キラキラ 

2005年03月17日(木) 2時00分
手っ取り早く終幕しちまえ

CD ダイアモンド 夕陽の照り返す海 空 ガラス

きらきらしたものに幕をかけろ

すべてを覆ってしまえやいいさ

太陽 エナメルの靴 君のマニキア 

全部につや消しをかけてしまえ

消しゴムで消してしまえ

ノートを破って火をつけろ

ビー玉を煮ている鍋に蓋をのせろ

とろとろになったきらきらに

君が顔を出すんだから

ラディエ・ラ・ティックス 

2005年03月17日(木) 1時58分



電圧線からこんにちは!

電話が鳴ってる。不愉快だ。

僕の夢は壊れてしまえばいいんだよ。

そうしたら、ゴミにしてバケツにいれたらブリキがカンカン云うんだ!

楽しい音だ。木枯らしだ!冬の寒さの音がするんだ。

春は風が生暖かくっていけないんだ

僕の毛布はくたびれてんだ。

眠り続けて今日今日今日って、いつが昨日だか明日だか

知ったこっちゃないさ。

僕の夢を丸めて君とキャッチボールしたい。

時と場合によっては、君も丸めてしまいたい。

捨てたら君もカンカン云うんだ。

捨ててしまえば何だって一緒だ。

良いんじゃないか、僕と君とでカンカンいって

明日も昨日も今日もなんでも

眠り続けてりゃ関係ないさ。

good lack 

2005年03月17日(木) 1時47分


落ちたら拾えよ

この話は、終わったら埋めるべきかな

さぁ、逆さづり

さぁ、片足はゴミバケツに突っ込んだ

落とした話はだれか拾ってくれよ

奇跡も切欠もないんだよ

僕は、グミの実を握りしめて

きらきら輝く話を捨ててんだ

だれか、僕の話を拾ってくれよ

きみがさ、落ちたら拾えよ 僕のなんでも

この話は、終わってるけれどきらきらするから

きっと、ちょっとはしあわせになれると思うんだよ

だから、落ちたら拾えよ

僕の話だ。きみが拾えよ

無題2 

2005年03月08日(火) 22時27分



今日 この日に あの 雨が降る。
十字路で 僕が 立ちつくす。
背を向けていたら 猫が鳴く。
踏まれているのは はためく僕の 心臓だ。

薄曇り 薄明かり あの 路地の灰色。
四つ角で 僕は 眼をつむる。
錆び付いた雨は 喧噪よりも
したしたしたした 僕の鼓膜を 叩き 降る。

壊れたスピーカーに僕は脚を突っ込んだ
接続端子もないのに僕は口を開けていた

僕は 錆びた雨を語って唄って鳴いていた。

無題1 

2005年03月08日(火) 0時05分



 玄関を外して出てみたら
 アヒルが鳴いて虹が出ていた。
 しあわせですか、しあわせなんですか、
 しつこく書かれた宗教のちらし
 立て看板には救われましょう。
 どいつもこいつも春一番にぴゅうと飛んでく。
 僕はふらふら不安に駆られた。
 ばさばさ飛んでいく鳥はからすか
 はたまたアヒルかナマケモノ。

 虹だと思ったのは携帯電話で
 七色ぐるぐるまき散らしながら
 太陽の周りを回っていた。

 土曜の夜には落ちてくるだろう。
 ミラーボールの二十四色。
 色鉛筆に欲しいなあ。

 外した玄関をはめながら、
 カレーを煮ていたお鍋を見たら、
 リリエンタールがナマケモノ。
 携帯電話は虹色で
 爪切りは海を映して空のように馬鹿みたいな青青青。


防御的生活 

2005年03月07日(月) 23時50分



三日ほど 僕は遅刻をしたのだが
結局二日待ちぼうけ

四日ほど 僕は寝ていたのだが
結局五日徹夜した

菫の花を踏んでいた。
むらさきの汁が足の裏にしみこんだ。
取れなくなって泣きたくなった。

でこぼこぼろぼろアスファルトが
裸の足には痛かった。

寝たり待ったり踏んだり蹴ったり。
死にたくなったり色々するんだ。

居眠りだっていつかは醒める。

色々あってもいつかは終わる。

三日ほど 僕はすべてに遅刻して
四日ほど 僕はすべてに目をつむる

一週間後に起きあがって
ああ、生きてるなと云ったら上出来。






月とアンテナ2 

2005年03月07日(月) 23時14分



 電信柱に登りたい。

 上に立ったら僕はアンテナ。
 両腕あげて受信したい。
 どんどん来るのは夜空の広さ。深みを帯びたスペースの色。
 落ちて刺さるのは月なんだ。月だ、そうだろ、まるいだろ。
 月はいつだってまるいだろ。
 まるくない月があるもんか。
 三日月なんて偽ものだ。
 僕の月はいつだってまるいさ。
 まるくない星のあるもんか。
 けれど星はかなたのかなた
 僕と星との距離感は絶望的にあるけれど、
 地面の近さは希望の病だ。
 コンクリートの打ちっ放しでも
 電信柱の上から見れば
 まるで豊かな地中海にも見える希望さ。

 電信柱に登って僕は、唄い踊って受信したい。

転覆ボートの僕 

2005年03月07日(月) 23時04分

 忘れたいなと呟いて
 僕は公園の池に潜り込んだ。
 汚れに汚れた水の中で
 苔だらけの恋と潰れたオレンジと、誰かが捨てたかみつき亀に手を振って
 二十年前に沈没してそれっきりの穴のあきボートの中に入りこむ。
 薄暗い底には、顔の見えない先客がいて、
 どうしたんだい、と聴くもんだから、どうしようもなくて、
 忘れたいなとまた呟いたら
 泡になって弾けて消えたさ、そんな言葉は。
 音にもならずに消えていったさ。
 不思議な顔する先人に、曖昧に笑ってごまかした。
 

ポプラ 

2005年03月07日(月) 22時56分


いつもどこでも僕らは迷って

いつかどこかで僕らは別れる。

手ぐすね引いて待っている世間体を気にするのなら

まずアスファルトで顔を洗って

それから東京湾へ飛び込みゃいいんだ。

僕と君とは別れた先でまた会おうなんて

火をつけりゃ燃えてしまって跡形もなくなるような約束をする。

馬鹿だな、滑り落ちていきゃいいんだ。

長い長い滑り台の向こうで

会いたくなくてもいつかは会えるさ。

まちぼうけの海 

2005年03月07日(月) 22時52分

明日は海で会いましょうって
君は笑って僕のスニーカーをつかんだ
そのままどっかへ駆けてった。

僕の緑色のスニーカーの中に
君は小さな砂浜と小さな波打ち際をつめこんでいたんだ。

25.5cmの僕らの海を持って
君はいまごろ砂漠の街で
僕じゃない誰かを待って待ってまちぼうけ。