闘技場(国別男子)

April 24 [Mon], 2017, 21:08
 国別は男子フリーのみ見に行った。行く前は「羽生君と昌麿くんとネイサンとボーヤンとジェイソンと♪」とうきうきとしていたのだが、現地ではどっと疲れてしまった。
 古代ローマの円形闘技場では剣闘士が命がけで戦ったという。フィギュアスケートで死者が出る訳ではないのだが、世界選手権の後疲れ切った体で、それでもなお戦う選手の迫力には鬼気迫るものがあった。
 ショートで思わぬミスが出てしまった羽生君。完璧な演技とは行かなかったが、それでもなお、ジャンプを飛び続ける姿はすごかった。さりげなく「4TーR−3S」なとどいう非常識な大技を挟みながら。会場がわっと沸騰する。やはり彼はスーパースターだ。

 ジェイソンのプログラムはとても音楽的で繊細で美しい。それでも今ひとつ迫力が欠けているように感じた。
 パトリックの挑戦もすごかった。ベテランの年代で4回転の種類を増やすのはどれほど大変だろうに。美しい足元はいつものよう。
 ボーヤン君は「4ルッツはやっぱり難しいのか」という感想。彼の4ルッツは大好きなのだが。
 ネイサンは足の調子が悪かったようで4ルッツは回避。他のジャンプにも苦労していた様子。調子の良い時を見たい。

 世界選手権の後にもう一つ試合があるというのは大変なのだと実感。

 他に発見したこと。羽生君の6分間練習を見ながら思ったのだが、今まで「3回転を跳んで、3Aを跳んで最後に4回転」という流れが「3A跳んで4回転を順番に跳ぶ」という恐ろしい構成になるのである。複数4回転時代は恐ろしい…

異次元の戦い(ヘルシンキワールド男子)

April 02 [Sun], 2017, 21:05
 テレビの煽り文句そのままのような。歴史的瞬間に立ち会ったような。すさまじい世界選手権だった。

 美しさも強さも。限界を超えていく人たちを見た。

 羽生君には金メダルが似合う。久しぶりのワールド金メダル。勝利に向かう完璧な演技にはただ唖然とするばかり。

 ひょっとして金メダルが来るのでは、と思っていた昌麿君。「ゾーンに入った」と言う感じの素晴らしい集中力を見せていた。ジャンプやステップ、スピンも素晴らしいのだけれども、自然と全身が音楽を奏でている。勝負と芸術が融合したような素晴らしい演技だった。

 ひそかに応援していたボーヤン・ジン君。ネイサン君のクワドも良いが、彼の特大クワドルッツは、高く打ち上げられたロケットのようでほれぼれする。スケーティングはまだまだだと思うが、ずっと笑顔を浮かべ滑る姿はかわいらしい。メダルが取れて良かった。

 ジェイソンのピアノレッスンは勝負を忘れて美しさに見入った。フィギュアスケートが進化しても、この美しさは残って行ってほしい。

 自分には無理とさっさと勝負から降りてしまったフロランは、今年はユーロスポーツの解説をしていたらしい。それも一つの選択だったなあ、と異次元の試合を見ながら思った。

花開く時(四大陸女子)

February 18 [Sat], 2017, 23:22
 本命不在の四大陸は思いがけない結果となった。
 私が期待していた樋口新葉ちゃんやカレン・チェンは振るわず、全日本に引き続き素晴らしい演技を見せた三原舞依ちゃんが優勝した。
 舞依ちゃんのフリーは本当に素晴らしかった。最初から最後まで無心に軽やかに、幸せな少女そのものの演技だった。見ていてほんわかと幸せな気持ちになるような演技だった。
 他に完璧な演技をした選手がいたら結果は変わっていたかも知れない。でも今日は勝利の女神は彼女にほほえんだ。優勝候補の選手たちがプレッシャーに押しつぶされるように固かったのとは対照的な勝利だった。

 今大会の新発見は韓国のチェ・ダビン。雰囲気があって実にかわいらしい少女である。滑りも丁寧で好感が持てる。今後が楽しみだ。
 

お帰りカロちゃん

January 29 [Sun], 2017, 20:26
 今年のユーロの楽しみの一つはカロちゃんの復帰演技を見ることだった。
 不安もあった。元彼のドーピングのために2シーズン出場停止となり、年齢ももう29歳。世界チャンピオンでオリンピックの銅メダルを取っている人がこれ以上何を目指して復帰するのだろうか。若手にはかなわないのではないかなどと。
 ショートプログラムの芸術的な演技を見た瞬間、「続けてくれて良かった」と思った。すべての動きが美しく音楽的で伸びやか。誰にもまねの出来ない彼女だけの世界だった。

