いつかノルウェー人になる日〜leksjon 8 性へのい・ざ・な・い(恥)

2011年12月05日(月) 13時27分
ノルウェー語の名詞には男性、女性、中性の三つの性が存在します

男の子 gutt(男性名詞)
女の子 pike(女性名詞)
子供  barn(中性名詞)

というのは分かり易いですが

鉛筆 blyant(男性名詞)
本  bok   (女性名詞)
紙  papir (中性名詞)

となると「どうして?」と言いたくなりますね
このように名詞の性には絶対的な法則がある訳ではありません

勿論、名詞そのものが性別を表している場合はそれに準じます

父   far (男性名詞)
母   mor (女性名詞)

また、ある程度の傾向もありますが、やはり絶対的なものではないので、一つ一つ覚えるしかありません(苦笑)
それほど心配しなくても、不思議なものでノルウェー語をある程度使っている内に、何となく区別ができるようになります(……多分)



この性の区別が必要になるのは定形にする場合、或いはその名詞が修飾される場合です

leksjon7の復習問題文にnavnetという言葉がありましたが、これはnavnに後置定冠詞のetが付いたものです
「(他でもない自分の)名前」という意味合いで定形を使いました

では色々な単語を定形にしてみましょう

gutt→gutten
far→faren
blyant→blyanten
pike→pika
mor→mora
bok→boka
barn→barnet
papir→papiret

お分かりですね?
語尾を男性名詞の定形は-en(不定形が-eで終わる単語はnを、それ以外の単語はenを付ける)、女性名詞の定形は-a(不定形が-eで終わる単語はeをaに変えて、それ以外の単語にはそのままaを付ける)、中性名詞は-et(不定形が-eで終わる単語にはtを、それ以外の単語にはetを付ける)になるようにすれば良いのです

とは言え、日本語では定形や不定形が問題になることがないので、どう使い分けていいのかあまりピンと来ない方もあるのではないでしょうか
オイラもよく分かりません(大笑)

テキストによっては定形の名詞を「その○○」と表現しています
例えば「本を貸してくれ」と言った時に、「どれでもいいから君の本を貸して」という場面もあれば、「君が今、手に持っているその本を貸して」という場面もあるでしょう
後者の「その本」のように特定の何かを指す場合に使われるのが定形です

或いは不定形を未知形、定形を既知形とも言います
つまり会話で最初に出てきた段階では未知形を使い、続いてその物について語る時には既知形を使うのです

「昔々ある所におじいさん(未知形)とおばあさん(未知形)が住んでいました
そのおじいさん(既知形)は山へ柴刈りに、そのおばあさん(既知形)は川へ洗濯に行きました」

という感じでしょうか



定冠詞と言うと英語のtheを連想する方も多いでしょう
単語の前に置いて「これぞ○○」と言う時に使いますますね
日本語でも「THE MANZAI」のように使われます

ノルウェー語にもそういう「the定冠詞」(笑)のような言葉があります

den blyanten
den boka
det papiret

男性名詞と女性名詞はdenで中性名詞はdetです
denやdetは「それ・その」という代名詞としても使われます

Den er en blyant.
それは鉛筆です

それから注意しなければならないのは、detは中性の代名詞としてだけではなく、英語のitのように様々な使われ方をします
例えば挨拶文で紹介した

Hvordan har du det?

このdetには具体的に指すものはありません
体調であったり気分であったり、或いは運気とでも言うような仕事や勉強の近況等、漠然とした「調子」を尋ねています
こうと決まったものはないけれど目的語がなくては文にならないから「それ」を置いているのですね

また疑問文に対して

Ja,det er det.
うん、そうだよ
(英語のYes,it is.)

と答える場合
このdetは疑問文全体を受けていますね

更には

Det regner.
雨が降っている

のように形式上の主語としても使われます

と、いちいち書くと厄介そうですが、ノルウェー語の文章においてdetはあまりに頻出するので、当たり前過ぎて意識する必要も感じなくなるでしょう(爆)

ついでなので説明すると、「あれ・あの」もden(男性・女性)・det(中性)です
「これ・この」はdenne(男性・女性)・dette(中性)になります
つまりノルウェー語では自分の近くにあるか、自分から遠くにあるか、の二つの指示代名詞しかないと言えます



横道に逸れてしまいましたが、上に

en blyant

という表現が出てきました
これは「一本の鉛筆」という意味です
または文法上「ある鉛筆」と訳す場合もあります
つまり「特にどれという限定はしない鉛筆の一つ」ですね
だからこのenを不定冠詞と呼びます

当然これも名詞の性によって変わります

en gutt
ei pike
et barn

見たままなので分かりますね

それからleksjon 7には

mitt navn

という言葉がありました
「私の名前」ですね
では「私の父」は何と言うか分かりますか?

mitt far

ではありませんよ

min far

です
「私の」という言葉も名詞と直接関わるものですから、性の影響を受けない訳にはいかないのです
では、「私の」の違いをまとめてみましょう

min blyant
mi bok
mitt barn

よろしいでしょうか?





