2010年浴衣の反物を選ぶ〜雪花絞りの旅〜

December 14 [Tue], 2010, 0:51
只今お教室では綿入れ半纏まっただ中ですが、ブログの方は大変時期外れですが
今年の夏の浴衣作りの報告をさせて頂きます!

■浴衣の反物は専門店から購入!■
今年の浴衣作りは4月にスタートしました!

毎年お世話になっている竺仙さんは職人さんと二人三脚で浴衣を作り続けてきたメーカーさんです。

毎年、アパレルのメーカーさんでも浴衣の反物を扱う事が多くなりましたが、私たちはそこをあえて、
昔から浴衣を専門に取り扱っているメーカーさんへ購入しに行きます!
浴衣の反物と言っても、様々な種類があり染色技法や生地の種類によって分けられています。
同じ柄が殆どない反物を自分に当てながらどんな雰囲気になるのか、どれが自分に似合うのか
などウキウキしながら、その染めの違いの魅力や面白さも同時に覚えて行きます♪

2011年はこの色々な種類の浴衣を作っている各職人さんの現場を訪れてその魅力を探るツアーを企画します!

注染・ロウケツ染      注染・かご染(両面染)      型染・綿紅梅        型染・奥州小紋

今年は源氏物語さん三勝さん新粋染さんからも購入し、また有松絞りを買いに名古屋へ向かいました。

■絞りを買いに有松へ■

私達はお手製のしおりを作ってはりきって出発です。有松へ来られた際は町並みボランティアガイドを予約されると、より楽しめるかと思います。とても詳しく有松の歴史を案内してくださいます。

今回は昨年もお世話になった張正さんへ雪花絞りはどうやって作られているのかを見学に行きました。

※普段は作業で手いっぱいなので見学は承っていないそうです。
こちらのブログを見たという事でのお問い合わせはお控下さい※



江戸時代に有松絞りを有名にした「豆絞り」を復元した鵜飼良彦さんです!!
丁寧に数十メートルの反物を折りたたんでおります。


豆絞りは意外にもひとつひとつを絞っているのではなく、こうやって蛇腹状に折りたたんで
板締めで染めあげている技法でした。それにしても研究熱心でないとこの形での復元は思い付きませんね。
手間のかかる作業ですので、他の手ぬぐいと同じ金額を求めるのは酷ですね。


今回、ご案内していただいたのは鵜飼さんです。素人の私達に解り易く丁寧に教えて下さいました。

■布を折りたたむ
雪花絞りの元になる反物の折り方を教えて頂きました!

約40センチ幅の反物を柄の大きさによって何等分かに折り、それを△に折りたたみます。
この作業は単調に見えますが、シンプル過ぎて難しい事がわかりました・・・

そんな時にふと柱に目をやると・・・「急がずあせらずゆっくりと」

了解いたしました!!気を取り直して最後まで折りたたんで完成させました。

しかし・・・


左が私たちが(ある程度器用だと過信していた私たちが(汗))折ったもの。右が鵜飼さんが折ったもの。
小さなミリ単位のずれが・・・命取り。右のずらーっと並ぶ反物は40p×1300pの反物だったと思うと、
この作業は集中力との闘いと言う事がよくわかります。始めたら最後までやりきらないとダメですね。

この誤魔化しのきかない正確な”折り”の作業が、模様にそのまま反映します。
丁度、染めあがった状態の反物が干されていました。


欲しい〜っ、プロが折ったものが欲しい〜


先ほど折ったものがどこの模様になるか説明して下さいました。


染料を付ける場所や、浸ける量によって柄が多種多様に染上がります♪万華鏡の様な美しさですね。

工場に連れて行ってもらい、今度はどうやって染料を浸けて染めているかを見学させていただきました。


水の張ったプールにはこれから染める反物が浸してありました。布を染めるってこんなに水の量が必要なんですね。

■雪花を染める

水中メガネらしきものを装着、薬品を入れて温めた染料の中へ先ほどの折りたたんだ布地を浸します。
その浸し加減というのが、長年の勘ですね。そして急いで水で染料をある程度流して・・・


水の張ったプールで折りたたみを解いて全体をすすぎます。何度もすすぐ内に、どんどん色が変わっていきます。
そして干しているうちに、空気に触れて青色に変って行きました。ワクワクする瞬間でした!