 フリーはカロちゃん以外にも素敵な発見がいくつかあった。
 まずはヨリクの妹、レオナ。いきなりリッポンルッツを決めて唖然。力強いジャンパーだ。今のところ表現面では物足りないが今後が楽しみ。
 うれしい驚きはフランスのロリ−ヌ。すごくうまくなっている! ちゃんと表現をしながらジャンプも跳び、フリーだけなら4位だ。マエちゃんの不調は残念だけど、楽しみなフランス女子が出て来てうれしい。

 上位3人の演技はどれも素晴らしかった。
 負けなしのメドベデワは、力強い、以前よりも大人びた表現が出来るようになって来た。まだ荒削りに見えるところもあるが、今も既に表現を持っている選手なので今後の進化が楽しみだ。
 カロちゃんは本当に素敵だった。ゆったりと大きな滑りで、全身の動きが本当に素敵だ。昔の失敗ばかりしていた頃の彼女は何だったのだろう?
 ポゴリラヤも素敵だった。今季は大人の女性の美しさ、華やかさを強く感じる。見ているだけでわくわくしてくるような。
 この日は失敗が目立ったソツコワも優しい少女のような表現が素敵だ。 
 ワールドでは最強ロシア勢とカロちゃんに4大陸勢がどこまで立ち向かえるかという感じだろうか。 

最終グループの魔物

December 25 [Sun], 2016, 16:52
 「クリスマスイブは羽生君と過ごすの」と言うと皆「いいですね」と言ってくれたのだが、残念なことになった。でも日本にはまだまだすばらしい選手がいる。 
 
 生観戦の楽しみは新しいご贔屓を見つけること。今回はジュニアに素敵な出会いがあった。

 前半グループで目を引いたのは壷井達也君。前情報が全く無かったのだが、練習からなめらかでスピーディーな滑りが際立っていた。難しいジャンプは無いもののバランスの取れた選手で、今後注目していきたい。

 第3グループは島田高志郎君を生で見るのが楽しみだった。6分間練習で、想像より背が高くて足がひょろっと長いのにびっくり。後は、ジョニー風衣装の似合う三宅星南君がテレビで見るよりはるかにイケメンこれまたびっくり。
 
 高志郎君の演技はすばらしかった! 音楽の雰囲気を全身で表現しながら会場を巻き込んでいくのは、ちょっとフロラン風 自分の表現すべきものをちゃんと分かっている賢さもある。今後がとても楽しみだ。
 星南君は柔らかな腕の動きがとても美しい。激しい動きはまだ苦手なようだが、彼にも期待。

 最終グループはいつもとちょっと違った面々。
 アルマヴィーバ伯爵の派手な衣装がお似合いの佐藤洸彬君。ジャンプがかなりぼろぼろ。それでもめげずに笑顔で楽しい物語を演じていた。会場は盛り上がった。次もがんばれ。
 龍樹君も良い演技でほっ。
 そして友野君がすばらしかった。「4Sが浮いている…」とジャンプすごいが、音にぴたりと合ったステップの美しさ。会場がわーっと総立ちで盛り上がった。彼がメダリストになってもよかったのではないか。

 「刑事君、友野君に勝てるかなあ」と一瞬弱気に。しかし、刑事君は強かった。ちょっと照れ屋なところがある彼には難しい小粋な振り付けをがんがんこなしながら、セクシーで男らしい演技だった。やった!
 無良君は最初は良かったのだが、途中から… 優勝は難しい。
 そして昌麿君。無良君の出来が今ひとつだったので、敵は自分自身だけになった。ジャンプはどれも「軸が曲がっているのを根性で降りた」ようで、調子は今ひとつだったのだろう。でも、力一杯滑る中で、初めて複雑な音楽の世界が伝わって来た。勝利だけでなく、彼の表現が伝わってくる演技だった。昌麿君はやはりすごい。

 最終グループには魔物がいるのではないだろうか、とふと感じた。洸彬君は緊張していた。メダリスト3人も本来の出来ではなかった。それでもそれに勝つものが人の心をつかむのだろう。
 
 聖夜にすばらしい演技をくれた選手たちに Merci! 

(追記) 刑事君、世界選手権出場決定おめでとう楽しみにしています。がんばれ〜!  

