土曜日の話。
みんなで出掛けてランチを食べ、お店を出た。
ちょろちょろといつものようにシオがいなくなり探していた。
ソフトバンクの店に入り、スマホを触っていたシオを捕獲し、ハッと気付いたらさくがいない。
ひろと手分けして探す。
またいつものように近く周辺をフラフラと歩いているかと思っていたけれど、見つからない。
もしかしたら1人で帰ってしまったかも?と私だけ一旦家に帰ってみる。
今まで一人で帰ったことなんてなかったけれど、よく来る場所だし、もしかしたらってこともあるかもしれない。
途中、公園を覗きつつ、名前を呼びながら走った。
家にはいない。
どうしようか?
最悪のことが頭をよぎる。
まださくと一緒にやりたいことがたくさんある。行きたい場所がある。
最近は、さくと行きたい場所を順番に言い合いっこする私。
ディズニーランド、水族館、アイスクリームやさん、動物園。
まだどこにも行けてない…と泣けてくる。
時間がただただ過ぎていくのがもどかしい。
ひろに電話して警察に行こうってことに。
足手まといのシオを預かってくれるかもしれない。
着用している洋服の詳細(ズボンの丈まで)、身長、髪型。
名前と年齢は言えるけれど、住所と電話番号は言えない。
商店街の中でいなくなったので、商店街でアナウンスをしてもらう。
若いお巡りさんが自転車で探してきます、とすぐ動いてくれた。
書類に必要事項を記入しながら、もしかしたら家に帰ってるかもしれないから帰宅するように言われる。
帰る準備をしていたら、一本の電話あり。
「保護しました!」
ホッと胸をなで下ろし、場所を聞くと、え?何でそんな所で!?って思うくらい遠い場所にいた。
どうやら泣きながら歩いているさくを親切なおばさんが最寄りの駅に連れて行ってくれて、駅員さんが派出所に連れて行ってくれたって。
ひろから怒っていいよ、と言われていたけれど、パトカーから嬉しそうに笑いながら降りてきたさくを叱らなかった。
私を探して歩いていたと言ったから。
でもこれからは迷子になったら探さないで、って約束した。 ママがさくを探すから。
子どものことで警察に行ったことは初めて。
裏のおじさんに愚痴ったら「15年後なら問題あるけどな」って。
いつかこの日のことを笑い話にできますように。