今日のいいこと
2010.01.28 [Thu] 16:46

至って単純な私は、小さなことでも何か嬉しいことがあると、
何度も思い返してはにんまりしているので、
その日は1日中ハッピーに過ごすことができます。
思いがけない人から音沙汰があったとき、
絶対無理だと思っていたテストで単位が取れたとき、
友達が笑顔であいさつをしてくれたとき。

今日のいいことは、小さな少年との大きな出会いでした。

今日は大学の授業がなかったので、おそいお昼を食べに行こうと思い、
1時半ごろに家を出てすぐ近くにある車道まで歩いたところ、
歩道に男の子が立っているのが見えました。
小学生低学年くらいの彼は、はきはきした声で私に話しかけてきました。
「学校が終わって家に帰る途中なんだけど、ぼくと一緒に歩いてくれない?」
びっくりしましたが、ちょうど大学と同じ方向だったので、「いいよ」と言って、一緒に歩くことにしました。
ひとりで帰るのが心細かったのだろうかと不思議に思いましたが、
どうやら話し相手が欲しかっただけのようでした。
「私は、あそこの赤い家のところで曲がらなくちゃならないんだ」と私が言うと、
「あの家は、ボーイスカウトの施設なんだよ。ぼく、ボーイスカウトやってるんだけど、
毎週木曜日にあそこに集まるんだ。」と、その子が教えてくれました。
何気なく通学路から見えるその家が、そんなふうに利用されているのかと考えていると、
男の子は言いました。
「ぼく、将来何になるか話してもいい?」
「いいよ、いいよ。何になりたいの?」
私が興味津々に耳を傾けると、
「歌手と、発明家と、画家になるの!」
目をキラキラさせて、男の子は続けました。
「この間、自分で歌を作ったんだ。歌ってもいい?」
「もちろん、どうぞ」
男の子は、マイナス20度の冷たい空気を吸って咳き込みながらも、
きれいな声で歌を歌ってくれました。
それは、少し物悲しい歌詞で…。
歌い終わった後の、
彼の得意げで、でもちょっぴり恥ずかしそうな笑顔がとても印象的でした。
「歌詞も自分で作ったの?すごいねー!君は、まだ人生の中でたくさんの曲を作っていくんだろうね」
「たくさんの発明や、たくさんの芸術品もね」と、彼は付け加えました。
「えーっと、歌手と、発明家と、画家になりたいんだっけ?いくつも夢があるんだね」
と、私が言うと、男の子は首をふりました。
「ううん、ぼくにとっては夢なんかじゃないだ。本当になるんだよ」

赤い家のところでその子と別れて、大学の方へ歩きながらも、
私の顔から笑みがしばらく絶えませんでした。
知らない人に気軽に話しかけるオープンさ、
自分の将来に対する意欲的な姿勢、
彼の持っているいろいろなものに胸を打たれたのです。

8歳の男の子が、心を温めてくれた、そんなマイナス20度の日でした。

突破
2009.12.13 [Sun] 21:36

皆さん、ご無沙汰していました。
コメントやメールをいただいておきながら、返事をしなかったこと、本当にごめんなさい。
これから、時間をとって書いていきたいと思っています!

妙なことがきっかけで、9月からずっと憂鬱な日々を過ごしていました。
こんなのことが自分の人生に起こりうるのだろうか?!というような出来事に振り回され、
何がなんだかわからないうちに、自分にとって最も大切なものを手放しそうになっていた私。
自分が何をしたいのかすらわからず、
悩んで、迷って、こわくて。
早くそこから出たくて、必死にもがいていたのに、
泳げない私は、どんどん深みへ落ちていくばかりで。

でも、底まで落ちた途端、
見えたんです。
再び、自分自身が。
そこから水面まで浮き上がるのは早かった。
ようやく取り戻せたんです。
人生の舵を。

当たり前の日常を失いうることを知って、
初めて私はその愛おしさに気づくことができました。
失うのがこわくてたまらなくなるくらい
大切なものが私にはあることを実感できたのです。

私の飛行船は、きっとこれからも
いろいろな嵐に打たれることでしょう。
でも、そうしながらも、先へ進んでいくことでしょう。
平気です。
今なら、眩しいくらいの光が、私には見えるから。
もう、迷いは、かけらもない。



ご心配をおかけしましたが、3ヶ月を経て、大復活です!