──と、ここで熱心にして記憶力抜群の方は「よろしくないっ!!」と声を上げるかも知れません

leksjon 3の復習問題に

min mamma

という表現がありました
訳すと「ボクのママ」です
だからmammaは女性名詞のはずですね
だとすれば

mi mamma

でなければなりません

でも実はどちらも正しいのですよ

ノルウェー語では男性名詞と女性名詞を区別せずに共性名詞(両性名詞)として扱うのが一般的なのです
つまり女性名詞も男性名詞と同じ定冠詞や不定冠詞を使ってもいいのですよ

en bok
piken

といった表記も可能なのです
これにはノルウェーの歴史について語る必要があるのですが、とりあえず今回は説明をしません

とにかく本欄でも基本的には共性名詞として扱っていきますのでよろしくお願いいたします





※単語によっては必ず女性名詞として扱わなければならないと決められているものもあります
興味のある方は
『ノルウェー語文法入門』
(森信嘉・大学書林)
をお読みください

いつかノルウェー人になる日〜leksjon 7 アタシ、日本人アルよ

2011年11月05日(土) 22時23分
ちょっとサボってしまいましたが、前回は簡単な挨拶を紹介しましたね

挨拶が済んだら自己紹介をしなければなりません

あまり日本語以外は得意でない人がいきなり外国人に自分のことを説明しなければならなくなったら、恐らく「アイアム……アイアム……」とおろおろしながら繰り返すのではないでしょうか

ノルウェー語で"I am"にあたるのが

Jeg er

です
「ヤイ アル」と読みます
但し、erは「アー」と読むように書いているテキストが多いです
くどいようですが「アー」と言いながら舌を巻いて発するのがいいでしょう

さあ、Jeg er…に何を続けましょうか
やはりノルウェー人が相手であればこちらは

Jeg er japaner.

といきましょうか
意味は想像できますね
「アタシ、日本人アルよ」です(笑)
注意すべきは、Japanは強勢アクセントがJa-の部分にありましたが、japanerでは-pa-に来て「ヤ[パァ]ネル」となります
英語でもJapanとjapaneseではアクセントの位置が違いますよね

日本人だと言っているから説明するまでもありませんが、自分がどこの出身かを一応伝えますか

Jeg er fra Japan.
アタシ、日本から来たアルよ

fraが英語のfromです

自分がどんな人間かも説明しましょう

Jeg er student.

何と言っているか分かりますか?
そう、「アタシ、学生アル」(もう、アルはいいっちゅうねん)ですね
「自分は学生じゃねえぞ」という声が聞こえてきそうですがとりあえず無視しましょう(高笑い)

それよりも肝心なことを忘れていないかって?
はいはい、まずは名乗らないといけませんね

Jeg er Takepin.

しかし、「ボク、たけぴんだよ」と言っているみたいで、何だか幼稚な感じもしますね
やはり英語の

My name is Takepin.

みたいな言い方はしたいですね
ノルウェー語では

Mitt navn er Takepin.

となります
英文と見比べればそのまま対応しています

これは直訳すると「私の名前はたけぴんです」となりますね
少し堅苦しいような回りくどいような気がしません?
日本語ではやっぱり「私はたけぴんと申します」と言う方が自然ではないでしょうか
はい、そういう言い方もありますよ(ちょっと強引だったか)

Jeg heter Takepin.

heteは「…と言う名前だ・…と言われる」という意味の単語です

(画像参照・1)

このような場合にも使います



さて、少し戻ってJeg er…です
お察しのことと思いますが、erが英語のbe動詞に相当します
be動詞は主語が一人称、二人称、三人称と変わると合わせてam、are、isと変わりましたね?
しかしノルウェー語では変わりません(Mitt navn er…を見れば分かりますね)

また英語では動詞の現在形は主語が三人称単数の場合、-sを語尾に付けたりしなければなりませんでした
しかしノルウェー語では動詞は主語に関係なく全て同じように使えます

Du er riktig.
あなたは正しい

(画像参照・2)

つまりノルウェー語は英語よりも簡単なのですよ(^皿^) ホントダッテバ

参照画像






×××××××××××××××





1を日本語に、2と3をノルウェー語に訳したまえ

いつかノルウェー人になる日〜leksjon 6 挨拶は時の氏神

2011年10月13日(木) 12時06分
面倒臭い話が続きましたので今回はさらりと読んで行けそうな内容で



ノルウェーでは友人だろうと目上の人だろうと初対面の相手だろうと挨拶は

Hei!

