全国飲食店の情報サイト「食べログ」や「ぐるなび」を利用したことがある人は多いでしょう。
私もよく利用しています。
我が家の近所に2年ほど前にできた居酒屋。
黒で決めたクールな作りの店舗、散歩の途中で見つけて、帰宅後、「食べログ」で検索してみたところ口コミでの評価もとてもよかったので後日夫と2人で訪れました。
こんな風に書くときっともうおわかりと思いますけど、出る品出る品、何の工夫もなく主婦の私の方がまだましというものばかり、さすがに夫も呆れて2度と行かないと決心して帰りました。
あんな内容では近々撤退するだろうなと通りかかるたびに眺めても潰れた様子もなく、ある日などは学生の集まりか何かで道路まで学生たちが溢れかえっていました。
七不思議!というか私たちの舌がおかしいのか??
そして最近「食べログ」サイトへの意図的投稿で人気ランキングを操作する不正業者が調べただけで39業者もいることが判明したというニュースが流れて納得!
一方「ぐるなび」では掲載約50万店のうち約10万店が月額1万〜数十万円の加盟料を支払ってサイト内に公式サイトを掲載しているそうです。
料金が高いとトップページの特集などに多く出ることができるそうですが、「やらせの可能性が排除しきれない」のでお客の評価には左右されない仕組みにしているといいます。
プロより頼りにされるようになった口コミが肥大化しコントロールできなくなった結果である、と専門家は解説していますが、そのノーコン状態の隙間に入り込む商売上手の悪徳業者も中々のものですね。
感心する場合ではないんですけど、魚心あれば水心というところでしょうか。
さて本日は城山三郎氏著『本当に生きた日』をご紹介します。
著者が旅立たれてもうすぐ5年になろうとしています。
本書は今から25年以上前に琉球新報ほか地方紙に連載されたものを没後の2007年5月に追悼出版ということで単行本として刊行されたものです。
この作品が上梓されたのが男女雇用機会均等法が施行された昭和61年であったことから、著者がそういったことを作品のテーマに盛り込んだのは容易に肯けます。
「一男一女の母であり貞淑な妻である38歳の素子に突然訪れた転機―それは女性実業家として名を馳せつつある高校時代の同級生、ルミからもたらされた『経済的自立』の誘いだった。
ルミとともにビジネスの世界に足を踏み入れ、その魅力に自分自身も変わっていく素子だったが…。
男女雇用機会均等法が公布された翌年、女性の幸せをテーマに紡がれた幻の長編小説」
城山三郎という名前に惹かれて手に取った本書ですが・・・・あれっ、という意外感、違和感が最後まで尾を引いた作品でした。
政財界で活躍した人にスポットを当て、当時の世相とともにその生き様を鋭く、温かく描く経済小説の大家との認識から大きく外れた内容、また内容だけでなく筆致も何となく焦点が定まらないような感じを受けたのは私だけでしょうか?
著者にしては珍しく主人公に女性を据え、その女性の視線で物語を進めていることにその一因があるような気がしました。
女性をヒロインに据え、その視線で作品を描く男性作家の方はたくさんいらっしゃいますが、その代表格の渡辺淳一氏に言及すると、著者独自のデフォルメされた女性観での造形が違和感どころか嫌悪感を感じさせられることが多々あります(私に限ってですが)。
本書に戻りますが、そこに原因があるかどうか定かではないものの、主人公・素子や友人・ルミの造形が画一的で物語の進行も予定調和的で冗長な感じを受けました。
昭和61年というとバブルの足音が近づきつつあるという時代背景を鑑みると、友人に誘われたとはいえ一主婦がビジネスの世界に参画しようとする浮き足立った雰囲気にも納得できます。
このような主婦の危なっかしいチャレンジの物語ですが、その中でも時として城山氏の本領を発揮するようなビジネスに関する表現…友人・ルミを通して語られるビジネス界での成功を導くアイテムとして挙げたMNN…引き立ててくれる後援者の意のM(メンター)、人脈の意のN(ネットワーク)、話題性の意のN(ニュー スバリュー)などを読むと本来の城山氏に会えたような安心感が戻りました。
全体的には25年以上前に男性の目を通して描かれた作品という感じでしたが、ともあれ女性の家庭での役割や女性にとって人生の充実とは何かなどに一石を投じた作品ではありました。
私もよく利用しています。
我が家の近所に2年ほど前にできた居酒屋。
黒で決めたクールな作りの店舗、散歩の途中で見つけて、帰宅後、「食べログ」で検索してみたところ口コミでの評価もとてもよかったので後日夫と2人で訪れました。
こんな風に書くときっともうおわかりと思いますけど、出る品出る品、何の工夫もなく主婦の私の方がまだましというものばかり、さすがに夫も呆れて2度と行かないと決心して帰りました。
あんな内容では近々撤退するだろうなと通りかかるたびに眺めても潰れた様子もなく、ある日などは学生の集まりか何かで道路まで学生たちが溢れかえっていました。
七不思議!というか私たちの舌がおかしいのか??
