夕立 ぱすた 

September 14 [Thu], 2006, 13:15
  夕立ぱすた


  特徴:雨の香りがほんのりします。一人になりたい時に召し上がれ。





  「ハムスター飼いたい!」


  この一言で悲劇が始まった。

  小4の時、1度内緒で飼って

  親にバレて捨てられたのに、

  また悲劇を繰り返そうとする。


  「大人になったら好きなだけ飼えば。」


  親の言葉で丸めて片付けられる言葉。

  何を言われようと、容赦なくハムスターを飼いに行った。

  「ブルーサファイアジャンガリアンありますか?」

  「ありますよ。」

  「じゃあベビーのこの子下さい。」

  「980円になります。」


  「有難う御座いました!」

  たった980円で飼われた命。

  今時の小学生のお小遣い並の値段。

  こんな風に人間に飼われてるんだよ。

  動物は皆飼い主によって幸せにもなるし、







  不幸にだってなる。







  でも、うちはチビを幸せには出来なかった。

  チビは「自分は幸せだな...。」って思う事はないと言える。

  「不幸にしちゃったね。ごめん。」って謝ったって何もならない。

  ただ終わった事を書き記すだけ。

  チビの不幸を償う為。

  色んな人にその事を語る。

  そうやって償う他ない。

  と、言うよりそれしか出来ない。




  そう、無力な人間に飼われたハムスターの最後。



  こんな風に今は思う。

  過去はそんな風には思ってないね。


  大通りなのに不思議って思う程の静けさの中に、

  シトシトと雫雨が降っていた。

  それを壊すように必死で自転車を扱ぐ音しか聞こえなかった。



  バン!と一発聞こえた凄いドアの閉め方。

  ハムスターを飼った興奮の余りに常識さえぶっ飛んだ。

  5月なのに意外と寒い。

  ヒーターにスイッチ入れてから、

  自分の机の一番下の大きい引き出しに

  新聞紙をいっぱい敷き詰めて、その上に大鋸屑をばら撒く。

  当時、自分はお小遣いをロクに貰ってなかった為、

  無駄遣いは出来ないのだ。

  980円だって頑張って貯めたんだし、

  お金は無駄に出来ない。

  小2の時に、2回程親公認でハムスターを飼育してたので、

  その用品を使う。

  そっと箱が開く。

  中から少し茶色っぽい目のハムスターが現れた。


  「君小さいから、そのまんまでいいや!チビね!」

  ...即答(笑)

  小さい固形フードと向日葵の種2粒くらい置いといて

  それが夕飯になる。

  その後夕立が来た。

  「あぁ、夕立だね、チビ。もうちょっと遅れてたら夕立にやられてたね。」

  チビは「?」と思ったかの様に、ずっとうちの事見てた。







  何も知らずに...。








  只単に雨の音しか聞こえなかった...


  

ぷろろーぐ 

September 14 [Thu], 2006, 13:14
  ...あの日から、もう7ヶ月も経つんだね。







  チビが家に来たのは2005年の3月の事。






  雨がシトシト降ってる昼下がりでした。


  親に願っても願っても飼って貰えなかった。


  だからね、自分でペットショップ行って


  チビを飼った。


  自分の机の一番大きい引き出しで






  バレない用にね...






  こっそり飼ってた。


  ハムスターチビの2年間の日記


  実際ちゃっぷが体験した物語。




















  味なし ぱすた 召し上がれ。


















  



  




  ○味なし ぱすた を読む前に...○

ちゃっぷが実際体験しました。
1匹のハムスターの物語です。
出来る限りの気力使って書きます。



だけど本当に書いてよかったなぁって
思えるといいなって今この頃...。

気づけば今もシトシト雨...。

読んで下さる方全員に感謝の気持ちを申し上げます。


2006/09/14/    ちゃっぷ

























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