で始まります
「ヘイ!」ではありませんよ、「ハイ!」ですからね

道端で友達に会ってもHei!
旅先でお店に入って店員に向かってもHei!
ゲームセンターで先生に見付かってもHei!

です(・▽・) ホントカァ?

しかし日本人の感覚からするとやはり先生や上司に対して「ハイ!」とは言い辛いですよね

もう少し丁寧な言い方もあります

Hyggelig!

これは「気持ちよい・くつろいだ・気安い」という形容詞です
Hei!が「やあ」でこちらは「どうも」といった感じでしょうか
ただ、ノルウェー語会話の本でもあまり見掛けないので一般的ではないかも知れません

それよりももう少し挨拶らしい挨拶をした方が無難ですね

おはよう God morgen
こんにちは God dag
こんばんは God kveld
おやすみなさい God natt

察しも付くでしょうがgodの後に付いている単語がそれぞれ朝・昼・夕方・夜を意味する単語です
morgenの読み方ですが最近の本では「モーン」と書かれています
理屈から行けばその通りですが音声テキストを聴くと「モーレン」或いは「モーロン」とも聞こえます
例によってここは巻き舌を活用していただきたい



外国語の挨拶と言えば誰もが連想しそうな英語がありますね

How are you?

「ご機嫌いかが?」なんて訳されたりしますな
これに相当するノルウェー語が

Hvordan har du det?

です
hvordanは英語のhowと同じで「どのような」です
直訳すると「あなたはそれをどのように持っていますか?」となります
つまり「どんな気持ちだい?」「どんな体調を抱えているのさ」で「調子はどう?」なのですね

似て非なる言い方で「元気ですか?」に相当するのは

Har du det bra?

です



ともあれ調子を聞かれたら英語では

Fine,thank you.

という答えがセットのようになっていますね
ノルウェー語だったらとりあえず

Bra!

と答えましょう
「いいよ」です
とても機嫌が良ければ

Meget bra!

と返すのもいいですね
megetは英語のmanyに相当し「とてもいいです」という意味になります

Bare bra!

或いはこんな言い方もあります
bareは「ただ〜・〜だけ」ですから、「ただただ調子がいい」「絶好調」というところですね
え? 「元気だけが取り柄」ではないかって?

さすがにそこまでは言えない、「まあまあだよ」「見ての通りさ」というところであれば

(画像参照・1)

と答えておきましょう
関西風だったら「ぼちぼちでんな」ですね
「悪くないよ」という感じで

(画像参照・2)

もよく使われます
verstは英語のworstのことです



しかし、恋人に振られたばかりでは、それどころではないですね

(画像参照・3)

上の「悪くない」の反対で「そんなに良くない」です

いやいや、失恋の痛手はそんなものではない

(画像参照・4)
(画像参照・5)

と答えたい場合もあるでしょうね

ただ、調子が良くても悪くても

takk(ありがとう)

と感謝の言葉は忘れないでください
それから

Og du selv da?
(あなたはどうなの?)

と相手にも聞いてくださいね



「調子はどう?」と聞く以前に自分にはノルウェー人の知り合いはいないよ、見ず知らずの人に道を尋ねるのに「すみません」と呼び掛ける可能性はあるけれど──と、そんなあなたにお勧め(笑)なのはこれ

Unnskyld!

そのものズバリ「すみません」の意味です
「ちょっといいですか」の「すみません」にも「悪いことをしたぜ」の「すみません」にも使えます



さあ、これでいつノルウェー人に出会っても大丈夫ですね(爆)

参照画像(見にくくてすみません)







×××××××××××××××





実際に挨拶をしてみましょう

──Hei!
……Hei! God dag!
──Hvordan har du det?
……Takk,bare bra.Og du selv da?
──Takk,bra.





