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映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 / 2012年02月10日(金)
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の試写会に当選したので行ってきました。変なタイトルがついてると思いましたが、原題(Extremely Loud & Incredibly Close)に忠実なタイトルです。

9.11で最愛の父を失った少年オスカーは、心に深い傷を抱えて日々を過ごしていた。ある日、事件後初めて入った父の部屋で、謎の鍵を見つける。その鍵に合う鍵穴を探すことで父とのつながりを見つけようとし、それと共に父の死に向き合って乗り越えていこうとする再生の物語。

最初この筋を読んだとき、鍵穴探しの部分がメインのお話だと思いました。しかし実際の鍵探しのストーリーは半分くらいで、このお話の大事な部分はオスカー少年の再生への道のり、そしてそれを見守る周囲の人たちとの交流でした。


しかし単純な感動ストーリーではなく、前半はかなり突飛です。主人公のオスカー少年がかなり変わり者なのです。アスペルガー症候群の診断を受けさせられた過去があると自分でも言ってるのですが、極端なこだわりで極端な行動をとり、時には激しくふるまったりするので見ていて疲れました。しかもまわりの大人が優しくしてもその態度が変わる気配はないし。

鍵穴探しの部分も、ストーリーの中盤では、どうなったのか状況がよくわからなくなりました。まぁ、その辺になると鍵探しよりオスカーやオスカーのまわりの人の気持ちにスポットが当たっていたように思いますが。

そして鍵穴探しの話が結末を迎えるころ、オスカーの苦悩がピークに達します。というか、お話が進むにつれて彼の心の傷の深さがより鮮明になってくるんですね。それはもう、痛々しいくらいに。お父さんとの思い出がリフレインして、さらにお父さんの死もリフレインして、どんどん追い詰められていく。

しかし、そこまできて初めて、オスカーは本当の救いに出会い、再生への道を歩き始めるのです。ここまで私も窮屈な気持ちで見ていたのですが、このクライマックスで一気に涙がだだだーと流れて止まりませんでした。彼の心を救ったものに感動してしまって。すごくプリミティブな、でも人の心を救うのに本当に必要なものの正体を垣間見たような気がしました。

やがて前半とはうって変わって明るく朗らかなエンディングを迎えるのですが、微笑みながらもエンディングロールでは思い出し泣きが止まりませんでした。

前半はかなりオスカーに振り回される感じの作品だったので、素直に人には勧められないのですが、私としてはクライマックスがとても良かったのでいい映画だったな、と思います。

ちなみに役者さんがみんないいです。主人公のオスカー(トーマス・ホーン君)はもちろん、両親役のトム・ハンクス、サンドラ・ブロック、共に堂々とした演技でした。あと、中盤で老人が出てくるのですが、そのマックス・フォン・シドーさん(82歳)がうちの祖父にそっくりで妙に愛着が湧きました(笑)。この作品でオスカーの助演男優賞にノミネートされているそうで、これはぜひ受賞してほしいと思いました。
Posted at 22:52 / 映画 / この記事のURL
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あんどうは「For ages 22 plus years」の管理人です。

東京東部在住。絵を描くのが好き。映画が好き。スペイン語が好き。ロボット観戦が好き。音楽はあまり聞かず、アートはクラシックよりモダンが好き。読書はビジネス書も小説も実用書も読む雑食です。イラストはホームページに作品を置いてるので、ぜひ見に来てください。


   
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