神様 

2005年05月30日(月) 16時14分
最近川上弘美さんにハマっている私。

「神様」は最高でした(しみじみ)・・・。

「パスカル短篇文学新人賞」と言うのを取った作品だそうである。


出だしは「くまに誘われて散歩に出る・・・」・・・へ?「くま」って?「くま」みたいな男性のことだろうか?毛深い…とかそーゆう・・・でも読み進んでいくとそうではないらしい。

本物のくまだ。3つ隣の305号室に越してきた。
律儀なくまで、越してきた時今時隣近所に「引越しそば」を配ったりする。
気配りの出来る「くま」である。

くまとの散歩は楽しそう。川に入って魚をとってきて、葉っぱの上に広げ「干物」を作ってくれたりする(くま、だからね・・・)。

くまも主人公との散歩が楽しかったらしい。別れ際に

「今日は楽しかったです。熊の神様のお恵みがあなたの上にも降り注ぎますように」なんて言う。

なぜか私はこのくだりで涙が出そうになってしまった。

いいくまである。

私は「神様」の話が好きで、ふだんはやらないが夫にもあらすじをかいつまんで話してあげた。「”くま”ってどういうこと?本物のくまなの?」と問いただしていた。
おんなじことかんがえるのね。ふふふ・・・

甘い蜜の部屋 

2005年03月28日(月) 16時11分
森鴎外の娘、森茉莉さんの長編小説。書き上げるのに10年の月日がかかった・・・という大作です。先日ふと手にして読んだ、茉莉さんの辛口のエッセイがとても個性的で面白かったので小説を読んでみたのですが・・・小説としては面白いけど、ヒロインのモイラという甘やかされて育った美少女が私は好きになれませんでした。

ハーフのように生まれながらの美しい皮膚と顔を持つモイラですが、何事にも興味をもてない気だるい感じと父親の溺愛による甘えた性格に惹かれるところが全くないんですよねえ。
でもモイラの生まれ持つ美貌と媚態に次々と男達が翻弄され、苦悩していくのですが、彼女が刺激するのは肉体によるただの怪しい欲望みたいなものだけで、本能のまま奔放に生きるタダの我儘な美しい女の話・・・という印象でした。

行動がのろくて、すべてがお手伝い任せ、男をとりこにするゲームだけがちょっと楽しいと思えるモイラなんてバカにしか感じられない。

貞操観念もモチロンないし、人を裏切るのも平気な彼女は結婚してからもロシア人の元恋人と密会したりして真面目な夫を苦しめ、最終的には自殺に追い込みます。

読み応えはあって小説としては面白いのですが、いつも気だるげで思いやりがなく自分勝手なヒロインに共感できないのでイマイチでした。周囲の溺愛ぶりもあほらしくて、「勝手にすれば」と言いたくなる・・・

私がもっとも嫌いなシーンは、元恋人と浮気しているのにふてぶてしく夫に対して
「ピーター(自分の浮気相手)って知ってる?」と聞くモイラ。
夫はうちひしがれて日に日に食欲をなくし、健康を失っていきます。

溺れる男も情けないし、溺愛する父親も愚か、翻弄するヒロインは人間的魅力のない魔力だけの女・・・

溺愛というのは結局溺愛する側のエゴなのよね、とつくづく思い知らされただけで私にとっては醜悪な作品ともいえるものでした。モイラにむかつき度75%。お友達にはなれないタイプ。

愛していると言ってくれ 

2005年03月20日(日) 16時24分
書店をハシゴして見つけた念願の大好きなドラマのノベライズ。

ハマっていたくせに最終回が見られなくて、気になって仕方なかったので小説を買いました。
ちょっと最初の出会いがクサイ・・・というか出来すぎなんだけど・・・運命の二人はこんな風に出会ってしまうものかもしれません。

ドラマでは耳の聞こえない晃次(トヨエツ)に対して、会ったばかりなのに「耳が聞こえないってどんな感じ?」なんて聞いちゃう紘子の無神経さに「アホか・・・」と呆れた私ですが、トヨエツも「海の底にいるみたい・・・」なーんて真面目に答えちゃうんですよね。

