現代社会において、特に大きな問題となっているセクハラ。
その歴史を紐解くと、1970年代にまで遡ります。
「セクハラ」という言葉を生み出した国は、アメリカです。
1970年代初頭、女性雑誌の中で造語として生み出されたのが初めてで、それまでは「セクシャルハラスメント」という言葉は存在しませんでした。
逆にいえば、それまでは問題提起すらなされていなかったということでもあります。
セクハラという言葉が生まれて以降、徐々にアメリカ国内で浸透していき、1980年代にはセクハラ行為に対する訴えを最高裁判所が「違法」として受け入れました。
初めて人権法に抵触することを裁判所が認める形となり、この頃から「セクハラ=悪」という図式が一気に広がりを見せました。
日本でもこの裁判の結果を受け、1980年代後半になって徐々に「セクハラ」という言葉が使用されるようになりました。
当初は一部の女性団体が使用していただけに留まっていましたが、1989年に出版会社に勤める女性が、日本で初めてとなる「セクハラを訴える裁判」を起こし、この民事裁判をマスコミが大きく取り上げたことで、セクハラという言葉が急速に浸透していったのです。
この裁判は1992年まで続いた結果、原告側の全面勝訴となりました。
このことを受け、セクハラは完全に日本に定着したともいえます。
以降、セクハラを理由とした裁判は急激に増え、またセクハラという言葉自体も市民権を得たことで、女性に対する男性の言動や行動はもちろん、女性から男性、同性間のセクハラも問題視されるようになり、現代に到ります。
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