紅茶のはなし 

June 30 [Tue], 2015, 20:24
最近、私ことアニーは、紅茶に入れ込み始めた。事の発端は、喉の殺菌効果に紅茶が良いと言われて。

今まで長くこのブログを読んできて戴いた読者の方は、えっ!コーヒー党じゃなかったの!?と驚かれるかもしれない。

はい、おっしゃる通りです。コーヒー党でした。

まあ、それは置いておいて、紅茶の話を続けよう。

紅茶と言えば、有名なものにトワイニングというメーカーのものがある。そのトワイニングの中にも、ダージリンだの、アールグレイだの、オレンジペコだのと様々な種類がある。さすがにそのくらいの知識は持っていたが、さてその味の違いはと聞かれると全くもってちんぷんかんぷん。これは飲み比べてみなければなるまい。と言うことで、5種類のお茶が入っているパックを買ってみた。

アールグレイ
イングリッシュ ブレックファスト
トラディショナル アフタヌーン
レディー グレイ
プリンス オブ ウェールズ

アールグレイの香りは強く、好みが分かれそう。

ブレックファストは軽く、癖のない爽やかなテイスト。アールグレイの後では嫌がおうにもそう感じてしまう。

アフタヌーンは、ブレックファストより少しコクがある印象。ただし、癖は感じられない。

レディーグレイは、アールグレイ程ではないが香りがやや付いている。

プリンス オブ ウェールズは、品を感じるが、癖はあまり感じない。

以上が素人ながらの簡単な印象なのだが、この味の違いは茶葉の違いからくるものなのだろうか?色々調べたくなった。いつもの悪い癖である。

つづく

ホロヴィッツの『ワルトシュタイン』 

June 24 [Wed], 2015, 22:34
今日は久々に体調が良く気分がいいので、CDショップに行ってみた。

何を買うとう訳でもなく、ただぶらりと。

何か目に留まるのがないかと物色をしていると、ホロヴィッツの『ワルトシュタイン』を見つけた。

私ことアニーは、無類の『ワルトシュタイン』好き。この曲の名盤を調べてみると、ホロヴィッツ盤が推薦されている。前々から気になっていて探すもののレコードしかなく、今まで購入できずにいた。

ホロヴィッツも好きなピアニストなので、期待は大きい。


さて、聴いてみて思ったこと。エンターテインメント性は流石であるが、深さが足りない。

ここはやはりゲルバー盤に軍配が上がるようだ。

ゲルバー盤は非の打ち所がない名盤中の名盤だと思っている。譜読み、技術、表現、精神性、全てが頂点で融合し、至高の音楽となって壮大な世界を構築している。


なんだかホロヴィッツの感想を書くはずが、ゲルバーの素晴らしさを再確認する試聴となってしまった。

訃報 

March 26 [Thu], 2015, 19:48
昨年1月の記事『いわきメンネルコール 第2回コンサート』(http://yaplog.jp/anny-model/archive/902)の中で、私ことアニーが崇拝して止まない高校時代の恩師について近況を書きましたが、悲しいことに今月16日に亡くなったことを知りました。

第3回コンサートの知らせがHPに載っていることを願いながら検索を続けてはいましたが、どこかで万が一のために心の準備をしていたことも事実でした。

今、先生の授業の中で、初めて音楽鑑賞をしたレナード・バーンスタイン指揮/ルドルフ・ゼルキン(pf. )の『皇帝』を聴いています。もう涙が止まりません。

それまでの曲では、ソロの楽器が冒頭から入る協奏曲はなく、ベートーベンが初めて採用した作曲形式であることを授業の中で教えて下さいました。そしてその時掛けたレコードがバーンスタイン/ゼルキンであったことも。

アニーが1枚目に買ったレコードがそのレコードでした。それほど先生の授業は印象深く、レコードを買うなら「このレコード!」と心に決めていました。

その後上京して、小澤征爾/ゼルキンの『皇帝』を上野にある東京文化会館で聴き、感動を覚えました。

語りたいことは山ほどありますが、今はこのレコードに浸りながら瞑想したいと思います。


先生、本当に本当にありがとうございました。


合掌

ピアニスト 井上直幸 

March 02 [Mon], 2015, 22:27
井上直幸というピアニストをご存知だろうか。

このピアニストとの出会いは、確か学生時分のNHK教育テレビ(今のEテレ)だったと思う。当時、放映されていた『ピアノのおけいこ』という番組の講師をされていた。指導していた曲は、モーツァルトだったと記憶している。