その後、干して地のしをして、このような雪花絞りが染上がります!!


雪花絞りは一見簡単そうにみえますが、工場に行って感じたのは、一発勝負の仕事なのだなという事です。
浸けて→水で流して→プールで洗う、の導線を予めシュミレーションしてから一気に染め上げる事が
大切になりそうです。布を浸ける加減で柄の大きさや滲み方が大きく変わる事、13メートルの長さを均一に
同じ大きさの雪花柄を連続させていくのはとても難しい技術だと知りました。

とても忙しい時期にここまで作業を細かく見せて下さって本当にありがとうございました。
雪花の魅力は反物の中でリズミカルに散る花の清々しさにありますが、実際のお仕事そのものが一定の
リズムを崩さずに緊張した作業の中にある染めの技術なのだなぁと感じました。


雪花絞りを女の子の長袖浴衣に、豆絞りを男児の甚平に仕立てました。

※2011年の夏の浴衣講座では、雪花絞りの反物を浅草着物工房より注文可能です。詳細決まり次第お知らせします※

次は、お教室に戻って買った反物から「浴衣作り」へ続きます。

お裁縫箱を誂えました!

June 19 [Sat], 2010, 3:56
用と美の裁縫道具
〜桐のお裁縫箱〜
和裁教室のみんなで浅草の箱長さんでお裁縫箱を注文しました!

箱長さんは桐に「木目込み」を施してこのようなぬくもりのある可愛らしい箱を作って下さいました。


和裁教室では会社帰りにお稽古に通う方が多いので、軽くてコンパクトな桐の素材がぴったりです。持ち運ぶ事を念頭に置いた裁縫箱ですので、時代焼きという加工は傷や汚れが目立ちにくく携帯するお道具箱としても最適です。♪

■□ 携帯性のある道具箱の大きさ

今回のお裁縫箱はフルオーダーですので厚さも指定して薄く仕上げていただいています。とても軽いです♪
また携帯も出来る大きさを考えた時に、裁ち鋏など大きい刃物は一緒に入れない方が針道具は収まりが良いです。
5寸定規が斜めに入る大きさにしてあります。

■□ 裁縫箱の機能性は箱の深さにあります
お道具箱は深さのある箱+かぶせ蓋に限る!と思います。というのは、お稽古に必要な糸の種類(しつけ糸・木綿糸・絹糸など)が増えて行くうちに箱の高さが薄かったり二段式だったりすると一つの箱で収まり切れなくなります。なによりも針山に待ち針を刺した状態で収納することも多く、そういった場合は箱に高さが必要です。この全体を覆うようなかぶせ蓋ですとそういう点で融通が利きます。また、お裁縫の際には布端や糸くずやらの細々したゴミが出ます。裁縫箱のふたを裏返しにして糸くず入れにして作業すれば身の回りも整頓した状態で針仕事がはかどります♪


こちらの裁縫箱に合ったお道具袋を手ぬぐい一枚で作ってみました♪

袋の持ち手の片方だけに紐を付けて巻きつけて紐先を挟み込めば平らな状態でストンと鞄に入れて持ち運びが出来ます。
浅草橋の玩具問屋さんの手ぬぐいにお祭り用のピンクの豆絞りを裏地に付け、あづま袋にまちを作って袷仕立てにしました。




以上、お裁縫箱のご紹介でした。今後とも和裁にまつわる道具をご紹介したいと思います♪

これらのお裁縫箱の注文が出来ます

男と女の帯解き心理

March 23 [Tue], 2010, 13:33
ついに、夏の浴衣講座がこのイベントで終わろうとしています。
2009年の和裁教室の浴衣会は両国の江戸東京博物館で開催しました。


