OPENING 

February 02 [Wed], 2005, 18:22
知らなかったのだ。
ただ、知らなかったのだ。

そう、知らなかったのだ。



緩やかな午後の陽光。
爽やかな風。
透き通った空。

フール=ライフォース は、天使だった。
背中に生えているのは純白の翼。
雲の上の天界では、平穏な日々が続いていた。
フールは、天界にある見晴台に上っていた。

ここが、好きなのだ。

「はぁー、きもっちいー!」
叫ぶようにそう言うと、その声が木霊する。
フールは微笑んだ。
風は優しくフールの銀髪を揺らす。
太陽は下界よりも近いので温かい。
すっかりお休みモードだ。

「・・・あぁー、昼から仕事じゃん」
そう言ってフールは静かに目を閉じた。
風が、優しくフールを包んだ。



下界に下りてきたフール。
肩には真っ白な猫が乗っている。
フールのいわゆるペットである。
が、仕事上の仲間という名目にも当てはまった。

「ピース、どうだい?」
ピースと呼ばれた猫は、細めていた目をもっと細めた。
「うーん・・・右の方向に死神の匂い」
ピースはそう唸る様に言った。
フールはため息をつく。
「そう・・・じゃぁ行きますか!」
ピースはその言葉にうなづいた。

プロローグ 

January 31 [Mon], 2005, 21:50
ある天使が言いました。

 − 君は、優しいね −

ある天使は答えました。

 − 僕は優しくなんて無い。ただ、自分の姿を曝け出すのが怖いのさ −

天使は悲しそうに微笑み、そして下界へ下りていきました。
背中には純白の翼を背負い、真っ黒な髪は日に燦燦と照り輝いていました。
天使は、下界で色々なことを知りました。

そして、今も思い出すのです。
この場所にくると、いつも彼は泣くのです。
何に泣いているのか、何が悲しいのか、彼は分かることすら忘れて

泣くのです。

彼は―、思い出して泣くのです。

そう、今日も彼は泣くのでしょう―。





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小説をぼちぼち書いていきたいと想います!
お付き合いいただければ、幸いです。

      優李
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