「落下の王国」
September 18 [Thu], 2008, 23:12

舞台は20世紀初頭、オレンジの木から落ちて腕を骨折した女の子アレクサンドリアと、恋人に振られ自殺願望の強いスタントマンの青年ロイのお話。
ロイがアレクサンドリアを利用するために、作り話をしてあげるのですが、その作り話とは自分たちをモデルにした、悪い奴への復習の物語。
題名通り、「落ちる」ことがこのお話の重要な鍵になっています。
その舞台になるのが、この作品の目玉でもある、多くの世界遺産です。
主体となるのはスペインですが、中国の万里の頂上、チェコのプラハ城、イタリアのコロッセオなど、本当に沢山の世界遺産が登場します。
とにかく多くに遺産が出てくるので、話がごちゃごちゃになってしまいそうだけれど、それをも圧倒してしまうような美しい映像でした。
私のお気に入りは象が海を泳ぐシーン。迫力に目を奪われます。
そして何よりアレクサンドリアを演じるカティンカ・アンタルーちゃんが可愛くて可愛くて!!
撮影当時はまだ5歳だったそうです。
彼女の言葉遣いや動作の一つ一つが可愛らしくて堪らないです。
ロイは少し難しい事を言いますが、アレクサンドリアにはそれが未だ解りません。そんな会話がかみ合わないところに思わず笑ってしまったり。
また彼女の動作が小さい子がするそれで、そして彼女の持つ疑問も小さい頃に自分も経験したものであったりと、とても共感できるのです。
『アレクサンドリア=映画を観る私たち』なのではないかと思います。
ロイの作るお話にワクワクし、こうあって欲しい、早く続きが聞きたい、まさしくアレクサンドリアと同じ気持ちに私たちもなるのです。
結末は言えないけれど、スリル満点で、最後はほっこり出来る素敵なおとぎ話です。
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