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iPad/iPhoneアプリ開発における本音と実情 / 2010年07月16日(金)
 iPadが米国で発売されてから3カ月半、日本での発売開始から1カ月半が経過したが、みなさんの手にはすでに行き渡っただろうか?

【拡大写真や「iPad Summit」の紹介写真】

 Appleによれば、6月22日の時点で世界でのiPad販売台数が300万台を突破し、現在もその数字は順調に伸び続けているようだ。業界アナリストやAppleにiPad向け部品を提供するサプライヤらの意見を総合すれば、2010年内にも累計販売台数が800〜1000万台に到達する可能性があるという。

 このようにプラットフォームが拡大するメリットとしては、ユーザーが増加することでプラットフォームが盛り上がり、そこにアプリや周辺機器、各種ソリューションを提供するサードパーティが多数参加し、さらにプラットフォームが拡大しつつ盛り上がっていくという好循環が生まれることにある。今回は、こうしたアプリを提供する開発者がiPadに対してどのような見方をしており、今後どのようにビジネスを展開していくのか、6月28日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者会議「iPad Summit」での内容を基に検証してみる。

●iPadとiPhoneのアプリ開発はどう違う?

 同イベントはもともと「iPad Game Summit」としてゲーム開発者らを対象に招集されたものだったが、最終的に「iPad Summit」として一般デベロッパーやマーケティング関係者を中心とした開発者カンファレンスとなったようだ。そのため、ゲーム系のセッションが多数用意されている点に特徴がある。

 ゲームプラットフォームとしてのiPad、そしてiPhoneの位置付けはまだ未知数で、現在ゲームアプリを提供しているデベロッパーは手探り状態でユーザー層やニーズを検証しつつ開発を進めている。アナリストが登壇したiPadのパネルセッションでは、このユーザー層の実態や今後のiPad普及に関する見通し、そしてゲームアプリ市場の現状などについて解説が行われている。

 米Chitikaの調査ディレクター、Daniel Ruby氏は、iPadの現状について「まだ初期のアーリーアダプターが利用している状態」と、真の意味で普及には至っていないと説明する。同氏の調査によれば、これらアーリーアダプターは全体の63%がデスクトップPCやノートPCなどとiPadを併用しており、このうち57%はWindowsユーザーであるという。

 また、米Flurryのマーケティング担当バイスプレジデント、Peter Farago氏は「iPhoneユーザーとiPadユーザーは一般に被っているという誤解があるが、実際にはiPadユーザーにおけるiPhoneオーナーの割合は2割程度」だという。つまりMac+iPhone+iPadという3種の神器を組み合わせて使っているユーザーはそれほど多くないようだ(それでもPCシェア全体からすればすごい割合だが)。

 前述のWindowsユーザーが多いということも合わせれば、純粋なAppleファンだけでなく、BlackBerryなどほかのスマートフォンを使っていたり、あるいはWindowsユーザーだがiPadには興味があるという層も多いことになる。またPCとの併用の事実が示すのは、iPadはあくまでセカンドデバイスとして利用されているということだ。

 ゲーム市場の現状については、米M2 ResearchのシニアアナリストWanda Meloni氏がいくつか報告している。特に同氏が指摘するのがiPhone/iPadにおけるゲーム作りの難しさで、従来のゲーム機にあるようなボタンや十字キーがなく、iPhone/iPadではタッチセンサーや加速度センサーなどを組み合わせて操作を実現しなければならない点だ。iPadではさらに、画面サイズの問題もある。これはiPad向けに単にゲーム画面を大きくすればいいという話ではなく、広がった表示領域に合わせてUIを変更したり、あるいは操作体系そのものを変更しなければならないという話だ。特に加速度センサーやタッチセンサーを使ったゲームの場合、iPadは本体サイズも重量も大きく、iPhoneの操作体系をそのまま持ち込んだだけでは指が動かす範囲が増えたり、あるいは本体を持ち続けることでゲームを続けるのがつらくなるといった難点がある。

 その半面、戦略系ゲームなどでは表示領域が広がることで操作性や見やすさが段違いに向上するため、iPhoneとiPadによって向き不向きがあることでもある。これは開発者にとってアイデア勝負ができる一方で、開発の負担が増加する一因ともなる。「iPadのコンテンツはHD化するだけではだめ」というのがポイントのようだ。

 またアナリストらが参加したセッションでは、今後の普及の状況や開発ツールなどにも言及している。例えばFarago氏は、現状ではUnityなど一部開発ツールがiPhone/iPadのアプリ開発に対応しているが、今後はAppleが推進することもあり、HTML5などWeb標準を使ったツールが多数登場してくると予測している。

 Appleは現在、サードパーティ製開発ツールを排除する方向で進めているが、これがFacebookなどほかのプラットフォームとのマルチプラットフォーム開発を難しくしているという事情がある。だがこれらWeb標準を戦略的に取り込んでいくのが、今後アプリ開発で行き詰まらないコツだという。

