僕と上島さん

June 13 [Tue], 2017, 16:15
僕は店に入るといつものあれを注文した。
「冷コーちょうだい!」
「かしこまりましてん」
上島さんは流暢な関西弁で注文を承った。

喉の渇きを癒すため、それからまもなく出てきたテイクアウト用の冷コーを手にすると、僕はすぐに口にした。
「これ、ソーダ入っとるやん!冷コー言うたやろ?」
上島さんは驚いた様子もなくこう言った。
「明日から発売の人気商品やねん。飲んでや。」
僕は上島さんが言った通り、それを黙って飲み続けた。
「この商品の名前、なんなん?」
「冷珈ソーダや!!」
また、流暢な関西弁が返ってくる。
「冷珈ソーダってなに?」
思わず聞き返すと、ホームページの文面をまるでそのまま読んでいるように答えてくれた。
「上島珈琲店のこだわり『ダブルネルドリップコーヒー』を使った大人のソーダ!コーヒーの美味しい苦味とコク、ソーダの爽やかなのど越しが特長。」
なぜ、そこだけ標準語だったのか、僕にはわからなかった。
でも、わかったことが一つある。
「う・・・、うまい!!なんやねん、これ。想像の域をはるかに超えた一品。」


『なんということでしょう!!』

匠が落とすダブルネルドリップコーヒーにソーダという革新的なアイディアがもとで生まれた一品。程よい苦みからソーダのさわやかな舌触り。そして喉を通る瞬間の爽快感。これまでの冷コーの常識を覆す、まさに匠の技。

僕の動揺ははかりしれなかった。
珈琲にソーダという、いまだかつて口にしたことがない飲み物を、今まさに飲み終えたところだった。

そして言ったんだ、あいつが・・・。
「私も飲みたい。」



僕は答えた。
「それはダメだ。」




#僕はいべ〜
#上島さんは架空の人物
#冷珈=冷コー=アイスコーヒー=関西=関西弁
#左が冷珈ソーダ明日発売
#右がココナッツミルク珈琲も明日発売
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「ぷらあぴあ」とは・・・

地下帝國歩きを趣味趣向とする「オリーブ」と
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<アピペディアより>


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