その名も1107艶芸会
イイオンナえんげいかいと読みますが、まともに言うとこっぱずかしいです。

 
とはいえ、きちんと寄席文字で書いて頂きました♪プログラムは豪華です。



帯研究家 笹島寿美先生 
  「帯のはなし、結びのはなし」
紙切り 林家 正楽師匠
落語 古今亭 志ん輔師匠 
「船徳」
落語 春風亭 一朝師匠  
「青菜」 





生徒さんもどんどん耳が肥えてきて、年々グレードアップしてきました。今年は夏らしくて、夫婦の笑えるお話が聞きたいなぁと思い、一朝師匠の「青菜」をリクエストしました!前半は笹島先生のイイ女艶芸会というタイトル通りのちょっと艶っぽい帯や結びについてのお話をしていただきました!
 
受付でみんなの来場を待ちかまえている間、楽屋では笹島先生による着付けと帯結びがされていました。



いよいよ演芸会がスタートです。笹島先生と半巾帯を結んだ生徒さん達の登場です!


↑↑ちなみにこのめくりは寄席文字が書ける生徒さんが書いて下さいました!!
笹島先生の愛情とバランス感覚って、いつも基本は男と女があるんですね。二つで一つ。



着物を着付ける、帯を結ぶ、身支度を整える、着物を仕立てる、着物や帯を通したコミュニケーション。
時には言葉以上に伝わることがあります。それが今の時代、何よりも新鮮な発見であり感動です。
時間をかけて縫い上げた浴衣を着ている私達も共感しながら聞き入りました。

それにしても、先生のこの帯解き講座は面白いです!!
お時間ある方はぜひみてみてください!かなり参考になります!(笑)R30指定動画です!


笹島先生の後は、紙切りの正楽師匠!



生徒さんからの注文で「石川遼君」を切っていただきました!


紙切りで旬のもの、流行っているものを切ってもらうのっていい思い出になりますね!!

次は志ん輔師匠です!なんと「船徳」をきかせて下さいました。かなり熱演でした!



最後のトリはお待ちかね、一朝師匠の「青菜」です!

  

もう。。。笑える、この夫婦馬鹿だぁあ〜って言いながら、どこか愛おしい。



これが一朝師匠の演じる青菜なんですね。生徒さんからも大好評でした!

                   

 

師匠の人柄の良さもにじみ出ている気がしました。
今年とっても楽しい時間を過ごせました!

最後に集合写真です!


楽しんでいただけたでしょうか?沢山のご来場ありがとうございました。
今年もご家族やお友達連れてまた沢山連れて来て楽しんで下さい!!

今年は一般の方達にも楽しんでいただけたらと思っています。


2009年度、浴衣講座のご報告はこれにておしまいです!

浅草で手作り浴衣の撮影会!

March 23 [Tue], 2010, 11:43
お仕事を持ちながら毎週2時間のお教室に通って浴衣を縫って、だいたい合計24時間程度で浴衣は仕上がります。もちろん宿題の量によりけりで多少変わりますが、生活やお仕事に無理なく仕上げるにはそのくらいです。なので大変丁寧に仕上がっています。一度手縫いの浴衣を縫ってみると本当に感動します!

浴衣を着て町に出ました!

浅草は着物が似合う町。浴衣が似合う町です!
そして七夕!
笹の葉よりも多い短冊の数!いちいち行事にかこつけて私達も浴衣を着て町へ繰り出します。
 
子供の無邪気な願い事の合間に、しっかり大人の事情がぶら下がっています…税金、再婚・・・

いつもお世話になる鰻屋さんへ。一応、大人の女性らしく「隅田川が見渡せる席」を予約するのですが、
眺めた試しがありません。鰻とガールズトークに夢中です。
  

鰻を食べながら、未婚乙女達の未だ出会えぬMY彦星の捜索願を短冊に込め、とりあえず乾杯!


       ↑ 胸元に「ご予約」札を入れております。↑

ある時はお教室のマンションの屋上から隅田川花火大会を楽しみます。


  

そして夏の浅草で浴衣撮影会をしました!!

自作の浴衣を着る1107(イイオンナ)達・・・


日本女子ってやっぱり浴衣が似合いますねーっ!