フィンランドの野鳥スナップ
2009.09.01 [Tue] 01:22

ご無沙汰してます…!
7月の終わりにフィンランドに帰ってきてから、
パソコンが壊れ、
泊り込みの生物の野外コースで家を空け、
風邪を引き、
ヘルシンキに友達を訪ねに行き、
仕事が再開して、
大学が始まる準備をしていたら、
もう9月ではありませんか!!
なんと早い1ヶ月だったのでしょう。

新しいレンズを買ったので、試しに撮った野鳥の写真をご紹介します。



木の電柱にとまったアカゲラ。親子でバタバタしてたので、すぐに姿が見つかりました。



フィンランドのシジュウカラは、おなかが黄色いのが特徴です。



若鳥なので、色彩がはっきりせず、何という鳥はわからなかった君。
ずっと、草むらをぴょんぴょん跳んでいて、かなり長い間撮影させてもらいました。
7、8月は子連れの群れが多く、目にも留まりやすくて、
好奇心旺盛な若鳥を撮るには格好の時期でした。

例年より比較的暑かった今年のフィンランドの夏。
日本から帰国後も思いっきり楽しんで、十分に充電ができたような気分。
また秋からの1年がんばりたいとエネルギーがみなぎってきました。

君に会いに
2009.07.04 [Sat] 16:48

フィンランドも夏らしい天気が続き、
浜辺に行ったら思いがけず日焼けで真っ赤になりました。
オウルで日焼けなんて!笑
海岸は、子ども連れの家族で大賑わいでした。



そうかと思ったら、ここ数日で急に寒くなり、
今の気温は13度。
これでは、日本に帰った時に温度差のギャップに苦しみそうです。

ついに明日、日本に一時帰国することになりました。
ここ最近は、年に1度帰れているので、毎年恒例になってきましたが、
それでも日本に発つ時はいつも、せつないような、こわいような、ハラハラするような気持ちになります。
日本に戻ることはいつも、過去の自分と会うことになるから。
でも、きっと大丈夫。
今の自分を思いっきり見せつけてやります。
「もう大丈夫だから」って。


メールやメッセージをくださった皆様、ありがとうございます!
お返事がかけず、1ヶ月2ヶ月と経ってしまった方もいますが、
日本から帰国したら必ずお返事しますので、
すみませんが、もう少しの間お待ちください。

では、行ってきます!

比較調査結果報告会「フィンランドと日本の学校、何が違うのか」
2009.07.02 [Thu] 05:56

突然ですが、今月日本に帰国して、札幌にて開かれる報告会に参加します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第5回北方圏講座「フィンランドと日本の学校、何が違うのか」

日 時: 平成21年7月21日(火) 18 :00 〜 20 :00

会 場: かでる2・7 、510会議室 [札幌市中央区北2条西7丁目]

内 容: 1.フィンランド・オウル大学留学最新報告

高橋絵里香、今啓亮さん(北大教育学部生)

2.日本フィンランド学校比較調査の結果報告

参加料: 無料

主 催: (社)北方圏センター

後 援: 北海道フィンランド協会、東海大学北方生活研究所

担当:北方圏センター 調査研究出版部・ 山口
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年の初め、東海大学の教授の方に声をかけていただき、
フィンランドの教育をテーマにしたプロジェクトに参加していました。
日本とフィンランドの学校、何だかとても違っているように感じるけれど、
何がどう違っているのだろうか。
これは、私の中でも長い間クエスチョンマークでした。
答えを探すべく、
オウル市や周辺の都市の小学生、中学生、高校生をインタビューし、
アンケートに答えてもらいました。
日本側でも、東海大学のチームの方々に
札幌を中心として同じ内容のインタビュー及びアンケートを取ってもらっています。
その結果を見て、いろいろと思案し、意見を交換が行われるのが21日の報告会です。
何しろ、フィンランド側の調査はほとんど全部1人でやったので、
仕事や学業と両立させるのが厳しい部分もありましたが、
非常にやりがいがありました。
何よりも自分の疑問に、答えを見つける手がかりを得ることができたことが、
とても大きかったです。
プロジェクトのおかげで、私は想像を超えるような前進を遂げることができました。

比較調査とは別に、その報告の前に20分ほどお話するお時間をいただきました。
大学留学最新報告と題してありますが、
私はフィンランドで注目を浴びている、いじめ対策プロジェクトについてご紹介する予定です。
札幌近辺に住んでいらっしゃる方、ご都合が合いそうな方は、
足を運んでくださると大変嬉しいです。

サッカーと市民農園の夏
2009.07.01 [Wed] 21:32

今年の夏は、大好きな2つの趣味に興じることにしました。
サッカーと野菜作り。
これで、この夏は決まりです!