少し色気?(全日本男子SP)

December 23 [Fri], 2016, 21:26
 今年も全日本がやって来た。羽生君がいないのは残念だし、村上大介君が出られず寂しい。山本草太君の怪我はまだ治らないのか…とはいえ、始まってしまうとそれを忘れてしまうドラマが待っている。

 川原星君はインターハイで見たころにはひょろひょろした少年だったのに、なんてかっこよい男になったのだろう。ジャンプがダブルになったのは残念だが、滑りもなめらかで素敵だった。

 ひそかに応援していた佐藤洸彬君が良い演技でうれしい。笑顔がとてもチャーミングな彼が、不思議な生き物を表現している世界が魅力的だ。フリーは最終グループだ!

 余裕で優勝しそうだった宇野昌麿君が2ミスをするというのも、全日本の怖さだが、格が違う堂々たる存在感、表現力はさすがだった。ノーミスはワールドで!

 無良君は男らしさあふれる演技でトップ。

 最終グループは、テレビでは刑事君のことしか語っていなかったが、「誰か忘れていませんか」と思った龍樹君が素晴らしい演技を見せた。このところ同期二人の影に隠れていたが、才能ある彼がようやくやった。思わず見ている私がガッツポーズ。喜んでいる姿にうるっ。

 そして我らが刑事君が良い演技で3位。4サルコーはステップアウトだったが、他のジャンプは決め、ステップが色気たっぷりで全身を使ってエネルギーがあふれていて盛り上がった。とはいえ、解説の大輔君は「少し色気も感じられて」とおっしゃっていたが(まあ、彼と比べては仕方が無い)。

 他は大学生たちもジュニア勢も頑張っていて新しいメンバーがいっぱい。やはり全日本は楽しい。 

白紙撤回(ジュネーブのリンクの騒動4)

December 18 [Sun], 2016, 16:25
 前の記事を訳すのが遅れているうちに、事態は急展開を迎えた。
 事態はもとに戻りステファンはジュネーブのリンクに戻ってくるようだ。やれやれほっ。

 Tribune de Geneve の記事より

「ジュネーブ市はスケートアカデミーを白紙に」 
 Laurence Bezaguet    2016年12月15日

 空騒ぎ! 今週木曜の午後早い時刻に、ジュネーブ市がヴェルネのスケートスクールについて最終発表をした時、皆が感じたであろう気持ちだ。役所は今年初めから切望していたアカデミー計画を白紙にした。この結果、ヴェルネのスポーツの実践を指揮するのは、最初意図されていたような一人の指導者ではなくなった。スイスのスター、ステファン・ランビエルを含む6人のコーチが氷を共有することになった。

 この決定の結果、ヴェルネのフィギュアスケートの指導は新しい基礎の上に再出発することが可能になった。ヴェルネの雰囲気はこの数か月悪くなっていたので、これは勝利である。思い起こせば、ジュネーブ市は、ヴェルネのスケートスクールの指導者として、スイス人のステファン・ランビエルよりもフランスチャンピオンのヴァネッサ・ギュスメロリを選んだ。雨のような批判が続いた。騒ぎをおさめられず、市役所は、この学校に関する認可を延期することに決めた。現状は、12月31日まで維持される予定だった。

「ついに和解を見出しました」文化スポーツ局の長であるサミ・カナーンは喜び、危機を脱してほっとしている。そしてこの進歩を可能にした人たちに感謝した。その中には騒ぎの中で生徒の指導を続けたコーチたちも含まれている。

 特に譲歩しなくてはならなかったのは、選ばれたヴァネッサ・ギュスメロリである。「この学校の計画を騒ぎを鎮めるためにあきらめることにしました。私も家族もとても大変な6か月間を過ごしました。ひどくイメージを傷つけられました。ハイレベルのスポーツ選手であることが、この時期を切り抜けることを助けてくれました」。

 市が喜んだ改善点。授業料の透明性が増し、安定して氷が利用され、料金が値上がりした。「教師は今まで2500フランを市にもどしていましたが」サミ・カナーンは述べた。「これからは年間授業料の10%を支払うことになります」。総額を述べることは今は不可能だが、以前より増えると言う。最後に大切なことがある。ステファン・ランビエルの復帰はこの場所を活性化するだろう。良いことだ。コーチたちは生徒が減ったことを隠さなかったけれども。「中にはとても良い生徒がいました」ベテラン・コーチのペーター・グリュッターは残念がった。

