中学受験お助けQ&A 第三回

November 29 [Sun], 2009, 15:29
本日は第三回目の「中学受験お助けQ&A」です。
皆様から寄せられた様々なお悩みにどしどしお答えしていただきたいと思います。

本日はこんなお悩みです。

東京都在住A.Sさんからのご相談

「先日過去問をやっていて算数でどうしてもわからない問題があったので、塾に持って行って担当の先生に質問をしたのですが、問題が解けなかったのです!問題の解けない先生に習っていて大丈夫なものなのでしょうか?」

なるほど〜!
同様のご相談は実はたくさんいただいております。

そうなんですよね。
問題が解けないというのは一見大変な問題であるかのように感じられると思います。
この問題についてお話しする前にその背景についてまずご説明しなければなりません。

塾に通わせてらっしゃる保護者の皆さんは「塾の先生はみなプロだ」と思ってらっしゃると思います。
それをなりわいとしている以上、塾講師は指導のプロであることは疑いようのないことだと思われるのも無理からぬことです。
しかし実は学校の先生と違って、塾の先生というのは資格も何もいらないのです。
かく言う私も教員免許は持っておりません。
「無資格の者がある日突然教壇に立てる」それが塾講師の世界なのです。

ですから塾によってはたくさんの「学生アルバイト」を抱えているところもあります。
「学生アルバイト」は時給も安く設定できるので、塾としても経営を圧迫せず使いやすいのです。
また最近では派遣会社から派遣社員が講師として送られて来るケースも増えてきています。
派遣会社社員の場合、時給は1600円程度ですから、授業のおこなわれる夕方5時から夜10時まで5時間働いて、週に5日間来たとしても月に16万円ですみます。
社員一人を雇うのに対して2分の1から3分の1の金額ですから、経営的な負担はかなり軽くなるのです。

こうした現状から、現在正直なところを申し上げて塾の講師に質を求めるのは、少々酷であると言えます。
特に少子化の影響をモロに受けている大手塾の場合にこの傾向は顕著です。
ですから大手塾に通われてらっしゃる方は、教材と教育システムを買っているのだと割り切ってしまわれた方がよいのかもしれません。
もちろん大手塾の中にも優秀な先生方はいらっしゃいます。
しかしプロ野球選手の中にもイチローレベルの選手は少ないように、塾講師の中にも超一流と呼ばれる人の割合は非常に少ないのです。

対応策といたしましては、もしあなたのお子さんが現在小5生以下でしたら、個人の先生で信用できる方を探すのがよいと思います。
私立中学に通わせるおつもりなのですから来年以降の練習と思って、1時間くらいの通塾圏内で多少遠くても通わせるべきでしょう。
もし現在受験学年で今さら塾をかえられないというのでしたら。発想の転換で残りの期間を自宅学習にされることをオススメします。
意味のない指導を受けていても時間とお金の無駄ですし、それよりは自宅で過去問をみっちりやっていた方が、志望校合格には近付くと思いますよ。

なんにせよ大切なのは「これまで」ではなく「これから」です。
今まで当たり前のこととして反省することを避けて来たことを
今もう一度見直してみてください。

ご質問はコチラまで→info@athena-education.com



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「中学受験お助けQ&A」

November 25 [Wed], 2009, 17:44
本日は第二回目の「中学受験お助けQ&A」です。
皆様から寄せられた様々なお悩みにどしどしお答えしていただきたいと思います。

本日はこんなお悩みです。

千葉県県在住C.Aさんからのご相談

「塾の宿題や日曜特訓などがあって志望校の過去問をやる暇がありません。過去問はやらなくてもだいじょうぶなものなのでしょうか?」

小6生になると日曜特訓やら土曜特訓やらで塾にほとんど行ってしまい
なかなか計画通りに家庭学習ができないですよね。
計画通りにいかないのは不安だけど日曜特訓に出ないのも不安。
一体どうしたらいいの?といったところでしょうか。

まず「過去問はやらなくても大丈夫か」というご質問に対してですが過去問はやはり取り組むべきだと私は思います。
過去問を実施する理由は以下の3点です。

1.その学校の出題傾向を知る

例えば国語なら記述が多いのか選択式なのか、小説はどのようなテーマが多いのか、漢字や知識問題の配点はどのくらいなのかなど。
社会なら世界地理は出るのか、地形図が出て計算させるのか、地歴融合問題が多いのか、歴史的意義などを説明させる問題が出されるのかなど。
理科なら知識系が多いのか実験観察系が多いのか計算させる問題が出題されるのかなど。
算数なら途中式を書かせるのか、文章題が複雑で読解力を要するのかなど。
学校にはそれぞれの特徴がありますので、それをつかんでおくことで入試を有利に運ぶことができるのです。
ゆえにやはりその学校に本当に合格したいのであれば、過去問演習の時間はしっかり取るべきでしょう。

