「「暮しの手帖」とわたし」

November 01 [Tue], 2011, 12:55

「暮しの手帖」とわたし 大橋鎭子著/花森安治イラスト


先日、「考える人」から「すてきなあなたに」へ
素敵な連鎖が生まれたので早速この本を取り寄せました。
昨年90歳を迎え出版された、
大橋鎭子さんの「暮しの手帖」にまつわるお話。

丁寧な文章が優しく流れ出し、読み出すと自然に動く頁を繰る指。


まだ読みさしなのですが、
私が惹かれたのは戦前戦後を生きる鎭子さんの家族のお話です。
この時代のことを語れる方はまだ存命なのに、
私たちはしっかり聴けていないなと常日頃から思っています。

私も機会があれば祖父母が元気なので聴くようにしていますが、
なかなか近いようで遠い、
とても大切なのに失われようとしている時代です。

地域や生まれなど、環境により様々な戦前戦後があろうかと思いますが、
なるべくたくさんのその時代の人たちの生活を知りたいなと、
お話を聴く機会があるたびにいつも心に留めています。

「暮しの手帖」社の夜明けに興味があっての購入でしたが、
思わぬ別の夜明けを目にすることが出来、大変面白く読んでいます。


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「すてきなあなたに3」

October 24 [Mon], 2011, 18:00


「すてきなあなたに3」
大橋 鎭子編著 花森安治装釘・飾絵 暮しの手帖社



この素敵な本を買ったのはまだ私が大学生のころで、おそらく神田か新宿の本屋で手に取り吟味して購入したのだったと思う。
今と違って、ネットで検索し、レビューを読んだりして本を購入するような時代ではなかった。
足しげく本屋に通い、その本屋本屋のお薦め書籍などを眺めては気に入りの数冊を選び出していた。

そんな「古き良き時代」を思い出させる温もりのある書籍がこの本だ。
私が持っているのは、箱入りの初版本で平成六年の刊行。
実際にこの中に収められている内容は、「暮しの手帖」の中の「すてきなあなたに」というエッセイをまとめ上げたものの第3巻になる。
なんとも言えない、美しいのに身近な、温もりのある文章で綴られる暮しの中の一コマ。
魅了される読者が後を絶たないことは当然だし嬉しくもなる。


秋も深まり、涼しくなって進むのはブログだけでなく読書。
積読の書籍や雑誌には事欠かない私が、読みさしの「考える人 2010年夏号」に手を伸ばしていたら、思わず津野海太郎氏の新連載、「花森安治伝」に行き当たった。
まあとにかく私は無知もいいところで、これを読んで初めて、暮しの手帖、大橋鎭子、すてきなあなたに、花森安治という点たちが、線でしっかり結ばれたのである。
点在する大好きなものたちが、意味あるものとして結ばれる時がたまにあるが、そんな時は本当に腑に落ちるというか感動を覚える。

(余談だが、「考える人2010年夏号」は、〈100誌の編集長+100名の書店員が選ぶ!〉第1回「雑誌大賞」グランプリを受賞したそうだ。納得!)


主題に戻ると、花森安治氏の装画も本当に素敵で、この「すてきなあなたに」という本のすべてのページが小粋に彩られている。
忙しなさの中、暮しの大切さや愛おしさを見つめる時間を、この本は魔法のように私たちに呼び覚ましてくれる。


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「やわらかなレタス」

May 06 [Fri], 2011, 8:00

「やわらかなレタス」
江國香織 文藝春秋 2011年2月初版 1,300円
装画:福田利之 装丁:名久井直子



江國さん、装丁、装画、内容、すべて完璧な本。

そう言ってしまいながら、実は一遍しか読んでいません。
それでもたまらなく大好きな一冊だと思ってしまいました。
とにかく、私は江國さんの小説もエッセイも好きなのです。

日常のほんのささいな物事に、記されていく彼女の言葉の足あと。

最初の話は、たまたま私の大好きなムーミンの中に出てくる、
「あたたかいジュース」というものに対する思いでした。
本当に、彼女の感受性でそっくり立ち上ってくる言葉のかたち。
もともと在る、ものや人や気持ちに、
江國さんの言葉でしっかり刻印が押されていくんです。

私は、そんな刻印をなぞるように、
楽しくゆっくり愛おしく、一枚ずつページを繰ります。


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癒しの2冊、プラス1

March 09 [Tue], 2010, 12:00



左から、

「ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記」
おーなり由子著/新潮社/\1,995-

「親鸞」
倉田百三著/角川文庫/\500-

「知っているとうれしいにほんの縁起もの」
広田千悦子著/徳間書店/\1,260-



先日、「気になる本発見」と言っていたのがこれら。


2冊は日本の暮らしに息づく感性を綴った随筆。

広田さんの縁起ものについてのエッセイは、
縁起ものといわれるものたちの簡単なルーツを知ることが出来るし、
彼女の優しいイラストと旦那様の美しい季節の写真にも癒されます。

