魔笛4 

April 04 [Thu], 2013, 18:07
女は恋愛に臆病になりました。

自分で仕事を始めてから、出会いがなかったわけではありません。
しかし、付き合うまではいかないのです。

夢にあの指と爪が出てきて、欠陥品といつまでも女を罵るのです。

泣きながらはね起きて、ひたすらうずくまりました。


長い夜をどう過ごしていいのかわからず、
女は数年前に買ってろくに使っていなかったパソコンをいじり始めました。
オンラインでチャットができるネットゲームを始めるまで、そう時間はかからなかったと思います。

たくさんの人と話をし、遊んでいることが段々楽しくなっていきました。
夜が怖くなくなっていったのです。

オンラインゲームですからパソコンの向こうには人間がいるわけで、
好きになることも嫌いになることもリアルと変わらずありました。

ネットで恋愛なんて理解できないと思っていた女ですが、
生身の人間同士なのだからあって当たり前だと考えが変わりました。

女にはもう一つ嬉しいことがありました。

頑張って強化をすれば、必要とされるのです。
言葉にすると悲しいことですが、一度不必要の烙印を押された女にとって
必要とされることは、とても嬉しいことだったのです。

ネットの中で恋愛もしました。

でもみんないつかはリアルの事情で離れていきました。

同棲中の彼女が切れた、学会の準備が忙しくてインできなくなった、
リアルの彼女ができた、理由はそれぞれでした。

女はそれは仕方がないと思っていました。

だからこそ、一緒にいれる間は精一杯支えていこうと。

現実に会いたいと言ってくれた人も中にはいました。
女の正直な気持ちとしては嬉しいのです。

しかし、現実に恋愛をしようとすると、またあの夜が悪夢となって襲ってくるのです。
何度も、何度も女を欠陥品と罵るのです。

女にもどうすればいいのかわかりません。
まだ時間が必要ということなのでしょうか。



婚約の破談から2年半ほどした時でしょうか。
男が三度女の前に現れました。

実家に戻った男は、とうに結婚しているものだとばかり思っていました。

祖父の決めた婚約者はいたようなのです。
ですが結局その婚約者は親の言いなりになるのが嫌だと
別れを切り出したようです。

男と女はまた会うようになりましたが、
何分にも距離がありますので月1,2度がせいぜいです。

そしてお互いに、あの頃の燃えるような気持ちがなくなっていることにも、会うほどに気付くような邂逅でした。

自然と会わなくなっていったのも、当然の流れのように思います。






長い長い昔語りになってしまいました。

この語りで私が言いたいことがどれほど伝わるのかわかりません。
私にもどうしたらいいのかまだわからないことなのです。

しかし、決してあなたを軽んじている訳ではないことだけは
伝わってほしいと願います。

この文章を読んで私を嫌いになってしまったとしたら、
とても悲しいことですがそれも受け入れます。

こんな暗く重い話ですから、持ち上げる方も重ければ
受け取る方も重いでしょう。

でも、包み隠さず語ることが、私のあなたへの誠意だと思いました。

ここのURLをあなたに伝えることがとても怖いです。
受け入れると言ったけど、嫌われたくないです。
わがままな本音です。

時間ばかりが過ぎていくので、ここで昔語りをしめます。

長文を読んでくれてありがとう。
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