紘子がコウジのために必死に手話をマスターしていく(また上達が早い早い!)のを見てると
ちょっと気持ちは分かります。ただの勉強は気が進まないけど、好きな人とコミュニケーションとるためなら何でも努力するよね・・・みたいな。

ロングバケーション 

2005年03月20日(日) 16時07分
最近はまっているのが北川エリコさん脚本のドラマ。

テレビ・ドラマの脚本小説って軽いから面白くないの・・・なんてちょっと前までは思って全く読まなかった私ですが・・・年々自分の中身も軽くなってきて、最近はドラマにハマって脚本にも興味を持つようになりました。

「愛していると言ってくれ」がすごくよかったので書店でノベライズ本を探したけど、どこにもなくって・・・じゃあ、と買ったのがコレ。山口智子さん(南)と木村拓哉(瀬名)のドラマがなつかしいです。

ドラマなのに意外と甘くなくて、登場人物の心象がリアルなのが北川さんの作品のいいところ。「ありえないよ〜」と恥ずかしくなっちゃうような設定(1時半からの奥様向けドラマとかはすごい!!見ていられない!)がないのです。
登場人物たちも出来すぎの人たちでもなく・・・それぞれ性格も違えば持っている悩みも魅力も違っていて面白いし、皆憎めないのです。

個人的にはドラマ見てたら超お嬢様でブリッコな涼子ちゃん(松たかこ)が嫌いでしたが(笑)小説で読むと北川さんの人間描写に愛があるので・・・涼子ですら好きになりました。

最初は「キスぐらいで今時騒ぐ?深刻になるなよ」と思ったけど。

一応現役モデル・・・なんだけど、結婚式に新郎には逃げられるし仕事はさえないのばかりで人生うまくいっていない南(こういう時ってありますね。誰にでも!)にひょんなことから同居人になった瀬名が

「いいじゃん。神様がくれた長い休暇だと思えば」という台詞が心に染みます。

そう。人間は突っ走ってばかりいられないんですよね〜(しみじみ)。

走りながら人を転ばせちゃったり、でも止まれないから走りつづけて・・・自分の結局息切れして座り込んでしまったり・・・。

私も随分長いロングバケーション中かも・・・なんて思いながら一気に読んだ作品。

うまくいかなくても明るくて、精一杯生きている南の生き方も爽やかでいいです。

・・・関係ないけど新しいスキン、可愛くて好き。

さようなら、ラブ子 

2005年03月04日(金) 21時02分
よしもとばななさん好きの私は、彼女の新刊が出ると「あ、やったー!!」と思い、中も読まずに即レジに向かいます。鼻息も荒く・・・

彼女の書く小説もノンビリしていていいのですが、私は日記風エッセイが好きなのです!

日記エッセイのいいところは彼女が「面白いよ〜」と言ってる本を自分も読んだり、おいしそうな料理の出てくるレストランや、雑貨のお店などもチェックできるのがまた楽しいのです!

エピソードの中に「下痢した時は紅茶を飲むと言いのです」とあって、今から15年ほど前
モスクワ留学から帰国するアエロフロート機の中で、何か食べ物に当たってしまって(よりによって帰国するって言う時に!)トイレに行きっぱなしでピーンチ!だった時、ロシア人のスチュワーデスさんが

「これを飲めば一発で治るわよ!」と自信満々で持ってきたあのカップになみなみとつがれたほとんど熱湯のロシアンティーは・・・いちがいにギャグではなかったのね・・・なんて15年ぶりに納得しました!疑ってゴメンナサイ。・・・でもその後ウォッカも持ってきたんだけど、その人・・・

「これを飲めば治るわよ」と・・・。

と、ムダ話はさておき「サンシャインで霊を拾ってきたようだ・・・」なんていう怪しい感想もあいかわらずで面白い。(怖いけど・・・)