何が良かったのかはさっぱり記憶していないが、妙に心に残っている。しかもその印象が何十年経っても色褪せない。

おそらく人柄から紡ぎ出されるピアノの音が心に響いたのであろう。真の芸術とはその様なものなのかもしれない。

しかし実際にコンサートで生演奏を聴く機会はなかった。

たまたま昨日、とある所でCDを見掛けた。直ぐにネットで検索し、現在の活動状況を確認した。





亡くなっていた。
しかも10年以上も前に。

2003年、肺炎が原因だったという。享年63歳。



ややもすると、日本人の多くは、演奏会というと海外演奏家に偏ってしまいがちである。集めるCD も然り。私ことアニーは、わりと邦人の演奏会やCDに接している方だと思うが、不覚にも井上直幸氏の演奏会は抜けていた。


今日、そのCDを買ってきた。

収録楽曲は、2曲。

ベートーベン ピアノソナタ第31番
シューベルト ピアノソナタ第21番

とても誠実で丁寧な演奏である。音が澄みきって、スタインウェイの良さを知り尽くして演奏をしている。特に弱音がこの上なく透き通って美しい。

ベートーベンでは、最終楽章の 206小節から旋律がオクターブ高くなり、盛り上がってエンディングを迎えるのだが、右手の旋律がもう少し大きいと良いと思った。しかしそれだからといって決して曲を損なうものではない。総じてベートーベンにしては、軽く感じる演奏ではあるが、ロマン派への過渡期の作品であり、続く第32番の1楽章の重々しさが次に来ると思うと、この純真無垢で可憐な演奏がプラスにも働くのではないかと思いながら聴いた。

さて、シューベルトであるが、これがすこぶる良い。昨年はピリスで生演奏を聴き、CD も少なからず持っている。演奏時間も長く、大変大人な曲で、ややもすると退屈で眠くなる曲の部類に入る。

「21番はいい曲でしょ。」とよく言われるが、シューベルトのピアノソナタは皆同じ印象だ。

しかし、井上直幸氏のシューベルトは違った。何度聴いても聴き飽きない。改めてこの曲の素晴らしさに出会えたディスクである。

なぜこの曲が難しく感じられるかというと、おそらくそれは精神の一貫性にあるではないかと感じた。演奏家の曲を貫く精神性である。理解不十分で楽譜に忠実に演奏しても、「借りてきた衣装を身に纏った演奏」になる。おそらくシューベルトが難しいのは、きらびやかさもなく、テクニックもショパンのような冴えもない。それでいて4楽章からなる40分の大曲というところにあるのであろう。これを聴かせるには、揺るぎない、確固とした曲への解釈と精神性がなければ破綻してしまう。

そんなことを感じさせる演奏だった。

学生時代の思い出と井上直幸というピアニストへのオマージュを、今年最初の記事にしたいと思います。

今年の演奏会を振り返って 

December 29 [Mon], 2014, 13:53
今年もあとわずか。

この1年、聴きに行ったコンサートを振り返り、今年の締めくくりにしたいと思います。

さて、年頭に掲げた抱負を振り返ってみると、毎週金曜日をコンサートの日と決め、出来る限り生演奏に触れることを目標にしました。

そうは言っても、チケットが取れなかったり、好きな演奏家が来日していなかったり、演目が好きでなかったりと、実際にはかなり厳しいものとなりました。

ひと月に金曜日が4回として年48回。実際に聴きに行った数は、18回で、達成率37.5%でした。

反省点は、勿論達成率ですが、それよりもその記事が11しか書けてないこと。さらに、「後ほど」とか「つづく」と書いていながら、そのまま放置になっているのが多々あります。

次に、6月までの前半に13回、後半5回と後半伸び悩みました。これには7、8月の夏休みと、9月以降受験体勢に入り、何かと忙しくなるのが原因と思われますので、致し方無いのかなとも思っています。

来年度は、仕事が更に忙がしくなることが決まりましたので、この回数も維持できるか心配です。

以下、その内容になります。

<1月10日>
Pf = クリスチャン・ツィメルマン

ピアノ・リサイタル

ベートーベン:
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op. 109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op. 110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op. 111