炎上(ジュネーブのリンクの騒動3)

November 28 [Mon], 2016, 20:30
  NHK杯では、コーチとして注目を集めたステファン。何をしても常に楽しそうに全力投球しているのは相変わらずである。一方で、ジュネーブのリンクの騒動は今はどうなっているのだろう。

 9月30日のLe Temps の記事

  「氷が炎上する時」  Olivier Francey

 フィギュアスケート学校の秩序を回復しようとして、ジュネーブ市はこの小さな世界に引き起こす大地震を予想出来なかった。陰謀と噂と裏切りの物語。

 ジュネーブのスポーツ部は自問自答する。氷は燃えないものではなかったのか。ジュネーブのフィギュアスケートの、彼らのいう「秩序を回復」しようとして、役所はスケートリンクが炎上するという苦い経験をした。3個の請願、生徒の両親の請願書が1通。1個の裁判所の決定。市議会の討論。結論が出ない調停。3ヶ月前から。スポーツ部は約60の登録選手を調べただけで騒ぎに火を注いだ。これはステファン・ランビエルとヴァネッサ・ギュスメロリのけんかだと信じた人もいる。それは間違っている。市がヴェルネのスケートスクールを整えたいと欲した際に将来の王位継承者を選ぶにあたり、国籍の問題があったと感じた人もいる。我々はこの小さな世界にはなじみのない、曖昧な書類を調べ、事態を明らかにしようとした。グレーゾーンは無くなったが、調査は、スポーツ部は「認可」をすることで、軽率なことをしたことを明らかにした。また、アヌシー人のヴァネッサ・ギュスメロリは、彼女のスケートスクール計画に対して同僚の教師たちが言わなかった内容を過小評価し、彼らの熱意を過小評価したことを明らかにした。

 批判された候補者選考

 火事の原因をたどるには、2016年3月7日にさかのぼらなくてはならない。この時、ジュネーブ市は、スポーツ部を通して、ヴェルネの二つのリンクの将来のフィギュアスケートスクールの管理者の「立候補の呼びかけ」を行った。新しい教育機構の有用性を確保するために、議員のサミ・カナーンは2個の主張を行った。6人のコーチが独立して行っている授業料の透明性を増すこと、直接払いを増やし、最善の氷の利用を行うこと。早朝の6時15分から8時15分は生徒だけが利用する訳ではないにしても、その後、新人と古参のスケーターの取り合いになるかも知れない。2012年よりスポーツ長であるシビリ・ボンヴァンは元ジュネーブテニス協会の会長でスイス車椅子テニスのスイス・オープンの前理事だが、強気な決定で有名で、議論がオープンでないと思われている。スポーツ部内では、彼女はルールや倫理には厳格で、官僚主義的であると見なした教育に反論するよう導くと見なされている。 


 続きます。

刑事君 グランプリ初メダル!

November 26 [Sat], 2016, 21:59
 アイスダンスが気になるNHK杯だったが、男子シングルで刑事君の初メダルに感動
 完璧とは行かなかったが、2本の4Sを決めた! 照れたような顔で踊りまくる。ショートのように彼のセクシーさ全開とは行かないけれど
 日本男子の中でも男らしい色気のある刑事君。昔からひそかに応援し続けていたので、グランプリシリーズでの初メダルにわくわく。羽生君、昌麿君に続く日本の星となる日も近いかな?

オフバランス

November 14 [Mon], 2016, 17:55
 TEBの楽しみはなんといってもパパシゼである。
 マスターズの動画を見てとても楽しみだったが、テレビ映像の動画の方が、よりはっきりと見られる。

 ショートプログラムはマスターズの動画ではあまりぴんと来なかったのだが、TEBの映像は素晴らしかった。前半のモダンダンスのような面白い動きから後半の激しい動きまで、テクニックを見せつけながらもショーのような面白さが満載なプログラムだ。

 そしてフリー。前回見た時はギヨームに比べてガブリエラの迫力が足りない気がしていたが、大分拮抗して来た印象。
 音の間を遊ぶような動きも素晴らしい。
 まずで水の中のような、フロアでは絶対無理なバランスが随所に見られる。自由自在にバランスを崩しながら、転ぶことはなくなめらかに次々と進む動きの面白さ。
 技術と美しさ、面白さのバランスが素晴らしい。後はもっともっと感情表現が出て来たら(今でも十分素晴らしいが)というところか。

 NHK杯でのテッサたちとの闘いが今から楽しみで仕方がない。
 
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