おもいではチョコレートのにおい

September 22 [Sat], 2007, 17:10
アルツハイマー病を知る絵本でもあります。 

ベンの家族は、ママとおじいちゃんと犬が一ぴき。おじいちゃんはすごく背が高くて、昔ジャンボ機のパイロットをしてた。ゆうべ、おじいちゃんは真夜中に突然ひげをそりはじめた。パジャマの上からよそゆきの古いジャケットを着てる。「どうしたの?」ってきいたら、「女王陛下がお茶においでになるんじゃ」だって。こんな時間にお茶会ごっこなんておもしろい。ベンとおじいちゃんは、チョコレートケーキを作りだした……。
アルツハイマー病のおじいちゃんを、ベンはとても自然に受け止めています。夜中のケーキ作りも、好きな音楽で突然踊りだすことも、忘れたり何度もいうことも。ありのままのおじいちゃんを見て、それでも、おじいちゃんは背が高い、パイロットをやっていた素敵なおじいちゃんで、ベンはやっぱりおじいちゃんが大好きなのです。アルツハイマー病は、だれでもなる可能性があり、また家族にそういった症状を持つ人も多い身近な病気です。介護が必要になったり、困った、大変なものととらえがちで、なかなかベンのように接することはできないというのが、一般的な見方なんだろうとは思います。でも、たとえば1年に1度だけでもこんな風に接することができたら……。普段は忙しいベンのママの気持ちもとてもよくわかります。ベンの存在、ママの気持ち、そしてありのままのおじいちゃん。いろいろ切ないのですが、この絵本に描かれているこの一日、ああ、いいなって素直に思えました。

※巻末にはアルツハイマー病をよく知るための解説がついています。

うちの祖母は最後の最後はこれに近い状況で、私が結納したこともわかったかどうかは、不明です。母や妹がどう思っているかはわかりません。でも、私にはこのベンが持っている気持ちもママが持っている気持ちも両方わかります。たくさん介護で大変だったのは事実ですが、でも、私を育て、いろいろなことを教えてくれたという事実もあるのですから。
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杉本詠美さん

トラックバック無断で失礼しました。

あ、そっか。ご実家遠いのですね。祖母はちょうど結婚前になくなってしまったので、結局はずっと一緒に住んでいたのでした。

距離があっても、愚痴の聞き役をなさったり、みなさまのことを気にかけてらっしゃっるだけでも大きな助けです。祖母の息子であるおじは・・・でしたが、お父様が献身的に介護ということを伺うと、男性だからというのではなさそうですね……。
September 24 [Mon], 2007, 3:22
杉本詠美
 トラックバック、ありがとうございました。いまだにその機能の使い方のわからないわたしです(^^;)。

 入院すると、症状はぐっと悪くなりますよね。亡くなった父方の祖母も肺炎やなんかで入院するたびにまったく何もわからない状態になってしまいましたが、父がものすごく献身的に介護をして、結局ずいぶんと長生きさせました。
 わたしは愚痴の聞き役以外何の役にもたててません。もう少し近くに住んでたらなあと思うばかりです。
September 23 [Sun], 2007, 21:24
杉本詠美さん

コメントありがとうございます!
おばあ様、骨折とは大変ですね。
うちの祖母はなのですが、家でみていたときはそれほどでなかったのに、入院してぐっと悪いほうへすすんでしまったことが何度かあります。おばあ様、少しでもよく過ごせますように。

うちの母もベンのママと同じ状況だったので、大変だったろうなとは思うのですが、うちの祖母はもともと歩けなかったので、いなくなるなどの心配はなかったけど、そのかわりすべてにおける世話が必要でした。子どもが娘二人だったからちょっとは助けになってたらよかったのですが……。

この絵本、たくさんの人に読んでほしいです。
September 23 [Sun], 2007, 4:47
shokoさん

 ご紹介ありがとうございます。

 うちの認知症の祖母は今、足を骨折して入院中です。記憶がもう5分ともたないので、なぜ自分が動けないのかわからなくて、しょっちゅううろたえたり騒いだり大変なのだそうです。毎日病院に通っている母のことも、もちろん娘だとはわかりません。
 そんな介護の毎日を思うと、ほんとにベンのママの気持ちが身につまされます。でも、ときにはベンのような気持ちで見ることで、ママの気持ちも少し楽になるかもしれない、そんな気がします。
September 22 [Sat], 2007, 21:40
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