でも・・・タイトルにある通り彼女の愛犬のラブ子さん(名前が最高!)が病気でこの世を去ってしまうのです。またしても私は自分の買っていたロシア猫が死んだ時を思い出して、やっぱり読みながら号泣してしまいました・・・。

でも暗くなったりしないで、最後まで楽しく読みましたよ。

よしもとばななさんとは趣味(特に好きな本の!)が似ているのです。
私も岩館真里子さんの「アマリリス」が好きだし。

ばななさんのこの本を読んで、私もいつか愛猫との日々を書こう・・・と思いました。

第十の予言 

2005年02月21日(月) 9時23分
「聖なる予言」を読んだら、これはもう「第10の知恵」も気になるでしょう・・・ということで読んだ本。この本もかつて読んだことがあるのですが、その時はまだ時機ではなかったのでしょうね。今回新鮮な気持ちで没頭して読みました。

簡単に言うと「輪廻転生」について書かれています。

個人的には「輪廻転生」は当然だと思っているのでビックリしませんでしたが、(私にとっては人生一度きり・・・と言う方が考えにくいのです)驚く人もいるでしょうね。
物語仕立てにしてありますが、登場人物たちは現世で出会った仲間の顔に次々に過去生での歴史や自分との関わりを見ていきます。

私自身現在親しくしている人々は過去生でも関わっていただろうな、と何となく思います。
初めて会ったのに知っている感じがするとか、その人に対する愛情が尋常ではなくて・・・
この世では女同士だけどかつては夫婦だったかもしれないね、なんていう感覚もあります。
どうしても好きになれない逆のパターンもありますが・・・。

エネルギーレベルを上げると波動の低い人からは見えなくなる、というのも面白い。
波動をあげるとすでに亡くなった人ともコミュニケーションを取る事が出来ます。

聖なる予言 

2005年02月21日(月) 8時54分
およそ10年前に出版され、話題になった翻訳本です。

私の場合兄が「すごくよかった!」と言ってめずらしく母にまで勧めていたのを憶えています。私も当時早速読んだのですが、兄が言うほど面白くないな・・・と当時は思ってしまったんですよね。それが今・・・「聖なるヴィジョン」というのを読んで、再度「聖なる予言」を読み返そうと思い、再び書店に走ったのです!

第一の知恵から第九の知恵までをフィクション仕立てで書き上げた作品。

第一の知恵は「偶然の一致」には必ず意味がある、というもの。そこに注目するとシンクロニシティが起こり、意識の改革の始まりとも言うべき自分にとって意味のある出来事が次々に起こるというのです。

「偶然の一致」って人生には多々ありますよね。私の場合はモスクワ大学で知り合ったブリヤート人のセリョージャという友達がいるのですが、私がモスクワを去る時、旅行できていた兄を彼に紹介したら兄がひどく驚きました。兄が大学時代親しくしていた友人に瓜二つだというのです。モチロン似ている二人は国籍も別だし、何の関係もないのですが・・・。
つまり私たちによくしてくれる二人の人間の顔がソックリだった、と言うわけなのです。

私の場合モスクワ留学していた頃に様々な「偶然の一致」や不思議な体験が集中していますね。長く付き合っている女友達もモスクワで印象的な出会いをした子でした。

赤ちゃんのいる日々 

2005年01月25日(火) 18時20分
3冊目の日記・・・かな?
ミルクチャン・・・で妊娠がわかって、ここではばななさんすでにママです。
赤ちゃん(マナチンコ君)のアトピーや乳腺炎と闘いながらバリバリ執筆中。
素敵です!

彼女の感性にはいちいち共鳴。あたりまえのようでいてなかなか稀な感性です。

「嫌だな〜っていう気持ちを大切にしよう、と思った」とか

「人の人生には絶対口出しできないから」とか

「旅館での最初の夜っていつでも疲れて寂しい感じなのはなぜ?」とかね?