いつかノルウェー人になる日〜leksjon 5 悪戦苦闘のアクセント

2011年10月01日(土) 9時58分
文字について語ってきましたが、アクセントについても触れておかないといけませんね

ノルウェー語では基本的に第一音節に強勢があります
ただ、所謂外来語ではその元の言語に合わせたアクセントになります

大学 universitet

ウニヴァシテートの「テー」にアクセントがあります(以下「ウニヴァシ[テー]ト」という形で表記)

また、接頭辞be-、ge-、er-、(動詞の)for-はアクセントを持ちません(つまりその直後に来る)

始める  begynne
経験する erfare

説明する forklare

それぞれ「ビ[ユ]ンネ」、「アル[ファー]レ」、「フォルク[ラー]レ」となります(接頭辞がge-の単語はあまりありません)

語尾にアクセントが来る単語のパターンもあります

-sjon [シュー]ン
駅 stasjon
スタ[シュー]ン

-ent [エ]ント
学生 student
ステュ[デ]ント

-ere [エー]レ
研究する studere
ステュ[デー]レ

-eri エ[リー]
パン屋 bakeri
バーケ[リー]

-inne [イ]ンネ
ヒロイン heltinne
ヘェル[ティ]ンネ



以上は強弱アクセントでしたが、ノルウェー語ではもう一つトネームと呼ばれる高低アクセント(音楽的アクセント)に気を付けなくてはいけません
日本語でも雨と飴や地理と塵のように読みは同じでも高低の違いで全く別の言葉になってしまいますね
アナウンサーや劇団員の方は「千人の仙人を選任する」なんて文章を練習したりします

トネームにはトネーム1とトネーム2があります

トネーム1は単音調で低く始まって高く終わります

例えばJapan
この単語を発音する時は低く強く「ヤー」と始めて、高く抜けるように「パン」と読みます

stasjonの場合
低く弱く「スタ」で高く強く「シューン」と発します

アルファベットを説明した時に尻上がりに読むように言いましたが、一音節の単語は当然トネーム1になります

トネーム2はちょっと高めから入って下がり更に上がる複音調です

ひらがなでもカタカナでも構いませんが、「へ」と書いてみてください
その下に鏡を置いたところをイメージして、そこに写った「へ」を書いてみましょう
ちょこんと下がってすぅっと上がる曲線が描けましたね
それがトネーム2のイメージです

或いは(あまりお勧めはしませんが)ファーミーソと楽器で出してみましょう

イメージは掴めましたか?
実際に聞いていただくのが一番なのですが、この場では残念ながらできません

とりあえず話を進めます
次の文章を読んでみましょう

Arbeider arbeider.

同じ単語が二つ並んでいるだけではないかと言わないでくださいよ
これはちゃんとした「労働者が働いている」という文章なのです(ちゃんとしているかは保証の限りではない)
主語(労働者)がトネーム1で述語(働いている)がトネーム2になります
強弱は

アル[バ]イデルアルバイ[デ]ル

という感じになります
高低アクセントは

ミファファーソーファミミーソー

となりましょうか(^_^;
ソよりもファ#かも知れませんが
二つ並べると

アル[バ]イデル アルバイ[デ]ル
ミファファーソーファミミー ソー

ですね(分かるかな……)
語尾のrははっきり発音せずに流してくださいね



敢えて高低を階名で表しましたが、「ノルウェー人は話しながら歌う」ということわざがあるくらいで、ノルウェー語のアクセントは歌にも近いのです
機会があればじっくり聞いてその辺りも味わっていただけると幸いに存じます

いつかノルウェー人になる日〜leksjon 4 ヨミの国への招待(読まないのでアール編)

2011年09月29日(木) 15時43分
面倒臭い話が続いていますが今しばらく我慢をしてください



突然ですが英語です

center

何と読みますか?

多分読めないと言う人はあまりいないでしょうが、「センター」ですね
これに限らず英単語を見て、母音にrが続いている部分は、馴染みのない単語でも大抵「アー」とか「オー」とか読むのではないでしょうか
母音を伸ばしてrは発音しないですね

ノルウェー語でもそういうパターンは多くあります
前々回は敢えて説明はしなかったですが

喜んで gjerne

のrは発音されません
もっと言えばerで「ェアー」となります
それと同時に-rn-の場合にrはnに吸収されるという性質もあります

子供 barn バーン

rが吸収されるパターンには他に-rd-、-rl-、-rt-があります(※)

何故ならばfordi フォディー
不思議な underlig ウンデリー
あちらへ bort ボット

但し、ややこしいことに-rdの場合、直前の母音が長音だと、サイレントになるのはrではなくdの方なのです

机  bord ボール
単語 ord  オール



dもサイレントになることの多い文字です

直前の母音が長音になる語尾のd

嬉しい glad グラー
良い  god  グー
(英語:good)