<2月21日>
読売日本交響楽団
指揮=クレメンス・シュルト
Vn=セルゲ・ツィンマーマン

第534回定期演奏会

リゲティ:ルーマニア協奏曲
ブルッフ:Vn協奏曲第1番ト短調op26
バルトーク:管弦楽のための協奏曲


<3月7日>
pf=マリア・ジョアン・ピリス

ピアノ・リサイタル

シューベルト:4つの即興曲 D899
ドビュッシー: ピアノのために
シューベルト: ピアノ・ソナタ 変ロ長調


<3月16日>
pf=アンドラーシュ・シフ

ピアノ・リサイタル

ベートーヴェン:
6つのバガテル op.126
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
ディアッベリの主題による33の変奏曲 ハ長調 op.120


<3月19日>
ソプラノ=藤村実穂子
Pf=ヴォルフラム・リーガー

リーダーアーベントW

リヒャルト・シュトラウス:
薔薇のリボン
白いジャスミン
高鳴る胸
愛を抱いて
ああ恋人よ、別れねばならない
憧れ
しずかな歌
解放/岸辺にて
帰郷
小さな子守歌
子守歌

グスタフ・マーラー:
歌曲集「子供の魔法の角笛」より
ラインの小伝説
この世の生活
魚に説教するパドヴァのアントニオ
原光
無駄な骨折り
不幸な時の慰め
この歌を作ったのは誰?
高き知性の賞賛


<3月23日>
Vn=川畠成道

デビュー15周年コンサート

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
バッハ=グノー:アヴェ・マリア
メンデルスゾーン:歌の翼に
ピアノ三重奏曲第1番


<4月18日>
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
指揮=デイヴィッド・ジンマン
Vn=ギドン・クレーメル

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第1番


<4月27日>
pf=ラン・ラン

ピアノ・リサイタル

モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282
ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310

ショパン:
バラード第1番 ト短調 op.23
バラード第2番 ヘ長調 op.38
バラード第3番 変イ長調 op.47
バラード第4番 ヘ短調 op.52

アンコール
ショパン: ワルツ 変ニ長調 op.64-1 「子犬のワルツ」
レクオーナ: キューバ風に
シューマン: ダヴィッド同盟舞曲集 op.6から
モーツァルト: トルコ行進曲 K.331


<5月22日>
pf=寺田悦子

ショパン・リサイタル

スケルツォ 第1番 Op.20
即興曲第1番 Op.29
即興曲第2番 Op.36
即興曲第3番 Op.51
幻想即興曲 Op.66
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
3つのマズルカop.59
ピアノ・ソナタ第3番 Op.58


<5月23日>
pf=フジコ・ヘミング

ピアノコンサート

スカルラッティ:
ソナタ ホ長調
ソナタ ハ長調

ショパン:
エチュード エオリアン・ハープ
エチュード 別れの曲
エチュード 黒鍵
エチュード 革命
ノクターン 第20番 遺作
バラード 第1番

ドビュッシー:
月の光
喜びの島


リスト:
パガニーニによる大練習曲 第6番
3つの演奏会用練習曲 第3番 ため息
ます(シューベルト原曲)
パガニーニによる大練習曲 第3番 ラ・カンバネラ

<アンコール>
バッハ:コラール「心と口と行いと命」より「主よ、人の望みの喜びよ」


<6月2日>
フィラデルフィア管弦楽団
指揮=ヤニック・ネゼ=セガン
Vn= 諏訪内晶子

チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 op.74 「悲愴」


<6月20日>
読売日本交響楽団
指揮=円光寺 雅彦  
ピアノ=ヴァレリー・アファナシエフ

第572回サントリーホール名曲シリーズ

モーツァルト:
歌劇「後宮からの誘拐」序曲
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノム」
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調K.595 
交響曲第31番 ニ長調 K.297「パリ」


<6月26日>
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
指揮=小林研一郎
Vn= 千住真理子

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」


<9月21日>
牛田智大 with ニューフィル千葉

指揮=大井剛史
pf=牛田智大

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」


<10月19日>
サー・ジェームズ・ゴールウェイ&新日本フィル

指揮=小松長生
Fl=サー・ジェームズ・ゴールウェイ

モーツァルト:フルート協奏曲第2番 ニ長調
ゴセック:タンブーラン
マレ:ル・バスク
ショア:ロード・オブ・ザ・リング
モーツァルト:トルコ行進曲
オーバートン:ゴールウェイ・フェア


