それは久しく忘れ去っていた感情だった

November 28 [Sun], 2010, 8:25
「『サモン・サーヴァント』で、平民喚《よ》んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」
 ルイズの白い頬《ほお》に、さっと朱がさした。
「うるさいわね」
「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰《だれ》かさんと違って、一発で呪文《じゅもん》成功よ」
「あっそ」 予定と違う。鬼は紅鬼一匹のはずだ。mbt
(どういうことだ)
 波立つ感情、それはこの男には到底似つかわしくない類のもの。自分の心が穏やかでないことに、静成は少なからず狼狽していた。MBT靴
 それは久しく忘れ去っていた感情だった。おそらくは、俗世で言うところの、不安、動揺、混乱、といったものなのだろう。静成は今の己の心を冷静にそう判断した。MBTの靴
 女王の馬車がラ.ヴァリエールの屋敷の跳ね橋を渡ったのは、トリスタニアを出発して二日目の昼のことであった。お忍びの訪問であるので、取り巻きはアニエス以下、大きなフードを被《かぶ》ったコルベールと、銃士が五名のみ。
 一行が跳ね橋を渡りきり、城門をくぐると、集まった屋敷中の下僕たちが一斉に礼をした。中庭のポールに、するすると小さなトリステイン王家の百合《ゆり》紋旗が掲げられる。お忍びの女王を迎えるための、ささやかな礼である。
 アニエスは馬を下りると、馬車の扉を開けた。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:良子
読者になる
2010年11月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/aoiyoshiko/index1_0.rdf