僕の婚約者 1

July 10 [Wed], 2013, 23:48
それは、突然訪れた……。。。

「守さん。 この娘が、あなたの婚約者よ。」

母が、いきなり連れてきて、おいていった女の子は、リビングのソファにちょこんと座っている。

ー確かに、婚約者はいた(会った事無かったけど……)

それも、親同士が決めただけで、拒否権は双方にあるはずだった…。(多分……)

僕の方が、10年も早く生まれていて、相手がまだほんの子供だったので、正式な事は、まだまだ

先の話のはずだった……だって、僕が25歳になったばかりだから、相手は15歳か……

誕生日が来て無かったら、14歳のハズ…・…。

中学生だよ……

しかも、3LDKのマンションに男女(相手が子供だとしても)2人きりで、何かあったら……

……犯罪……じゃないか……

「母が、強引ですまなかったね。。

君……とりあえず、家はどこかな……?」

「……家?」

どこか、うつろな目をして、僕の方を見た。。

「とりあえず、いきなりここに住む訳にもいかないから、送っていくよ。」

「帰る家は……ありません……」

「……は??」

「両親は、亡くなりました……。行くところが無いのを、おばさまが、婚約の約束を理由に引き取って

下さったんです。」

はぁ〜〜〜???

……帰る家が無い??

「今まで、ご両親と暮らしてたお家があるだろう?」

「もう、処分してしまって……。仏壇やうちの親の私物はおばさまに、預かってもらってるんです。」

ーなるほど……多分、そうせざるをえない理由があるのだろう。。。

母は、一般常識をわきまえてるし、それに……

「すみません。ご迷惑をかけてしまって……」

ソファの上で、ただでさえ、小さい身体をさらに縮こまらせて、こちらを上目づかいにのぞいてる。

さっきは、焦って、母の性格も、この娘の様子も、ちゃんと見てなかったけど……

150センチ前半だろう小柄で、おうとつも目立たないスレンダーな身体に、決して美人じゃないけど、

可愛らしく歳相応に幼い顔。。。

きちんと躾けられているのだろう、自分の立場を分かっているだろう、態度と言葉づかい。

………どこまで分かってるのだろう……
ちょっと、悪戯心と……初対面の…しかも、婚約者と云われている男への警戒心を持ってもらおうと、

ソファに近づいた……

そういえば、焦りすぎて、名前も聞いて無いや……

「僕は、新谷 守と云うのだけど……君の名前を聞いて無かったね。」

横に腰掛けながら、手を肩にまわしつつ、耳元にささやくように、聞いてみる…

ぴくんと少し怯えたように反応して、

「あ……ゆいなです。荒川 結菜。」

「ゆいなちゃんか…これから、一緒に暮らすんだ…。そんなに堅苦しくしてないで、仲良くやっていこうよ。」

震える体を、そっと抱きしめて、口付けをしようとしたら…ギュッと目を閉じて、体まで硬くして……

……………だよねぇ〜〜、怖いよね。 子供だもんねぇ〜〜。



僕は、行き先を額に変えて、軽くチュッて口付た。



驚いた顔で、こちらを見てる。



「部屋は、少し狭くなるけど、右側の洋室しか鍵がかからないから……」

「あ……はい。。」

「一応、ロリコン趣味はないけど……お酒飲んで帰ったりもするから、鍵は掛けて寝るようにね。」

ソファから立ちあがりながら言うと、結菜ちゃんも立ちあがって

「あのっ」

「……ん?」

「よろしくお願いします!!」

ぺコンと頭を下げた……
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