紫の絞りとオレンジがステキです。麻と綿の混紡で半巾帯も作りました。


瑞々しいです!社会人一年生、頑張って縫い上げました!


この青はとっても明るくて目立つ色ですね。本当に涼しげですね。


墨東の川辺に浴衣姿のイイ女あり・・・。向島方面から浅草の方をみた風景です


源氏物語さんの紅型風浴衣です。可愛らしい雰囲気にぴったりです!


浅草演芸場の前でツーショット!どちらも源氏物さんです。


雷門って裏側から撮影です。浴衣がこれだけ集まると結構目を引きますね。


夜の浅草寺です!


お〜い、と言ったら手を振ってくれました。隅田川を渡る吾妻橋です。


アサヒビール本社の屋上にラウンジがあります

 
そこでクリームソーダを注文。   ここから建設中のスカイツリーが見えます!


喋り疲れた乙女たちの憩いの場。一人でも行ける気軽ないい場所です!


浅草は8月はずっと縁日みたいになっていて楽しんです♪

 
浅草は、5月の三社祭から浴衣を着始めるのでかなりの長い期間浴衣が着れます!


おかあさんに浴衣を縫ってあげた孝行娘です。

次は、8月に両国の江戸東京博物館で開催された浴衣イベント、落語会のご報告です!!

浴衣を縫う、そして完成!

March 23 [Tue], 2010, 1:19
柄あわせ、裁断、印付けが終われば、後は縫うだけ!(汗)です。オール手縫いで!!

  
右:お祭当日には、どんぶり姿でお教室に現れるツワモノがおります。
糸はじきが妙にかっこよく見えます(笑)

まずはお袖作り。

 

丸みを好きな大きさで手作りする事も出来ます。ぐし縫いした丸みを綺麗に整えます。

 
定番のポーズ♪ 嬉しいんですよねー!わかります!
お袖には和裁のあらゆる技術が入っています。

お尻の箇所の補強に居敷き当てを付けます。

 
              絽の透けるものには全体的に付けます。裾裁きの良い洗える素材です。



 
身頃が完成すればやっぱり着てみたくなります(笑)いちいち待ちきれない私達です。

そして裁断からついに三ヶ月後、完成しました!!!
作り上がったら洋服の上からでもすぐに着てみますっ。それだけ嬉しいものです!


う〜ん、ステキです。やっぱり自分に似合う反物を選ぶものですね!



紺地のコーマ地に赤の博多帯!定番スタイルって人を選ばず飽きも来ないスタイルなんですね!


浴衣を着た時の雨傘はやっぱり番傘が似合います。大人のオシャレですね。番傘とネイルを同じ朱にしています。この傘は「軒奴」と呼びます。風情ある呼び名ですね。

竺仙さんで買った綿絽は衿を広衿仕立てにしました。衿の太さを自由にできて背中の凹凸のない引糸にしてあります。

粋で可愛い「割り角出し」で結んでみました。

左は確か、2008年の七緒さんの夏号の表紙になった竺仙さんの浴衣です。
実際仕立てあげてみるとこんなに女性らしい浴衣でした。


こちらも竺仙さんで人気の浴衣です。クリーム地に青の萩の葉はとっても明るい印象になりました!
紗の八寸博多帯を合わせてみました♪


次は男物です!去年は自分のを仕立てたので今年は彼氏や旦那さんに!という人も多いです♪


完成すれば、一番先に袖を通すのはやっぱり自分だったりします(笑)
浴衣姿の帯結びを男女ともに「貝の口」で結んだりして結びをお揃いにするのもステキです!



みなさん彼氏や旦那さんに作った浴衣です!お疲れ様!


手縫いの良さは背が高く、裄の長い彼氏も寸足らずにならずにジャストフィットが作れる事ですね。バッチリです!

体格の大きい彼には一度仮縫いで着てもらったりしました。



お祭りで着るという彼氏の為に、激しく動いてもお袖がほつれにくいように、補強をしています。
そしてもちろんお尻の部分も背縫いを補強するために居敷き当て、肩には肩当てを!
あぁ、男達よ、気付いて欲しい!!この裏に秘められた心配りを!!