おーなりさんの本は、私は以前から本当に大好きで、
久しぶりにお見かけして購入。
彼女の心温まるイラストと詩のように紡がれる日々のあれこれ。
なんなんでしょう、この懐かしい気持ちがこみ上げてくる感じは。
日常の中の何気ないひとコマを上手にすくい上げる、
おーなりさんの素敵さは変わらずでした。


プラス1の「親鸞」は、五木寛之氏の「親鸞」が発売されている中、
あえて倉田百三氏の一冊。
「大河の一滴」を父に借りているんですが、
その前に「出家とその弟子」を書いた倉田の一冊が読みたくなって。
大学の時、講義の必修で「出家とその弟子」を読んだんですが、
戯曲自体も滅多読まないため、その新鮮さと物語の深さに惹かれました。
一年ほど前、10年ぶりくらいに再読したんですが、
若い頃とはまったく違う印象だったのにも驚きました。
そんな彼が書いた人間味溢れる伝記小説と聞いて、興味を覚え購入。


本を買ってばかりでほとんど読む時間が取れていないため、
なんとか少しずつでも読んでいきたいものです。


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つれづれノート17

February 21 [Sun], 2010, 14:17


つれづれノート17 きれいな水のつめたい流れ
銀色夏生/角川文庫/\780-


忙しくしていた去年の暮れに、最新刊が発売されていました。
本屋で見かけて慌てて購入!

最近本屋に行くこともそうそうないので、有難い偶然でした。

これを読むことは、もう本当に日常のささやかな楽しみ。

内容について賛否両論なのは分かっていますが、
銀色さんの視点って頷けるものとぎょっとするものが混在してて、
本当に目が離せない感じ。ついつい読みふける。

あと、カーカとさくちゃんの成長をひたすら見守りたい感じ。
それが読む動機の人も多いのでは。

今回はカーカ&さくの写真満載、
特にカーカの可愛い真ん丸な顔や大人びた後姿が載っていて嬉しい。
東京での母と娘の関係が、いつになく愛に満ちているような気がして。

しげちゃんやせっせの写真はなくさびしく思いましたが、
「ばらとおむつ」の第3段について書かれていて期待が増しました。
せっせ丼がまた見たい・・・・・・




芸術新潮2010年2月号
特集・小村雪岱を知っていますか?
新潮社/\1,400-


本屋で一緒に買ったもの。

今月号は購入するつもりはなかったのだけれど、
立ち読みしていたらやっぱり欲しくなって買ってしまった。

大正から昭和初期に活躍した
装幀家、挿絵画家、舞台美術家だった小村雪岱の特集。

全く知らなかったのだけれど、初めて目にした
岡本綺堂の「两國の秋」や泉鏡花の「彌生帖」の装丁の美しいこと。

昔の造本は本当に贅沢だったのだなぁとため息が出ます。

おまけに、梨木果歩さんの「からくりからくさ」の話の肝でもある
「よきこときく」の名の本を発見!!
(分かる人には分かる話ですみません)
泉鏡花の昭和9年の作品だった。。

早速調べてみたけれど、現在の書籍には該当なし。
全集とかに入っていそうなので、図書館で調べてみよう。

こういう連鎖のような発見があるから、本に触れることはやめられません。




トラッドジャパン3月号
NHKテレビテキスト/NHK出版/\580-


本屋で一緒に買ったもの、もう一冊。

このテキストはアマゾンでもすぐ完売してしまって入手しづらいので
本屋で見かけたら即買いするようにしています。

今回は日本の代名詞でもある桜や侍、米がトピックだったのでまた即買い。

日本人でも実はよく知らない日本の文化について、
日本語でも英語でも書かれていて読んでいてとても面白いです。

いつもそうですが、テレビは視聴せず、読み物として楽しんでいます。


読み切っていないものばかりで部屋が溢れかえっていますが、
なんかパラパラと読んでいるだけでも幸せ・・・。

そうこうしている内に、
またまた興味ある本が数冊出てきてしまいました。
本当に、興味、好奇心、探究心は尽きませんね。


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日本のいきもの暦

September 08 [Tue], 2009, 12:00

にほんのいきもの暦
財団法人日本生態系協会/アノニマスタジオ/1,890円

参照>アノニマスタジオHP
参照>Amazon


アノニマ・スタジオというところから出版されたこの本。

私たちの生活圏内に息づく生きものたちに焦点を絞り、
温かい視点で季節を感じる心を教えてくれる素敵な本です。

私が素敵だなぁと感じたのは、
本当に身の回りの草や花、鳥や虫たちが生き生きと紹介されていて、
とっても身近な四季の図鑑になっているところ。

探すのに苦労したり、ちょっと聞いたことない、
みたいな他人行儀な生きものたちじゃないんです。

見たり聞いたり、「知ってる、知ってる〜」という生きものたちから
春夏秋冬、二十四節季の移ろいを教えてもらうような感じ。

そもそも、二十四節季のふた文字はすべて美しいですね。

温かい装丁やきれいな写真も豊富な、やわらか〜い図鑑です。

ご家庭に一冊、あるとみんなで楽しめるんじゃないでしょうか。


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あぐり白寿の旅

February 26 [Thu], 2009, 22:19

「あぐり白寿の旅」

吉行あぐり・吉行和子著、集英社文庫、476円
(単行本刊行は2006年6月、文庫初版は2009年2月)