サッカーは、去年の秋から始めて早9ヶ月。
少しずつですが、上達してきているかな?
前より、動き方がだいぶわかるようになりました。
冬の間はフットサルでしたが、
やっぱり天気の良い日に外でサッカーをするのは、最高!!
オウル周辺の地域の女子チームとトーナメント形式で、毎週試合をしています。



今年は市から100平方メートルの畑を借りて、
野菜を育ててみることにしました。
おととしはベランダでプランター栽培をいろいろとやってみましたが、
やはりベランダでは限度があるので、
今年は畑に挑戦してみることにしました。
5月くらいから9月まで借りて、12ユーロととても安いので、
気軽に始めることができます。
ただ、去年まで草地だったところを耕すのはものすごい労力が必要でした。
男の人でも、100平方メートル全部は無理だったくらい。



写真は、Timoというフィンランドの品種のじゃがいも。
さすが、じゃがいもは丈夫で、畑の中でも一番元気が良いです。
じゃがいもをたくさん食べるフィンランドでは、気候にも合っているのでしょうね。
Timoに加えて、他に2種類のじゃがいもを育てていますが、
みんなイキがいいです。



野菜のほかにも、ハーブをいくつか育てています。
写真はディル。直播きで、思った以上にぐんぐん育っています。
ハーブは他に、コリアンダー、パセリ、フェンネル、セロリ、タイム、セージ、バジルなど。
野菜は、ズッキーニ、大根、にんじん、玉ねぎ、にんにく、エンドウ豆などなど。
しっかり収穫できるまで、順調に育ってほしいものです。

畑は、私にとって聖域みたいなもので、
好きな時に好きなだけいて、
気持ちをリフレッシュすることができます。
汗をかきながら、少しずつ少しずつ耕して、
作物が毎日ちょっとずつ大きくなるのを見守るのが、
何よりの楽しみ。
ちっとも進んでいないように見えて、
確実に前に進んでいる。
確実にこの手で何かをつくりだしている。
そんなことが実感できる、大切な菜園です。

四葉のクローバー
2009.06.25 [Thu] 21:10

預かっている友人の犬の散歩をしていた時、
ぼけーっとクローバーが生えているところを見ていたら、
「あれ?葉っぱが4つない??」
近づいてみたら、やっぱりありました。
見つけました。
フィンランドで初めての、四葉のクローバー。



雑誌にはさんで、さっそく押し葉に。
日本では小さい頃にたくさん見つけた記憶がありますが、
フィンランドに来てからはクローバー探しする暇もなかったんだなぁ
と慌しい時間を実感。
フィンランドでも、幸運を呼ぶと言われる四葉のクローバーですが、
私は四葉を見つけた時にとても幸せな気分になるので、
それ以上の運は期待しない方でした。

でも、さっそく嬉しいことが…。
夏休みなんだし、ロヴァニエミに友達に会いに行きたいなぁと思っていたのですが、
なんだかんだで忙しく、連絡を取れずにいたら、
高校の友達ヴァルプから電話が。
「いつ、ロヴァニエミに来るの?今週末、泊まりでおいでよ」
やっぱり良いことをひき起こすパワーが、四葉にはあるのかもしれません。

ノキアの長靴
2009.06.19 [Fri] 21:32

靴の話が多くて、まるで靴マニアみたいですが(笑)
ノキアの長靴のお話です。

フィンランドの長靴と言えば、ノキア社の長靴がとてもポピュラー。
その歴史は、1898年にまでさかのぼります。
その昔は、携帯電話のNokiaと同じ会社が靴も製造していたそう。
今では、製造は他のヨーロッパの国で行われています。



ノキアの長靴は、なんといっても履き心地が抜群!
完全防水のオリーブ色の長靴は、
野外授業コースの野鳥観察で、湿地に行った時に大活躍しました。
これを履いて何キロ歩いても、足がちっとも疲れないんです。
底がボコボコしていて、滑りにくいし。
足にちょうどよくフィットする感じです。



こちらの赤い長靴は、畑用に買ったもの。
赤い長靴なんて、小学生ぶりでかわいらしいです。
こちらも底がしっかりしていて、とっても履きやすいです。

沼や湖のほとりなど、何かと湿地帯が多いフィンランドの郊外を歩く時、
そして道路が水浸しになる春の雪解けの時期にも、
長靴は欠かせないです。
そんな身近な履物が100年以上もの間
開発され、手が加えられ、形を少しだけ変えながら、
人々に愛され続けてきたのです。

原点に返れる場所
2009.06.14 [Sun] 20:03

6月3日から10日までの1週間、
オウランカ国立公園内にあるオウル大学の研究所に泊り込んで、
魚類や水生昆虫、動物プランクトンの勉強をしてきました。
オウランカは、北極圏のラインのすぐ真下で、ロシアの国境にもとても近いところにあります。
オウルからは車で3時間ちょっとで着きます。



