クローズド・ノート
2007年09月30日(日) 11時10分
《力の差を思い知らされる》 なにより、この映画で驚かされたのは!沢尻エリカとサエコが短いながらも、共演していたことだ!大丈夫なのか?母体に影響はないのか? 女子大生の香恵(沢尻エリカ)は、引っ越してきたアパートの鏡の裏の棚に、日記帳を見つける。挟まっていた写真を見ると、それを書いた前の住人は、どうやら小学校の先生らしい。自らが希望する職業ということもあり、香恵は、その女性(竹内結子)の仕事や、恋の悩みを、興味深く読み進んでいく。同時に香恵も、バイト先で知り合った男性(伊勢谷友介)との恋が芽生えはじめていた。 監督の行定勲は『世界の中心で、愛をさけぶ』を代表するように、ノスタルジックてセンチメンタルな映像を撮るのが得意な監督であり、この作品でも、それはいかんなく発揮されている。 映像の方はなんの問題もないのだが、問題は、この作品の原作で一番重要な部分である、「軽いドンデン返し」を巧く隠しきれなかった所である。監督はもとより演出家も脚本家も、そこの所が一番頭を悩ませていた部分ではあろうが、残念ながら、観客のたぶん大多数は、途中から気付いてしまったのではなかろうか?それが、悪い方に作用して、主演である沢尻エリカが、それになかなか気付かないのに、観客はイラつく始末である。 そんなことよりも、沢尻エリカはもっと大変なことになってしまった。近年稀にみる女王様キャラで人気の彼女であるが、いまや怪優の域に達している、永作博美や伊勢谷友介などに挟まれ、その演技力の程は彼らの足元にも及ばぬし、女優の一番重要とも言える“華”の部分に関しても、主役級の扱いである、竹内結子に鼻であしらわれる程である。沢尻にとってこの作品は、彼女の実力がここにきて、これまでの物でしかないのだと確認するのに十分な役割を担っている。 それに引き替え、竹内結子の児童に向ける、暖かい目線や仕草は、観るものをホンワカとした気持ちにさせてくれる。いまや彼女の右にでる若い女優はなかなかいないだろう。これを観るだけでも、この映画を観る価値はある。 さて、この映画最大のミステリーを観た方に是非解いてほしい。お別れ会の後の教室で、竹内結子が日記を書くのだが、その日記を誰が?いつ?あの場所にしまったのかを解いて欲しい。私にとってそれが今一番最大の謎なのだ!確りとした答えをまっています。
[ この記事を通報する ]
- URL:http://yaplog.jp/asamink/archive/78