2.時間配分の練習をする

例えば算数で大問が5題あって試験時間が50分の場合、単純計算で大問1題あたり10分という計算になります。
しかし□1が計算問題で□5には必ず難しい問題が出題されるとすれば「□1は5分でおこない□5は捨て問にして、他の3題に15分ずつかける」という作戦も成り立つわけです。
過去問演習を充分に積んでいればこのような戦略を練ることも可能です。
戦いに勝つには敵を良く知ることが絶対に必要であると私は考えます。

3.試験全体のペース配分を練習する

入試というのは4科目でワンセットです。
算数だけ、社会だけできても意味はありません。
日曜特訓を実施している塾の先生はよく「過去問は1科目ずつ平日の夜にやらせてください」とおっしゃる先生もいらっしゃいますが、4科目ワンセットなのに1科目ずつやってしまったら、各科目どんなペース配分にすればいいのかわかりませんね。
例えば競泳の種目の一つ「個人メドレー」というものがありますが、これは一人で「バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形」と泳ぐ種目です。この個人メドレーで、最初のバタフライで全力を出しつくしてしまえば、当然のことながら後半バテてしまって好記録は出せません。つまりペース配分が高記録を出す絶対条件になってくるわけです。
過去問演習も同じように4科目を入試と同じ時間帯、すなわち午前9時から入試と同じ順番でおこなうことが大切です。
そうすることで「何科目目に疲労のピークがやってくる」とか、「ここの科目はもう少し楽にいかないと、次の得意科目で疲れてしまって実力が発揮できない」などといった全体のペース配分がわかるようになるのです。
ですから私は過去問は4科目いっぺんにおこなうことが重要であると考えています。

塾によっては過去問をやる暇もないくらい忙しいところも多いかと思います。
私は、そういう塾ならばいっそのこと残り二ヶ月は塾をやめてしまって、家庭学習に専念してもいいのではないかと思っています。
過去問演習をしっかり積むことで、偏差値以上の結果が得られるものです。
過去問演習は決してないがしろにすべきではないと私は考えます。

頑張ってくださいね。

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中学受験お助けQ&A

November 23 [Mon], 2009, 22:57
本日より「中学受験お助けQ&A」と題し
皆様から寄せられた様々なお悩みにお答えしていただきたいと思います。

第一回目の本日はこんなお悩みです。

神奈川県在住N.Hさんからのご相談

「志望校はあるのですが今の偏差値ではとても受かりそうもありません。
もう諦めた方がよいのでしょうか?」


2月1日入試まであと70日となり
特に小学6年生のお子さんを持つ親御さんは大変な不安の中
日々を過ごしていらっしゃることと思います。
同様のお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

まず「中学入試は偏差値では決まらない」と断言しておきます。
「その学校に行きたい」という本人の強い意志と
その学校に合格するために必要なことを熟知している先生にめぐり合えれば
たとえ偏差値が10ポイント以上足りなくても
逆転合格は充分に可能であると思います。

模擬試験というものは最小公倍数的に作られています。
いろいろな学校に対応するように出来ているということですね。
たとえば四谷大塚の合不合判定模試の算数は大問の数が10以上あります。
それを50分間で解かせるのです。
しかし実際の入試では大問の数は千差万別です。
開成中や武蔵中などでは大問3〜4題を50分〜60分かけてじっくり解かせる形式です。
一方慶應中等部や青山学院などでは大問数を増やして速く正確な処理能力を競わせます。
桜蔭などでは計算問題からじっくり考えさせる問題まで幅広く出題し
バランスのよい学力をはかる入試となっています。
模試というものはどの学校にも一部分が当てはまるように作られているため
自然と問題数が増えてしまうのです。

ということは逆に言えば模擬試験の成績で
志望校の合否を判定することはできないということになります。
出題形式が違う以上模試の成績は参考程度にしかなりません。
ですからその結果に一喜一憂することなく
弱点項目を冷静に分析する必要があるのです。

偏差値が足りていないからといって志望校を諦める必要は全くありません。
過去問をたくさん解いてその学校との相性を高めていくことで
合格の可能性は格段に上がって行きます。
特に12月から1月にかけては最後の追い込みの時期となりますので
この2ヶ月をしっかりと乗り切ってください。

頑張ってくださいね。


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