オウルでは、初夏のような天気が続いていたのですが、
やはり東の果ては想像どおり寒かったです。
晴れていたのは、初日と最後の日だけで、
あとはみぞれや雪が降っていました!
気温も日中でも2度とか…。
暖かい服装を準備しておいて大正解でした。



オウランカは、本当に美しいところでした。
古くて高い木々、ダイナミックに流れる川。
そういったものに触れていると、
私は自分の原点を見ることができます。



森って本当に不思議なところ。
他者との距離が一番短くなるのが、こんな自然の中だと思うのです。
ハイキングをしている見知らぬ人々とすれ違うたびに
あいさつを交わしました。
同じ人でも、都会だったら、こんなことはありえないなと思いながら…。

この1週間は、本当に「最高に」楽しかったです。
オウランカに着いた頃は、これと言って友達がいなかったのですが、
帰る頃には、みんなと仲良くなっていました。
「コミュニティ」の良さを感じた日々でした。
同じ大学の同じ学部の人たちとは言え、
年齢がバラバラで、いろんな人がいて、
それがすごく楽しかったです。
意気投合して、いっぱい笑い合いました。
5日目の夜には、先生対生徒でバレーボールをしたり。
先生たちも、本当に人間らしくて、親しみやすくて、最高でした。

まったく新しいグループの中で、
私が久しぶりにただの「Erika」になることができたのが、
本当に新鮮でした。
「先生」でも、「記者」でも、何でもなく、
プレッシャーも、期待も、何もない空間に身を置いて、
原点のErikaという人間になれたのが、
すごく心地よかったのです。
もちろん、「先生」であることができるのもとてもありがたいことですが、
たまにはそうではない自分に返る必要があるんだなと感じました。



大喜びで、小舟をこぐ私。
サンプル採集のために、湖の真ん中まで行ったりもしました。
もちろん勉強の方もはかどりました!
本の写真や絵を見るよりも、
実物を見た方がずっと印象に残りますしね。
オウランカに生息する魚類や水生昆虫、動物プランクトンは、
学名で言えるようになりました。
帰る時は、終わるのが寂しいくらいでしたが、
本当に実りの多い野外実習コースでした。

森のかけら
2009.06.12 [Fri] 19:05

5月の最後の1週間は、生物の野外コースで、
バードウォッチング&野鳥調査をしてきました。
オウルの郊外に集まったり、バスでLiminkaやYlikiiminkiの方まで足を運んだり。
毎日朝から1日中調査をするのは、なかなかハードでしたが、
毎日生まれて初めて目にするものに出合うことができ、
大収穫の1週間でした。



フィンランドで初めて蛇を見ました。
Kyy(Vipera berus)というこの蛇は、日本語でヨーロッパクサリヘビ。
毒があるそうですが、
見つかった途端、みんなで囲んで写真撮影です。



蛇がいたところとは遠いところに、イソシギの巣を発見!
卵が4つありました。



高い木の上にオオタカ(Accipiter gentilis)の巣がありました。
オオタカの姿は見えませんでしたが、毎年ここに巣を作っているそうです。

先生がクマゲラ(Dryocopus martius)が以前巣を作っていた場所を知ってるというので、
行ってみることにしました。
クマゲラは、日本では国の天然記念物に指定されていますが、
フィンランドではそれほど珍しくないようです。
生態が脅かされていないこの地で、クマゲラを見るのは夢でした。
「今年もその巣穴を使っているかどうかはわからないし、
使っていたとしても本人(クマゲラ)がいるかどうか…」と先生は言っていましたが、
巣穴のある木の下に集まって間もなく、
キュルキュルキュルという声と共にクマゲラが姿を現しました。



写真の真ん中に小さくシルエットが写りました。感動的でした!
巣は今年も使っているようなので、邪魔をしないように、その場を去りました。

勉強だとは思えないくらい(笑)ゆったりとした毎日でした。
担当の先生もまた、とってもユニークな人。
鳥の声を聴くために立ちどまってまた先に進もうと歩き出した途端、
「ちょっと待って。靴の中から『森のかけら』を取り出さなければ…」
と言って、先生が靴を脱いで逆さにすると、小枝がポロリ。

調査を終えて、迎えのバスが来るまでだいぶ時間があったので、
野原に寝転がってお昼寝しました(笑)。



先生もぐっすりだったので(笑)、
私も熟睡しました。
外でお昼寝は初めてだったかもしれません。
心身共にとってもリフレッシュできた、楽しい1週間でした!
P R
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