そうそう、わかるわかる!とうなずいてしまうのです。

一番笑ったのは「地震のせいか、幽体離脱してしまった・・・」というところ。
地震のゆれがなんとなく幽体離脱を促進したようです。

これも、分かるな。地震で幽体離脱した経験はないけど(笑)幽体離脱はあります!
体の振動(波動?)と関係があるような気がしないでもない。

私は仕事でかなり疲れて帰ってきて、もう何もする気もなくて・・・でもまだ眠ってはないけど横になっていて・・・という時、すごく体が揺れるのを不思議に思っていました。
(実際には揺れていない。そう感じるだけ)
あれって幽体離脱の前兆だったのかも。

後六本木ヒルズのふもとは「幽霊地帯」とかいてあったけど(昔ね)そうだったのか???
ちょっとうら寂しいような感じはしましたが。ガクガクブルブル。

私は・・・Tタワーとか、Dランドの方がいつもぞっとします。

ミルクチャンのような日々、そして妊娠? 

2005年01月25日(火) 18時04分
大好きなばななさんの日記風エッセイです。

私はまず彼女の日記を読んで大ファンになってしまい、日記の後に彼女の作品を読むようになった、という本末転倒ファンですが・・・作家にしてみればどっちでもいいことなのかもしれません。どっちかというとこの人の日記が好きなんですよね。
これは作家としては嫌・・・かもしれないけど、作品より日記の方がその人の人間性を表していて興味深い。作品は好きなもの、苦手なもの・・・と好みが分かれますが、この人の日記は文句なく面白い!といつも確信して買います。もう、読まずに!

性格がまじめで真っ直ぐなんだろうな〜と日記読んでて思います。

絶対に悪い人ではないな。

騙す方か騙される方か、といえば多分騙される方・・・(笑)
そして(そっちの方がいいから、いいや)と潔く思っている、そんな人・・・

これは2002年の日記ですね。

ばななさんの作品はインド、タイ&イタリアでも人気のようです。いいなあ!
私も・・・できれば英語、ロシア語には訳されて見たいなぁ。

この人が何気なくつぶやく(ように書かれている)言葉が好きです。

「信じようと思って信じることなんて、みんなウソ」とかね。深く、深くうなずいてしまいます。

美人好きなのも共通項(笑)。そして彼女の周りにもたくさんの美女がいるようです。
女性だって綺麗な人は好きですよね。

ちょっと(かなり?)精神世界に詳しいのもまた魅力。

でも、なんであんなに亀が好きなんだろう???なんて思いつつ読んだ一冊です。

海のふた 

2005年01月23日(日) 18時09分
すっきりとしたブルーの表紙と鮮やかな朱赤(レッド)の背表紙の爽やかなハーモニーに惹かれて買った一冊。名嘉睦稔さんという人の版画とのコラボレーションも素敵。

簡単にあらすじを説明すると・・・、まりっていう海好きな女の子が海の側でオリジナル・カキ氷屋を開いてるっていう話(簡単すぎるけど)。

はじめ、という女の子もやってきてそのカキ氷屋を手伝うけど彼女は全身に火傷の痕を持っている。よしもとばななさんの小説にはそういう一種特殊な外見を持った運命の人がたびたび登場する。彼らは無遠慮な人目にさらされたり、自分でちょっと変わった運命を受け容れる試練を経験しているから深遠な視点を持つだろう。
ピュアな世界を誰より強く求めるだろう。

私はまりの開いた小さな世界(カキ氷屋)が好きだ。
自分の好きな琉球ガラスの器を使い、けばけばしいシロップなど使わず、麻のふきんをいつも清潔に保っている・・・そんな小さくて心地よい空間が。
本当にあったら行ってみたい。
それに私は日に焼けた人が好き。太陽の光に身体を浄化されている感じがして。
美白には全く興味がないのだ、昔から。

私も彼女が作るカキ氷のような作品を書いていきたい。

自分が好きなものだけで埋め尽くしたもの。
愛といつくしみだけで埋め尽くしたものを・・・。
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