次は子供物です♪
可愛い甥っ子に縫ってあげました!お祭りで浴衣デビューです!

ピッタリです!肩揚げ可愛ええ〜っ!子供らしさのポイントは揚げにアリです!
揚げをほどけばあと3年くらいは着れるかな。でも毎年作ってあげたくなりますね。

次は昔の浴衣地を使って試行錯誤のリメイクです!
この浴衣地は身長165pの彼女には普通の裁断の仕方では足りません。帯やおはしょりで隠れる部分に接ぎをしました。

まずは、ジャストフィットの浴衣を着て胴接ぎが隠れる部分を割り出します←計算よりこれが一番確実です!

丈の短かった2反ともちゃんと着れる寸法に仕上がりました!!アッパレ!
見た目も何もなかったかのようなジャストサイズです。リメイクは苦労を見せない!これが快感です!


その他にも6歳の子供浴衣、15歳の浴衣、そして町内会の手ぬぐいで作ったあずま袋です。


さぁ、次はついに、浅草で浴衣を着て外に出ます!撮影会です!!

浴衣を柄あわせ、裁断、印付け、そしてお休憩!!

March 08 [Mon], 2010, 1:30
この浴衣講座の中では各工程に楽しみどころがあります。
裁断の工程ではやはり柄あわせでしょうか!

 

水通しを済ませた反物約11〜13mから自分の寸法を考慮しつつ、一番良い柄を探します。
柄合わせって女物で最も大切な工程と言われています♪
着た時に私たちをより美しく見せ、センスが映える場所だからです!

 

まずは上前→後身頃→お袖の順に合わせて糸印をしていきます。



そして裁断!
緊張の一瞬!!鋏を入れれば後戻りはもうできませんっ。なので「切る前に必ず声をかけてね!」が口癖です。

 
裁断後に4パーツに分けらました。お袖・身頃・おくみ・衿です。

そして印付けをします。
とっても気に入って買った浴衣の反物ですが、ヘラ付けをしている途中からどんどん
「これ、印が付きにくいですね・・」とぼやき始める事が多々あります。だけどやっぱり
気に入っているからこそそんな小さな苦労も乗り越えます♪
 

2尺の物差しでは間に合わない丈は糸を使って線を引きます。

  

この作業が意外と・・・疲れるんですよね。という事で、みんなで休憩です!!

 

夏の定番、ガリガリ君でお疲れ〜♪

 
                           
冷茶で乾杯〜♪

幸せなお茶タイムが過ぎると、なぜかちょっとペースも落ちるんですよね・・・
 
                      幸せそうだ(笑)。


浴衣の反物選びは手にとって当ててみて、選ぶ!

February 16 [Tue], 2010, 7:32
今更ですが・・2009年の浴衣講座のご報告です。

浴衣はどうして毎年欲しくなってしまうのでしょう!!

お教室に通う生徒さん達は仕事を持つ若い女子が殆どです。
家庭科で運針を習った世代でもなく、ひと夏で手縫いの浴衣を仕上げるというのは
けっこう大変な事でもあります。

しかし、縫い上げる!!
「自分で作った浴衣をこの夏に着たい!!」という乙女の意欲がなせる業です。
そして完成した浴衣を着付けて浅草で撮影をしたり、クラスで鰻を食べに行ったり、
全員が浴衣を着て楽しむ夏のイベントを和裁教室が主催します♪
これらのニンジンがぶら下がっていると、けっこう頑張れるものです。

 
今年も恒例の日本橋竺仙さんにお邪魔しに行きました。

去年はコーマ地の紺地のオーソドックスな柄。
今年は夜に浮き立つような白地の絽の浴衣。


彼氏や旦那さんには籠染めの両面柄の浴衣。


終には憧れの長板中形を手に入れて、藍の色が変わるまで着続けてみたい。


でも今年は絞りが欲しいなぁ・・・と夢は尽きません。


絞りといえば有松
 

江戸時代から有松の絞りの浴衣は江戸の女性達の憧れのお土産だったそうです。
もちろん今でも私達の憧れでもあります、江戸の浅草から絞りを求めて来ました。


意外とガラ〜ン。

私達は有松に来ただけでもうこの夏を制した気分!


