太宰治のアルコール依存症

January 13 [Sun], 2013, 18:54
太宰治は昭和のカリスマ作家であり、
「射陽」や「人間失格」などの数々の名作を残してきました。


太宰治は、39歳のときに愛人とともに
玉川に入水して亡くなりました。

それ以来、死後50年経った今でも人気は根強く、
多くの人たちが日々かれの墓を訪れています。


彼のトラブルに満ちた私生活というのは、
破滅型作家の典型ですが、
精神医学的には境界性人格障害と疑われていました。

これは、神経症と統合失調症の間の症状のことをさします。

感情面での極端な不安定さというのが特徴で、
人間関係に絶えずトラブルがつきまとい、
リストカットしたり、自傷行為や自殺をほのめかしたり
などの行動がしばしば見られます。


太宰治は、津軽地方の大地主の家に生まれ、
左翼思想に接したあとで自分の出身階級に悩み、
肉親に反発します。

しかし、それと当時に頼ってもいました。

そこには境界特有の、見捨てられることへの
強烈不安から、依存するかと思えば
激しく攻撃するという人間関係が伺えます。


また、作家として師事していた井伏鱒二との関係においても
とても尊敬はしていながらバビナールという
鎮痛剤の中毒になったときに精神病院に
無理やり入院させられたことをひどく恨み、
人を善か悪かの両極端で見てしまうという
境界例特有の価値判断というものもみれます。


これらの薬物中毒やアルコール依存症、
自殺未遂なども境界例としては典型的なのです。