<11月11日>
キエフ国立交響楽団

指揮=ヴォロディーミル・レシンコ
Pf=ウラディーミル・ミシュク

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
チャイコフスキー:交響曲第4番


<11月28日>
ワディム・レーピン&新日本フィル

指揮=ロベルト・トレヴィーノ
Vn=ワディム・レーピン
Vc=アレクサンドル・クニャーゼフ

ベートーヴェン:序曲「エグモント」
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調


<12月26日>
日本フィルハーモニー管弦楽団
指揮=小林研一郎

ソプラノ:市原愛
アルト:栗林朋子
テノール:錦織健
バス:青戸知
合唱:武蔵野合唱団
オルガン:長井浩美

第九交響曲特別演奏会

J.S.バッハ:目覚めよと呼ばわる声す
J.S.バッハ:トッカータとフーガニ短調BWV.565
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》















今年最後の演奏会 

December 27 [Sat], 2014, 2:14
今日は、池袋の東京芸術劇場でコバケン指揮、日フィルの第九を聴いてきた。

コバケン節炸裂の、素晴らしい演奏会だった。

コバケンこと小林研一郎は、私ことアニーの地元出身の世界的指揮者で、炎のマエストロの異名を持つ。

アニーが高校生時代に、物理の先生が自慢げにコバケンの話をしていたことを思い出す。「お前は世界的指揮者になるんだから、物理なんか勉強してないで、音楽の勉強をしろ」と言って内職をさせていたとか。

さて、演奏会であるが、指揮ぶりはスタイリッシュでは決してない。泥臭いというか何とかいうか、全身全霊がむしゃらに指揮をする。だからといって、分かりづらいわけでもなく、見せ場がないわけでもない。両手を目一杯に広げて演奏者を指さしたり、指揮棒を左手に持ち替えてしっとりと指揮をしたり、唸ったり、左手で胸を鷲掴みするような仕草をしたりと随所に見せ場はわんさかある。

さて、今日の第九は、演奏そのものにも聴かせ所がいくつかあった。1楽章終わりの手前でかなりの溜めがあった。これは初めての経験だったが悪くない。4楽章の前半では、1楽章から3楽章までのモチーフが顔を出すのだが、3楽章のモチーフに入る手前のところでチェロがかなりの弱音で演奏された。これもまた経験がない。それにしても、3楽章の一連のピィッツィカート部は美しい。シートが3列目の中央だったせいもあり、オーディオ的にも素晴らしい効果があった。独唱は、4人ともが艶のある伸び伸びとした発声で、余裕すら感じる歌声で驚いた。合唱もすこぶる良く、アマチュア合唱団の域を越えていた。高校時代、合唱部に所属していたアニーではあるが、その経験をもって聴いても、破綻することなく素晴らしい歌いっぷりであった。

さて、演奏会ではいつも辛口な意見を持つアニーなのだが、今年最後の演奏会は指揮者、オケ、ソロイスト、合唱団、どこを観ても、聴いても大変素晴らしい演奏会となった。




『恋愛小説』 by ふえると feat. 初音ミク 

December 08 [Mon], 2014, 23:11
いつもと違ったテイストの記事を1つ。

たまたま『ほんとはね』というバラード調の曲を聴く機会があった。

なんでも歌手は、初音ミクというキャラクターだという。

初音ミクという名前と画像はどこかで何度となく目に触れてはいた。 だが実体を知らない。

調べてみると、ボカロとか、ボーカロイドとかいう、YAMAHAが作り出した合成音声およびそのキャラクターのことだそうだ。(詳しくは、Wikipedia参照されたし)

この曲を知り、ネットであれこれ調べてみると、詩と曲は「ふえると」という高校生が書いていた。ピアノやギターも担当というから驚いた。いわゆるマルチタレントミュージシャンである。

更に「RabiTia 」というペンネームも持っていて、ニコニコ動画に十数曲のオリジナル楽曲をアップしていたが、ニコニコ動画には、私ことアニーは加入していないので、上にアップした『恋愛小説』というCDを購入してみた。