NHKの連ドラで「あぐり」がやったのはいつかしら…
と思って調べてみたら、1997年でした!

NHKエンタープライズのDVDボックス

あの番組でエイスケさんを演じた野村萬斎さんに夢中になったっけ。
ドラマにも引き込まれたし、あぐりさんの生き方は魅力的でした。

そんなあぐりさんも、ただ今101歳!!
素敵な生き方更新中の帯を付けた文庫の新刊を見て、思わず即買い。
長女の吉行和子さんとの共著の一冊は、まずカバーが素敵でした。
数日前に、文庫本が最近は字が大きく読みやすくなったというニュースを見たばかり。
確かに、大きすぎず読みやすく、テンポ良く優しい文章が並びます。

あぐりさんの章の後に和子さんの章が続く二部構成。
あぐりさんの章は、彼女の子供時代やエイスケさんとの日々、後半は和子さんとの旅や次女の理恵さんとの旅が綴られています。
続いて、和子さんからの視点で母・あぐりさんとの旅の思い出。
巻末には、文庫版あとがきが添えられていて、あぐりさんの近況が和子さんの手で書かれています。


齢を重ねるということ。
これほど明るく弾むように楽しめるだろうか。
温かい気持ちになりながら、自らに問いたくなります。

本を開いてすぐに、「いい俳句を見つけた」と言う、あぐりさんの微笑ましいエピソード。

”生くることやうやく楽し老の春” 富安風生

「”やうやく”ってより”ますます楽し”の方が私にはぴったり」
そう言った彼女の、少女のような笑顔が目に浮かぶようです。


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久々の銀色ワールド

January 26 [Mon], 2009, 23:45


「ドバイの砂漠から」 & 「子どもとの暮らしと会話」
銀色夏生著/角川文庫/各620円

追加発注↓
「つれづれノート15 第3の人生の始まり」
「珊瑚の島で千鳥足 続「ばらとおむつ」」
「ばらとおむつ」
同著/同文庫/上から740円、660円、620円



つれづれノートがひとまず終了してからこっち、銀色さんのエッセイや作品をチェックするのを忘れていました。
というか、周辺の本屋が全てつぶれてしまって、新刊チェックを怠っていた。

本屋さんって、やっぱり必要!
だって、行けばとりあえず文庫なら文庫、文芸なら文芸、新書なら新書のコーナーに分かりやすく平積みしてあるから。
望むと望まざるとに関らず、パッと分かって手に取れて便利ですよね。

つれづれシリーズを高校時代からの友人に教えてもらって以来、ずっと愛読してますが・・・
まぁ、久々に読んだカーカとさくとママの織り成す日常の面白かったこと!!
もう、ホントに、これはすごいって思う。
これだけ圧倒されて、爆笑したりふと心配になったり、人んちのことなのに真剣に読んじゃう本ってなかなかないなぁ。
賛否両論な場面もあるけど、好きです、私。

新刊の存在を教えてくれた友達と、たまたま入った本屋で見つけてこの2冊を即買いしたけど、他の文庫は見つけられなかったため、先ほどセブンアンドワイで検索。
復活を予告していた「つれづれノート15」も出てるじゃないですか!
いそいそと、まとめて3冊購入。
すごく満足。

実はプライベートでかなり凹む状況にいた私ですが、これらのおかげで当分は気晴らしの時間が出来そう。
けらけら笑いながら、のほほんと楽しみたいです。


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プロフィール
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  • 現住所:静岡県
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    ・写真-SONYサイバーショットT300、Canon EOSKissX2。腕は微妙ですが、楽しく撮ってます♪
    ・読書-読むというより、本のぬくもりそのものが大好きです。
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livedoorブログ(旧DRECOM)「青色図書館」よりお引っ越ししてきました。
ゆったり更新で、ささやかな感動を言葉に乗せます。
日本語の言葉を出来るだけ大切に、丁寧に綴っていきたいなぁと思っています。

2009年7月から始めたヨーガ療法士の養成講座もとうとう今年卒業!自分の健やかさを求めてスタートしましたが、今は指導も出来るよう頑張っています♪

現在は両親と弟と暮らしながら、妹とその子ゆづ(甥)との生活も楽しんでいる、探究心旺盛な毎日です^^
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