The Black Book of Colors
2008年12月09日(火) 17時15分
こちらは、asukabさんのとこで教えてもらった絵本です。
よく考えたら、これの原書(スペイン語)がボローニャ・ラガッツィ賞 New Horizons 部門を受賞していました。そして、この英語のものは、2008年度ニューヨークタイムズベストイラスト賞受賞作です。
トーマスはいう。黄はマスタード味。だけど、ふわふわしたひよこの羽みたいにやわらかい。
赤、熟しきらないいイチゴの酸味。でも、スイカみたいに甘い。ころんだひざは赤があると、ひりひりする。
茶は、枯れ葉のように足元でカサカサ音をたてる。ときには、チョコレートの香り。ひどいにおいのときもある。
トーマスはいう。青は空。凧がとんでいるときの空。太陽は、ぼくの頭をじりじり焦がす。
タイトルの通り、表紙から裏表紙まで、黒い絵本です。文章だけが白字でかかれていて、あとは、黒、すべて黒。これは目が不自由なトーマスが感じる、色の世界を描いた本なのです。
まっ黒な画面に浮き出るように加工された点字。そして、あるページでは羽が、またあるページではイチゴや枯れ葉、凧が、これまた、まっ黒な画面に少しふくらんだつるつるした線で描かれています。本に光をあてれば、点字も絵も光って見えます。でも、できることなら目だけでなく、触って感じてほしい。指で、手で、そして心で。
光がないトーマスには世の中がどう見えているのでしょうか。色はどんなものなのでしょうか。
詩のように語られる、黒く、だからこそかえって色鮮やかな世界。においや味、感触、視覚以外のあらゆる五感をつかってじっくりと味わう。私は、目の力だけに頼りすぎていたのかもしれません。感覚をとぎすませれば、また新たな光を感じられると、この作品は思わせてくれました。読後に不思議な感覚が残る、これ自体が詩のような、本当に美しい作品です。
よく考えたら、これの原書(スペイン語)がボローニャ・ラガッツィ賞 New Horizons 部門を受賞していました。そして、この英語のものは、2008年度ニューヨークタイムズベストイラスト賞受賞作です。
トーマスはいう。黄はマスタード味。だけど、ふわふわしたひよこの羽みたいにやわらかい。
赤、熟しきらないいイチゴの酸味。でも、スイカみたいに甘い。ころんだひざは赤があると、ひりひりする。
茶は、枯れ葉のように足元でカサカサ音をたてる。ときには、チョコレートの香り。ひどいにおいのときもある。
トーマスはいう。青は空。凧がとんでいるときの空。太陽は、ぼくの頭をじりじり焦がす。
タイトルの通り、表紙から裏表紙まで、黒い絵本です。文章だけが白字でかかれていて、あとは、黒、すべて黒。これは目が不自由なトーマスが感じる、色の世界を描いた本なのです。
まっ黒な画面に浮き出るように加工された点字。そして、あるページでは羽が、またあるページではイチゴや枯れ葉、凧が、これまた、まっ黒な画面に少しふくらんだつるつるした線で描かれています。本に光をあてれば、点字も絵も光って見えます。でも、できることなら目だけでなく、触って感じてほしい。指で、手で、そして心で。
光がないトーマスには世の中がどう見えているのでしょうか。色はどんなものなのでしょうか。
詩のように語られる、黒く、だからこそかえって色鮮やかな世界。においや味、感触、視覚以外のあらゆる五感をつかってじっくりと味わう。私は、目の力だけに頼りすぎていたのかもしれません。感覚をとぎすませれば、また新たな光を感じられると、この作品は思わせてくれました。読後に不思議な感覚が残る、これ自体が詩のような、本当に美しい作品です。
- URL:http://yaplog.jp/andapocoapoco/archive/680

