そこには今時の高校生の感性で描かれた詩と音の世界が広がっていた。

1曲目は『はじまりの話』というピアノとボーカルのシンプルなバラード。どうもこの曲がプロローグのようだ。2曲目『レイニー』に入ると、なぜか1曲目のイントロと似た入り方。あれ!?っと油断をした隙に、曲調がガラッとアップビートのテンポになった。思わず、ニヤリとしてしまう。

さて、ここで、CDジャケットからアーティストふえるとくんのメッセージを引用してみると、

「まるで恋愛小説みたいな話...
まるで昔読んだ小説を″聴いて″いるかの様...」

とある。

考えられた小説の構成...。

それぞれの楽曲が、まるで恋愛小説のチャプターをイメージしているのだろう。そのイメージはラスト9曲目の『雨色ノベル』でピークに達した。

「あの丘の上に 星を見に行こう
そう言って君は 手を伸ばす
まるで小さい頃読んだ 小説みたいな話ね」

と。

更にこの曲は、

「あの日 小さな出会い
なんだか 照れくさくなってしまった
梅雨の日の あの時。
思い出す 二つの傘を
土砂降りの雨は降り続ける
君の影に恋をして...」

と続き、そしてクラシック曲のコーダのように、

「あぁ 雨が 止んだ...」

というフレーズでこの小説が終わる。

お分かりだろうか?
そう、このアルバムは、『レイニー』という曲で本編が始まり、『雨色ノベル』の「あぁ 雨が 止んだ…」で終わるのだ!

そして、それに続くエンディングがまたセンスが良い。ピアノのインストルメンタルで、静かに『レイニー』をなぞるのだ。

それはまるで恋愛小説のエピローグのように…

これ以上言葉にしてしまうと、この小説の持つ感性を壊してしまうので、ニコニコ動画に加入している方は、是非一度聴いてみてください。若かりしころの甘酸っぱい青春がよみがえってくるかもしれません。



ゴールウェイのコンサート 

October 20 [Mon], 2014, 13:18
昨晩、ゴールウェイのコンサートを聴いてきた。

ゴールウェイとの出会いは、2006年ドイツグラモフォンで録音したモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」だった。

ゴールウェイは、この曲が得意なようで、調べてみるとこの録音で6回目だとわかった。

さて、演奏会であるが、まず、このゴールウェイという「おっちゃん」、見た目はコテコテの関西人かと思わせるような出で立ち。まず、今回のポスターの上着もそうであるが、柄が入ってる。柄の入った上着なぞ、着るのは関西の芸人くらいだろう。えんじ色の柄入りジャケットに、白のシャツ。ネクタイは赤!まるで日本の国旗を身に纏っているかのようだ。

演目は、前半がモーツァルトのフルート協奏曲第2番。

一般的なクラシックコンサートの演目は、前半に15分程度の序曲と30分程度の協奏曲を持ってくることが多い。今回は、モーツァルトの協奏曲(約20分)1曲とあって、これで前半終了というのは、ちと物足りない感じだ。そこでこの「おっちゃん」、指揮者とひそひそ話。その後客席に向かってアナウンス。「最終楽章をもう一度演奏します」と。

さて、演奏であるが、1楽章の出だしのワンフレーズを聴いて「こんなものなの?」という印象だった。徐々に音量も上がり、音色も艶のあるものになっていき、1楽章のカデンツァ辺りからは「おっちゃん」から「サー・ジェームズ・ゴールウェイ」へと変容していた。

後半の演目は、以下の通り。

タンブーラン(ゴセック作曲)
ル・バスク(マラン・マレ作曲)
ロード・オブ・ザ・キング(ハワード・ショア作曲)
トルコ行進曲(モーツァルト作曲)
ゴールウェイ・フェア(オーバートン作曲)

どの曲も、当たりの良いロマンチックな曲だ。哀愁もたっぷりで情緒豊かな選曲である。もしかして、この「おっちゃん」、失礼、「サー・ジェームズ・ゴールウェイ」氏、かなりのロマンチストと確信した。

プログラムを見れば、北アイルランド出身という。聴いていく中、確かにイギリス北部の印象を受ける曲だと感じていたが、なるほど合点が行った。

「ロード・オブ・ザ・リング」では、短い縦笛(アイルランド・ホイッスルとかケルト笛とか呼ばれている)とフルートの交互による演奏だったが、透明感のある上品な哀愁漂う演奏だった。そしてその郷愁はアンコールのアイルランド民謡「ダニーボーイ」で頂点に達した。その後、バッハを含む2曲を演奏し、演奏会が終了した。

