(無題) 

February 23 [Mon], 2009, 2:30


あんなにもたくさんの
優しさに包まれていたのに

知らないまま
のうのうと過ごして

私は



なんて
愚かだったんだろう


どうして
失ってからじゃないと
気づけないんだろう

(無題) 

November 01 [Sat], 2008, 4:23


ゆるやかに繰り返す
あたたかな息づかいに
目を開けると
幸福が横たわっていた


何もかもを
溶かしてしまいそうな光が
カーテンの舞うリズムで
足先に踊る

既に日は高く
うだるような熱が
部屋中に溢れていた

音を立てる針の先を
一瞥して視線を戻す
その先に
指を伸ばして
髪を撫でてみる



これが
幸せなのだと


どうしてかはっきりと
解ってしまって
うまく息ができなかった


あなたが
好きだった



(無題) 

August 26 [Tue], 2008, 19:13


あなたが笑えば
それで幸せだった


そう呟いてたはずなのに
私はもうそれを
綺麗事としか
思えなくて

あんなに強く
願っていた幸せとか
温度とか

想う心を私はどこに
置いてきたんだろう



私はどこに
堕ちてしまったんだろう



(無題) 

May 04 [Sun], 2008, 4:27


やけに生ぬるい風が
頬をかすめて
曇天の空を見上げる

すぐそこに
雨があるのだと
確信した直後に
落ちてきた粒


あなたは変わらず
前を歩いていて

大粒になったそれを
気にもとめずに
私を振り返って
笑った


走り去るスーツ姿
小走りの主婦
唐突の水気に
湿り出す制服


とうとう繋がれた指に
力が入って駆け出す

焦りの色はなく
きっと意味なんてものも
なかった
ただ


このまま


世界から
逃げ出せたらと

あなたの背に
願った



(無題) 

April 02 [Wed], 2008, 8:38


その手をとって
同じドアをくぐっていたら
世界は変わっていたかもしれない



けれど
ガラス越しのあなたの目は
もうどんな色も映してなくて


なんだか
とっておきの夢物語から
覚めたみたい



私たちは

こんなにも離れた場所に
いたんだね



(無題) 

January 22 [Tue], 2008, 9:44


かけ違えたボタンみたいに
ひとつひとつ
ほどき直せたらよかった



(無題) 

January 13 [Sun], 2008, 18:37


この世の中が
綺麗なものばかりなら

私たちは強く
生きれたかな



誰にも壊されない
未来があったのかな


(無題) 

January 07 [Mon], 2008, 19:16


ごめん


ただそればかりを
繰り返すあなたの
冷たくなった指先を
握っていた


過ぎていくテールランプが
濡れた地面に反射して
あなたの顔が暗闇に溶ける



どこまでも
ただひたすらに声が

あなたが遠かった




間違ってしまったのは
私と
あなたの
どちらだったのか


あの夜の暗闇と
同化するように今も
答えが見つからない


(無題) 

January 04 [Fri], 2008, 6:06


明日も
明後日も
明明後日も

あなたに包まれた記憶で
胸や肺や喉の奥が
痛いくらい熱を帯びて


忘れられない
終わるはずがないなんて
おかしなくらい確信して
いたのに



何が
あなたを遠ざけたのだろう


誓うように想い続けた
あの日々が揺らいで
もう影さえも追えない


消えない消失感


忘れるということが
こんなにも残酷で
空虚なものだって

最後まで
私に教えてくれたのは
あなただった


(無題) 

December 17 [Mon], 2007, 18:31



ずっと
ずっと

一緒だよ



頬を寄せあって
貴方の体温を感じた

このまま
時が止まればいいのに

そう思っても
どんなに願っても
ゆっくりと
それが運命かのように
貴方が見えなくなっていった



愛してる


その言葉で
貴方を繋ぎ止められたなら

降り注ぐ星の数よりも多く
この地球が見てきた
夜明けの数よりも多く
貴方に捧げたのに




触れて

目を閉じて

かすかな吐息

微笑んで

絡み合う指

幸せに満たされて
あのまま


目を覚ましたく
なかった



P R
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