 また、普及台数については今後1年で1000万台クラスに到達する可能性が高いとの意見で一致している。唯一850万台程度と予測しているのはRuby氏で、同氏は今後iPadの普及の伸びしろが減っていく可能性があると指摘し、その理由を価格設定に求めている。一方で現状のアーリーアダプター以外に医療関係など新しい市場を開拓できるなら、次なるステップアップも可能だと語っている。Farago氏は2011年までに2000万台に達すると予測しているが、現状でのiPad最大の課題は「キラーアプリ」の不在にあるという。iPadはいろいろな用途に使える一方で、それ自体が普及の起爆剤となるコンテンツが存在していない。これがプラスとマイナスのどちらに作用しているのかは判断の難しいところだが、さらなる普及に向けてキラーアプリが必要なのは確かなようだ。

●iPhone/iPadと既存の携帯ゲーム機との関係は?

 このキラーアプリの不在について、ゲーム業界ウォッチで知られる元San Jose MercuryのDean Takahashi氏も同意している。同氏によれば、App Storeの6割がゲーム関係で、どちらかといえばメインとして使うようなアプリは限られているという。同氏が考える現状のiPadにおける最大のキラーアプリは「FaceTime」で、このビデオチャット機能が利用層を拡大する可能性を秘めていると指摘する。

 一方で、こうした追加ハードウェアを購入するユーザーは少なく、ゲーム機市場でも過去に成功例はゼロだといい、今年末にMicrosoftがリリースを計画しているモーションセンサー装置「Kinect」は価格の問題もあり普及は非常に厳しい可能性があると同氏は説明する。現状のiPadはフロントカメラを内蔵しておらず、追加オプションなしではiOS 4に搭載されたFaceTimeの機能を利用できない。もし第2世代iPadが登場するのなら、こうしたiPhone 4で採用されたハードウェア仕様の数々を取り込んでいくことが必須となるだろう。

 ゲームプラットフォームとしての人気が高まってきているとはいえ、iPhoneが現状のまま任天堂やソニーといったメーカーの携帯ゲーム機市場を食っていくかというと、そうでもないようだ。今のところiPhone/iPadは、あくまで新しいタイプのゲーム機として認知され、任天堂とソニーはその状況を現在様子見している状態だという。

 任天堂が先日発表した「3DS」は、こうしたiPhone型デバイス登場に対する回答の1つであり、3D機能を付与することでシングルプレイヤー向けデバイスとしての1つの方向性を打ち出したと指摘している。これに同意するのは米XEODesignプレジデントのNicole Lazzaro氏だ。3D自体は非常に興味深いが、iPhone/iPadはみんなで画面を覗き込んで楽しむ傾向が強く、これらデバイスとは目指す指向性が異なるという。同氏はiPadの本体の重さに触れつつ、片手で遊ぶようなシングルプレイヤーゲームよりも、Face-to-Faceのマルチプレイヤーゲームなど、一種のツイスターゲームの要領で複数のプレイヤーが同時に1つのスクリーンを触るようなゲームのほうがiPadに向いているという。

 一方でiPhone/iPadが登場したことによる任天堂やソニー、そして既存のゲームデベロッパーにとってのデメリットは、価格のハードルが上がったことにある。Takahashi氏は「App Storeで安価にゲームが購入できる以上、既存のゲーム機のように毎回30ドル以上のお金を払って子供にゲームを買い与え続けるべきかどうか、親が考え始めている」と意見を述べている。直接市場が競合しないとはいえ、価格のプレッシャーは確実に存在するというのだ。

 またiPad向けアプリを開発するにあたって、ユーザーの利用傾向を知ることも重要となる。例えばLazzaro氏は、iPadの特徴として「ベッドに入る前に最後に触るデバイス」だと考えている。逆にいえば目を覚ました段階で「最初に触るデバイス」でもあり、これを把握することで見えてくるものがあると指摘している。例えば辞書ソフトを開発する米Dictionary.comプレジデントのShravan Goli氏は、過去に同社の辞書アプリからの利用傾向を紹介して、iPhone用アプリが(学生が主に利用する時間帯である)月曜日〜金曜日の日中の時間帯が中心なのに対し、iPadはまったく逆の時間帯での利用が20〜50%程度の割合で伸び続けているという。Lazzaro氏の発言を加味すれば、まさに寝起きに利用し、そして週末に家で使うためのデバイスとなっているわけだ。

 以上、iPadアプリ開発の現状を簡単にまとめたが、後半ではさらに「成功するiPhoneアプリ開発の実例」「ソーシャルゲームにおけるマネタイズとiPhoneアプリ開発の事業化は?」といったテーマの話題を紹介していく。【鈴木淳也,ITmedia】

【7月15日18時55分配信 +D PC USER
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000080-zdn_pc-sci
 
   
Posted at 10:26/ この記事のURL
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