氏の持つ人柄とエンターテナー性が上手くマッチした演奏会となった。

『オーディオ風土記』by 田中伊佐資 

October 06 [Mon], 2014, 22:31
昨日、10月5日、オーディオユニオンの書籍部門、du books より田中伊佐資先生の書かれた『オーディオ風土記』が発行された。

この書籍は、オーディオ専門誌『ステレオ』の2011年4月号より連載が始まった、「音の見える部屋 オーディオと在る人」を1冊に纏めたもので、その発行イベントが昨日お茶の水のジャズ館で行われた。

トークイベントでは、書籍では語られない裏話もお聞きすることができ、1時間の予定が 15分延長の楽しいトークとなった。

折しも、このイベントの前に、私ことアニーの先輩で尺八の師範を持っている方とお昼をご一緒した。その時、尺八の名人が書かれた書物に、「この音を出すのに苦労した」という記述は沢山あるが、じゃあ、どんな苦労があったのかについては語られていないんだよね。演奏者が知りたいのは、まさにそこなのに、とおっしゃってた。

その当時はハウツー本などという発想はなかったのであろう。自分で苦労しなさいと。

しかし、今のご時世、情報化社会の中でそれはナンセンス。オーディオユーザーの皆さんが苦労して今の音を、いや、今後も構築をされていくであろう音を、どのような思いで取り組んでこられたか、また取り組んで行かれるかが、この『オーディオ風土記』には散りばめられている。

カラー写真320枚、圧巻の一言だ。ページ構成は、オーディオシステムの全景、次にそのユーザーの紹介記事、各システム機器の紹介と工夫点、そして「この1枚がオーディオ人世で欠かせない!」というレファレンスディスク紹介のコラムページ。

勿論、我が家のアニーホールも紹介されている。是非、書店で、オーディオショップでお手に取ってご覧頂きたい。






アニー倶楽部10周年記念 

October 02 [Thu], 2014, 11:57
私ことアニーがオーディオの師として崇拝して止まないO氏を会長に招き、山水の名機、AU - 07Anniversary Model の名を冠とした同好会を立ち上げて、早いもので10年が過ぎようとしています。

先日、10周年を祝って、コンサートオフ会を開きました。演奏者は、今をときめく14歳の若きピアニスト、牛田智大くん。オケはニューフィルハーモニーオーケストラ千葉。千葉県で唯一のプロオケだそうです。演目は、以下の通り。

フィガロの結婚より序曲(モーツァルト)
ピアノ協奏曲第1番(ショパン)
交響曲第5番(ベートーベン)

当然関心は牛田くんです。あれだけテレビで騒がれていますからね。印象は、少しゆっくりのテンポと打鍵が少し弱いところ。まあ、まだ14歳ですからこれからです。期待して待ちましょう。

幼くスラッとした細身の印象は、デビュー当時のキーシンと被るところがありました。是非、牛田くんにもキーシンのように世界に羽ばたいて欲しいものです。

演奏会の後は、アニー宅でオフ会を開催。自宅でオフ会を開くのは2年ぶりです。そう、新生アニーホール誕生以来。(新生アニーホール誕生につきましては、昔の記事(2012.11.22)をお読みください。)10周年を祝って、甲州種百年樹から造った白ワイン『甲龍』の2004年もので乾杯!楽しいひとときを過ごすことができました。

後日、会長から「ダブルのコンサートと楽しい時間で、一日が早く終わってしまいました。」とメールを頂き、我が家の響きの状態が良いものであったと安心しました。

さて、いよいよシステムを構築して11年目に突入しようとしています。これから更に10年、20年と音楽三昧の人生を歩むことは間違いありません。コツコツと無理せず歩んで行きたいと思います。





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    ・音楽-音楽会のリアルな世界と、オーディオのバーチャルな世界とを行き来して楽しんでいます。システムは、今は無きサンスイのアンプを中心に、より生の演奏に近づけるよう音の構築を追求しています。
    ・語学-東京言語研究所にて、長谷川欣佑先生と梶田優先生にご指導いただきました。
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