『体温』 

July 31 [Thu], 2008, 14:30
二人並んだ影法師
だんだん近づいて最後には1ミリの隙間すらなくなって
昔、映画でみたその風景を
愛する人ができたらやりたいなんて
幼いながらの私のそんな夢

手を繋ぐ事も許されなくて
同じ空間にいる事すらも批判された
身分だとか金だとか 私はそんな事どうでもよかった
一緒にいる事に 愛し合う事に
他人の許可なんていらなかった

お互いに大事なものは  (貴男で 貴女で)
それ以外なんて 失う事なんか恐くなんてなかった
一緒にいるすべはなかった だから世界を変える事にしたの
許されなかった手を繋ぐ事 夢みたシーンは夕焼けだったけど
私達は月灯り 水面に映る星が周りを囲む

今、この場所で逝くのに何も未練などないの
夢も叶った、そして永遠に
(貴女と  貴男と) いられるなら
遠ざかる今から薄れてく昔

一緒に過ごした時間は片手で数え切れる時間だった
でも、笑い合った数は両手をつかっても数えきれなくて
一緒に流した涙は子供用のゆのみにすら納まる量だった
でも、(貴男を 貴女を)
想って流した涙はバケツ1つじゃ足りなかった

最後に永遠に 抱き合った、水一雫すらもおちる隙間なんてない
きつく結んだ紐が腰に食い込んで 少し痛かった
端は貴女で  端は貴男で
最後に永遠に 着ている着物に水が染みていくのを感じた
体が冷たくなっていくのを感じた

冷たい水のなかで 暖かい接吻を交わした
(私が 私が) 覚えているのは
(貴男の 貴女の) 最後の体温だった
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    ・音楽-ギター・曲作り
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愛する人へのRequiem

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