめぐりあえたことをハッピーに思いつつ、来年はもっと多くの映画を観なければ、と思う。

ちなみに来年は、かなりの当たり年になりそうな「予感」はありマス。


総鑑賞本数:61本
平均点:6.70点






スバラシネマAWARDS☆2005

December 31 [Sat], 2005, 16:46
<スバラシネマAWARDS☆2005>




2005年、大晦日。ついに「スバラシネマAWARDS☆2005」大公開デス。
昨年に続き、今年もなかなかの秀作揃いであった。最高得点作品は6本あったが、そのジャンルがすべてバラバラというとてもバラエティーに富んだ1年だった。
そして、歴史的SF超大作の完結篇「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」や、衝撃のハイテンションムービー「シン・シティ」らを抑えて、2005年序盤からNo.1の座が揺るがなかったのは、奇妙で切ない究極のラブストーリー「エターナル・サンシャイン」。この“おかしな”映画は、さりげなく大胆に映画自体の可能性をひょいっと広げ、「愛」ってものはこんなにも滑稽で、だからこそこんなにも美しいんだよってことを、観る者の“脳ミソ”に直接訴えてくる。スバラシイ。
全体的に、映画としての「巧さ」とそれに伴う「質の高さ」が光る作品が多かったと思う。「映画」とは、どこまでもいっても、“限り”がない。そう思う。


総鑑賞数:101作品
平均点:6.89点






スバラシネマAWARDS☆2004

December 26 [Mon], 2005, 21:10
<スバラシネマAWARDS☆2004>




いよいよ昨年2004年のスバラシネマAWARDS☆。この年は凄かった。総鑑賞本数が、過去最多の135本!そしてその約半数が評価8点以上、トップ10すべてが10点という大豊作の1年だった。
観た映画のほとんどが、何かしらの評価に値する秀作揃いだった。そこで、絶対数も多かったので、各賞のノミネート枠を倍増し、2004年限定の特別賞をそれぞれ増設する結果となった。

最高点の作品が揃った激戦のNo.1争いは、「今までで一番泣けた映画」の肩書きを現在(2005.12.26)も保持する「ビッグ・フィッシュ」が勝ち取った。
が、映画としての“衝撃”という点では、丸山明宏(現・美輪明宏)主演の「黒蜥蜴(1968)」も物凄かった。同作を筆頭に、70年代以前の日本の娯楽映画の奥深さを発見した1年でもあった。

とにかく、この年の場合、表記されているすべての映画が傑作と言って過言ではない。
「史上最悪の駄作」と悪名高い「デビルマン」がこの年であることも、運命じみている。


総鑑賞本数:135本





スバラシネマAWARDS☆2003

December 24 [Sat], 2005, 18:14
<スバラシネマAWARDS☆2003>




2003年は、秀逸作「めぐりあう時間たち」と超大作「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」がせめぎあい、いずれにしても両作のどちらかがNo.1になるだろうと思われていたところに、12月に公開された「ラストサムライ」が割り込んだ形となった。
予想をはるかに超えた「ラストサムライ」の映画としての質の高さは、驚きだった。映像と音楽の迫力に、日米の俳優たちの演者としての迫力が合致した素晴らしい映画だと思う。
何と言っても、これまでの「日本を描いたハリウッド映画」とは一線を画し、日本という国とその文化を真摯に見つめ描ききった「新しいハリウッド映画」の誕生は、大いなる価値だと思う。
ランキングを見ると瞭然だが、全体的に質の高い娯楽映画が多い一年だった。「ターミネータ3」は散々だったが……。


総鑑賞本数:96作品







スバラシネマAWARDS☆2002

December 22 [Thu], 2005, 0:23
<スバラシネマAWARDS☆2002>



2002年。この年は、「バーバー」の独壇場という印象が強い。今尚、東京・恵比寿の映画館でこの映画を観終わった時の、はがゆくなるほどの絶賛の感情が思い起こされる。コーエンブラザーズが描き出したモノクロームの曲の強い映画世界。顔面のシワの一本一本、吐き出される煙草の煙にまで存在感が溢れるビリー・ボブ・ソーントンの佇まいに「圧巻」の一言だった。
「バーバー」もそうなのだが、「観てみたら驚くほどに傑作だった」という作品が多い年だったように思う。
「ビューティフル・マインド」にしても、「ロード・トゥ・パーディション」にしても、「ハッシュ!」にしても、これほどまでに確固たる“傑作”だとは思っていなかったし、予想を超えたテンションを見せる作品も多かったと思う。やはり、映画は実際に観てみないと“何も分からない”。

総鑑賞本数:100本





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映画の善し悪しは、結局、「好き」か「嫌い」かだと思う。 つらつらと語ってみたところで、詰まるところ、それ以上でも以下でもない。 それで良いのだろうと思う。