残酷。

December 29 [Mon], 2014, 11:14
『シグルイ』というマンガを読んだ。
彼氏さんがAmazonで大人買いし、
ずーっとおうちにあった1冊。
表紙から、もう気持ち悪くて
彼氏さんが読み終わったあとは
見えないように
ダンボールにしまってもらっていた。


ところが先日、
彼氏さんがもう一度
そのマンガを読み直すと言い始め
隣で読み始めた。
1冊読み終わるごとに
「う〜ん…」と悩ましげに唸る彼氏さん。
「そんなに唸るようなマンガなん?」
と聞いてみると
「うん。けっこう深いよ。」
と言われ、
何がどう深いのか気になったので
とりあえず読んでみることにした。


武士の話なのだが
ぶちゃーぐちゃーっといった内容。
首は飛ぶは、腹は掻っ捌かれるは、
腸や目玉が飛び出してくる始末。
こういうものは、活字では読めるが
マンガにされるとどうも苦手だ。


気持ち悪いなぁ…と
眉をしかめながら読んでいたのだが
これがなかなかどうして面白い。
気持ち悪いのだけど、先が読みたくなる。
『はだしのゲン』を読んでいたときと
同じような感覚だった。


全15巻を読み終えると、
なんだか文学作品を読み終えたような
「う〜ん」と唸ってしまう
あの鬱々とした感じに襲われた。


彼氏さんに、あなたはあのマンガの
何が面白いのか、と聞いてみた。
すると彼は
『シグルイ(死狂い)』という
タイトルどおりの武士の
狂っている様が面白いと答えた。


狂気に魅せられるというのは
よくわかる。
わたしが三島文学を読むのも
同じ理由からだ。
狂気はときに美しい。



彼は、主人公である
武士たちの生き様を軸に
物語を楽しんだようだが
わたしはその男たちを支える
女の生き様が気になった。


あれは、あのラストシーンは
愛と憎しみが紙一重であることを
よく表していて…
なんというか…
あれが一つの愛の成就であるという…
そんな感じがした。


あのマンガの主人公たちは
生きる理由、目的、意味…
そういったものに一途に生きた。
その一途さは憎しみであり
愛であった。
読み手はその一途さに
狂気と美しさを感じるのであろう。


読んでよかったと思えるマンガだった。










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