各職人さんの店舗を巡って好きな絞りを選び


有松鳴海会館では北野とよさんの三浦絞りの実演を見る事ができました。

北野とよさんは絞り加工歴75年に及ぶそうです。
名人と呼ばれている有松絞りの技術者の一人だそうです。



例えば難ありの絞りを安く手に入れて、仕立てをする私達はその難を隠して全くわからない仕上がりにすることが出来ます♪なので反物ツアーは、実際に手にとって反物を確認して「これならできる」という確認の作業も同時にしています。
 

ちゃんちゃんこが記載されました

December 17 [Thu], 2009, 11:12
■ 綿入れちゃんちゃんこの作り方が出版されました ■

ちゃんちゃんこは袢纏のお袖がないものを言います。洋服の上にも着物の上にも着られるとっても便利な羽織ものです。お袖がないと水回りのお仕事がしやすかったり、何かと作業がしやすいのです。また暖房も要らないくらいあたたかいです。

モスリンでこんなちゃんちゃんこを作ってみました。ついでにミニ座布団も。
 モスリンのちゃんちゃんこは乙女度がアップします♪ジーパンなどにも合いますね。


これらの作り方がパッチワーク通信社の「和布クラフト特別号」に記載されています。
 

ちゃんちゃんこと小座布団の作り方は7ページにわたって詳しく記載されていますのでご興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。定価は1200円です。12月17日より店頭にて購入できます。
  
ついでに猫用ちゃんちゃんこも作ってみました・・・

な、なんと!にくいぃーーー!このポーズ!!(笑)

人間が期待するポーズなどちっともしてくれず・・・
しかしこのふてぶてしい態度とちゃんちゃんこが絶妙にマッチします!!
(こちらのちゃんちゃんこはこの本には記載されておりません、悪しからず)

最後に小座布団でツリーを見立ててみました。
てっぺんにはお星様ではなくて紅葉饅頭★


しかし浅草にはクリスマスの気配はなく、23日には角松が玄関に飾られ始めます(笑)

長板中形の工場を見に行きました【最終】

June 02 [Tue], 2009, 7:14
四月の八王子の工房には藍染めのハンカチと桜吹雪も舞っていました。

 
ここでは大きなお釜の中で金魚ものびのびと育ってます。
「100匹生まれたんだよ」里子に出したりしたんですって。


あっという間に乾きました




貴重な長板中形の本藍染のハンカチ!素敵なお土産です♪

野口さんのお仕事仲間の道具たち
 
伸子が沢山あります。藍染めは隣同士の染物がくっつきあわない様に吹き流しはしません


懐かしい!ラジオカセもありました。職人さんにラジオは必須アイテムでもありますよね。


目打ちらしきものが梁に・・・ 布張りに使うのでしょうか

 
壇ふみさんは野口さんの長板中形の愛好家さんの一人です。
他にも多くの取材を受け、本や雑誌に記載され紹介されてきました。


玄関から中庭に望む景色もまた趣があります。
どこの景色を切り取っても、どこか懐かしい気持ちになりました。


染め上げた商品が、これから竺仙さんに届きます。 これを見た瞬間、私たちの欲しいモードが全開!!素敵〜っうわぁ〜っ欲しいぃ〜っ!!私は右のがいい!私は藤のがいい!・・・止まりません。なんせあの手間のかかる行程を経て、あの瓶の中の藍で染めてくれるんですよーっ。「この後、竺仙さんに行ったら確実に凄い事になるよね」と誰もが興奮気味に言っていました。

