九秒先の未来の物語 

December 18 [Thu], 2008, 19:13
この恋が許されるか許されないか。
それは、とっても微妙なところ。きっと、私には分からない。

九秒先の未来の物語

「瀬倉ー、ちょっといいかな?」
やっぱり、先生だ。『瀬倉』なんて久しぶりに聞いたよ。
「何ですか?櫻井先生」
“先生”を付けて応えると彼は苦笑いをした。
まったく、ほんとに悔しい。私は、もう逃げられないくらいこの人が好きだ。
「ちょっとさ、プリントまとめんの手伝ってよ?」
意味ありげな表情は私を突き動かす。
やりたい事があったのに、当たり前の様に手伝いを約束する。
「ねー、実羽ー…」
本当は、こんな関係。「先生と生徒」なんて一線とっくに超えてしまった。
少し、ほんの少しだけ罪悪感はあるの。
でも、もうどうしようもなくて。言い訳になってしまうかも知れないけれど。
「実羽も、今年で卒業なんだな…早えなぁ」
「ほんとだね、もう、そんな歳なんだね、私も」
翔は、そーねー、とだけ言って笑う。
そして翔の腕はするりと私の腰に回された。触れられた部分が熱い。
翔は楽しそうにプリントのチェックをするけれど、私は気が気じゃない。
「ねぇ、バレたらどうするの!」
すると彼は手を止めて私の目を見つめて言った。
「バレるのが恐いの?」
恐いよ、言いかけた言葉は飲み込んだ。でも翔はきっと感づいた。
「大丈夫。取り敢えず、実羽が卒業するまではぜってー隠し通すから」
卒業したらわかんねーけどな。翔はまた笑った。
「実羽?卒業したら、一緒に住もっか」
翔の言葉は唐突だったのに、あまりにすんなりと受け入れた自分がいた。
「ほんとう?」
「ああ、ほんとだって。嘘なんかつかねーよ」
「じゃあ、証拠をちょうだいよ」
私が出した、精一杯わがままな問題を、翔は少し考えた。
じゃあ、と翔が言って、その力強い腕が私を引き寄せて。
二人の唇がそっと重なり合ったのは、その九秒先の事。
「ずっと傍にいてやるよ?」
二人の吐息と、甘い甘い笑顔と。
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