ブルーバック

July 27 [Fri], 2007, 5:19
涼しげな海の表紙が素敵な、夏にぴったりの読物です。
オーストラリアの大自然の中、寂しい入り江で母子二人っきりで暮らす少年エイベル。親子は毎日海にもぐり、自然の恵みを感じながら満ち足りた生活を送っていた。そんなある日、10歳だったエイベルは、母ともぐった海底で巨大な青い魚に出会った。その魚に魅了されたエイベルは、魚をブルーバックと名づけては、折にふれてブルーバックに会おうと海にもぐった。やがて、都会の学校に進学したエイベルは、もっとブルーバックのこと、海のことを知りたいと勉強を続け、ついに海洋学者になる。一方、母が一人で守ってきた故郷の入り江には、さまざまな困難がやってくる……。

自然と海を愛する二人の親子が、読むものにまっすぐに問いかけてきます。「人はただ、シンプルに生きれば幸せになれるのに、何をそれほど望むのか? どうして恵みをくれる自然を守れないのか?」と。自分ではそれほど欲なく生きているような気になっていたけれど、例えば海辺の何もないところで、一生暮らせといわれたら……。でも、何もないからこそ、心はかえって豊かであるのもまた真実なのでしょう。この作品では、たくましい母、ドラが入り江を守るためにした決断と、その意思を継ぐ海洋学者である息子の姿が、さわやかに、そして静かに描かれています。数々の災厄をのりこえて海を守ろうとするふたりを見ることで、エコロジーとか流行りの「言葉」としてだけでなく、「生き方」として、私たちは何かをせねばという気持ちがわいてきます。生命、自然、本当の豊かさとは……。自然に親しむことが多いこの夏、ちょっと考えてみたくなりました。
  • URL:http://yaplog.jp/andapocoapoco/archive/473
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