そして最近「食べログ」サイトへの意図的投稿で人気ランキングを操作する不正業者が調べただけで39業者もいることが判明したというニュースが流れて納得!
一方「ぐるなび」では掲載約50万店のうち約10万店が月額1万〜数十万円の加盟料を支払ってサイト内に公式サイトを掲載しているそうです。
料金が高いとトップページの特集などに多く出ることができるそうですが、「やらせの可能性が排除しきれない」のでお客の評価には左右されない仕組みにしているといいます。
プロより頼りにされるようになった口コミが肥大化しコントロールできなくなった結果である、と専門家は解説していますが、そのノーコン状態の隙間に入り込む商売上手の悪徳業者も中々のものですね。
感心する場合ではないんですけど、魚心あれば水心というところでしょうか。
さて本日は城山三郎氏著『本当に生きた日』をご紹介します。著者が旅立たれてもうすぐ5年になろうとしています。
本書は今から25年以上前に琉球新報ほか地方紙に連載されたものを没後の2007年5月に追悼出版ということで単行本として刊行されたものです。
この作品が上梓されたのが男女雇用機会均等法が施行された昭和61年であったことから、著者がそういったことを作品のテーマに盛り込んだのは容易に肯けます。
「一男一女の母であり貞淑な妻である38歳の素子に突然訪れた転機―それは女性実業家として名を馳せつつある高校時代の同級生、ルミからもたらされた『経済的自立』の誘いだった。
ルミとともにビジネスの世界に足を踏み入れ、その魅力に自分自身も変わっていく素子だったが…。
男女雇用機会均等法が公布された翌年、女性の幸せをテーマに紡がれた幻の長編小説」
城山三郎という名前に惹かれて手に取った本書ですが・・・・あれっ、という意外感、違和感が最後まで尾を引いた作品でした。
政財界で活躍した人にスポットを当て、当時の世相とともにその生き様を鋭く、温かく描く経済小説の大家との認識から大きく外れた内容、また内容だけでなく筆致も何となく焦点が定まらないような感じを受けたのは私だけでしょうか?
著者にしては珍しく主人公に女性を据え、その女性の視線で物語を進めていることにその一因があるような気がしました。
女性をヒロインに据え、その視線で作品を描く男性作家の方はたくさんいらっしゃいますが、その代表格の渡辺淳一氏に言及すると、著者独自のデフォルメされた女性観での造形が違和感どころか嫌悪感を感じさせられることが多々あります(私に限ってですが)。
本書に戻りますが、そこに原因があるかどうか定かではないものの、主人公・素子や友人・ルミの造形が画一的で物語の進行も予定調和的で冗長な感じを受けました。
昭和61年というとバブルの足音が近づきつつあるという時代背景を鑑みると、友人に誘われたとはいえ一主婦がビジネスの世界に参画しようとする浮き足立った雰囲気にも納得できます。
このような主婦の危なっかしいチャレンジの物語ですが、その中でも時として城山氏の本領を発揮するようなビジネスに関する表現…友人・ルミを通して語られるビジネス界での成功を導くアイテムとして挙げたMNN…引き立ててくれる後援者の意のM(メンター)、人脈の意のN(ネットワーク)、話題性の意のN(ニュー スバリュー)などを読むと本来の城山氏に会えたような安心感が戻りました。
全体的には25年以上前に男性の目を通して描かれた作品という感じでしたが、ともあれ女性の家庭での役割や女性にとって人生の充実とは何かなどに一石を投じた作品ではありました。
[ この記事を通報する ]
- URL:http://yaplog.jp/ashy_ashy/archive/690