 
最後まで奮気味の私たちに野口さんは優しいまなざしで、安全な帰り道を教えてくれました。


野口さんの興藍に染まった指。私たちは貴重なお仕事の時間を割いて長板中形のお仕事を見せて下さった野口さんにお礼をして、染色工場を後にしました。

_________________

後日、再び竺仙さんを訪問し、野口さんの長板中形を見せていただきました。

誰もがぽわわ〜んと目がハートになっていた藍染です。やはり高級感が違うワンランク上の浴衣ですね。

 
今年は私を含め、三名の生徒さんが本藍の長板中形をお買い求めました!
こちらは来年お仕立てします。(一年ごしでお仕立て上がりをレポートいたします)
と言うのは一年置いた方が藍が落ち着くからです。


その事についてもう少し詳しく説明します。
まず、藍の甕ですが、1〜2月の寒い時期は藍は死んでしまうので、 甕の回りに藁を敷いてそこに火を起こして燻した状態で甕を温めておくのだそうです。 その煙が茅葺屋根を伝って外に出るのですが、その屋根の上に昔は染めた後の長板中形の反物を置いておいたのだそうです。三年置かれることによって、藍の染料が生地に定着し、落ち着くのだそうです。徳島産の藍は最近有機物が少なく化学染料に比べ発色しにくいそうです。即ち長時間浸しておかねば濃い藍色が出にくいのです。
しかも野口さんの染めている柄はかなり細かい粒のような糊なので、藍の甕の中では長く浸けておくこともできず、うっかり糊が溶け出して柄が染まってしまうことになりかねません。
なので野口さんは熟練の勘によって、三度くらい甕に浸けて、染めてを繰り返し、ちょうど良い加減に染め上げることができる人なのだそうです。 あんなに細かい柄で白と藍のコントラストをきっちり出せる職人さんはそうそういないそうで、人の技術をあまり褒めない藍を作っている人ですら、その技術には称賛の声を上げるのだそうです。

このエピソードは、野口さんの持つ技術の貴重さがより深まるものですよね?同業種の人が驚いているというのですから、プロの認めるプロということですね。

最後に広重の「名所江戸百景」です。



往時の神田紺屋町。この江戸時代の浮世絵にあるような風景が今もあったら、東京は京都とは違った江戸文化の香り溢れる土地になっていたのでしょうか。野口さんのお祖父さんは京橋で紺屋をやっていたそうです。その後、野口さんのお父様が八王子に工場を移転し現在に至ります。今は息子さんがお勤めを辞めて野口さんの後を受け継いでいます。職人さん達と長い間良い関係を築きながら現代の流通の窓口として踏ん張り続けてくれている竺仙というメーカーさんもまた貴重な存在です。


〜こちらのツアーの内容・写真は竺仙さんの許可の元に転載しております〜

長板中形の工場を見に行きました【後編】

May 29 [Fri], 2009, 9:18
〜藍染め体験〜

野口さんから藍染体験のプレゼントです!
5種類の柄で型付けをしてくれたハンカチをやや興奮気味に奪い合う私たち



  
一旦、水に付けてそのあと藍瓶へ・・・、

ゆっくり沈んで、肩まで浸かって

 
待つこと1分くらい・・・意外と長く感じる・・・  


野口さんの「もういいよ」の声を合図にゆっくり上がって
























も、萌黄色!?なんで?


















空気に触れるとどんどん・・・青に変わっていきます。


















色が変わった・・・酸化して藍色になるのだそうです。
























野口さんが、伸子を外して下になっていた方に伸子を付け替えました。
一方に色がたまってムラが出来ない様にするためです。

そして二度目の染め ・・・じっと我慢の子



一回目の染めと二回目の染めを比べると明らかに藍の濃さが違います。

野口さんが布から滴り落ちる藍色の水を手に落としてごらん、と言います。手に取ってみると、全く手が染まりません。「布に藍の染料だけが浸透しているんですよ」と教えてくれました。不思議〜っ!!誰が発見したのぉ?




二回目の染めが終わったら急いで外に走ります



ダーッシュ!(笑)

 
息子さんにザブザブよく洗ってもらいます。
酸化されて藍色になった布を、水をいっぱいに張った桶でこすり取るように糊を落としてもらいました。

そして・・・干す!

  

天気の良い日で風もあったのでどんどん乾きます

  

 ジャパンブル〜ゥ!







なんて気持ちいいの!

  


        続・後編に続く・・・