-ld、-nd(語尾に-ig、-lig、-ingを持ったものや直後にlやrを伴う場合は発音)

(サイレント)
夕方 kveld クヴェル
犬  hund  フン
(発音する)
幸運な heldig ヘルディ
老人  olding オルディング
買い物をする handle ハンドレ



英語では疑問詞の多くはwh-で始まりますが、ノルウェー語ではhv-で始まります
この頭のhは発音しません

何   hva  ヴァ
(英語:what)
どこ  hvor ヴォル
(英語:where 但しhowの働きもある)

勿論、疑問詞以外でもhvで始まる単語は同様です(また別の機会でも話す予定)

hj-の時もhはサイレントです

助ける hjelpe イェルペ
(英語:help)



他にもサイレントのパターンはありますが理屈よりは単語そのものを身に付けるのが一番ですよね





※ 本来は吸収されないのだが地方で使われていたものが定着したと思われる

世界 verden ヴァルドゥン

のようにサイレントのない単語も多い





×××××××××××××××





では復習を兼ねて次の人物名を読んでみましょう

Edvard Munch

Roald Amundsen

いつかノルウェー人になる日〜leksjon 3 ヨミの国への招待(SKI……でいいと編)

2011年09月21日(水) 17時22分
一時期「『スキー』は元々何語でしょう」というクイズをなぜかよく見掛けました
まぁ、恐らく毎年誰かがどこかで語って、今年も冬になれば地方局の情報番組で豆知識として披露されるでしょう

その答えは当然「ノルウェー語」となるのですが、実はノルウェー語には「スキー」という言葉はありません(笑)
あの雪山で足に板を着けて斜面を滑る競技をノルウェー語では

ski

と言います



え〜………………(汗)



これを「スキー」ではなく「シー」と読みます

ノルウェー語ではski-、skj、sky-、skei-の場合にskは「シ・シュ・シェ」に近い読みになります

輝く  skinne シンネ
起きる skje   シェー
急ぐ  skynde シュンネ

スキーと言えばスケートですね
実はこれも

となります

「イ」や「エイ」の類いの前に来るとkの存在が弱くなるのですね



ところで、「輝く」という単語は英語だと

shine

ですね
比較すれば顕著なように英語で(ローマ字でも)shと綴るところをノルウェー語ではskと綴ると言えます
ノルウェー語のkが英語のhなのですね
実はこの傾向は他にもあるのです

中国   Kina  ヒーナ
キオスク kiosk ヒオスク
知る   kjenneヒェンネ
キスをするkysse ヒュッセ

つまり「イ」の系統の母音を伴うとkはhのように発音されるのですね
だから単位の「キロ(kilo)」も「ヒロ」と読みます



さて、ノルウェー出身の有名人と言ったら誰が浮かびますか?
正直ピンと来ない方が多いのではないでしょうか
名前は知っていてもノルウェー人だとは知らない場合もありますからね

例えば「叫び」でお馴染みのムンクは比較的挙げられそうです
イギリスのスコットとの競い合いの末に人類初の南極点到達を成し遂げたアムンセンも有名どころでしょうか
そして劇作家としてシェイクスピアとも並び称される『人形の家』のヘンリク・イプセン

──と前置きが長くなりましたが、このイプセンをノルウェー語で表記すると

Ibsen

となります
勿論これでイプセンと読みます

sやtの前のbは発音としてはpになるのですね
ただ、あまり多くある例ではないので頭の片隅の角っ子にでも残しておいていただければ良いかと思います(笑)





×××××××××××××××





ではせっかくなので(?)復習みたいな問題を

次の文を声に出して読んで訳を考えてみましょう



Min mamma kysset
julenisse.


いつかノルウェー人になる日〜leksjon 2 ヨミの国への招待(Gの残照編)

2011年09月15日(木) 14時18分
好評かどうか不明ですがとりあえず第2回です(苦笑)



入門書には大抵ノルウェー語は基本的にローマ字のように読めばいいと書かれています

実際に読んでみましょう

bake

「(パンやケーキを)焼く」です
そう聞くと「ベイク」と読みたくなりますが「バーケ」と読んでくださいね
ノルウェー語では子音母音子音母音という並びになっている場合は最初の母音は伸ばすと思ってください

読む  lese レーセ
女の子 pike ピーケ
ケーキ kake カーケ

分かりますね?
では勢いに乗って文章を読んでみましょう

Hun baker kake.
(彼女はケーキを焼く)

後々改めて説明する予定ですが、ノルウェー語では動詞の現在形にはrが付きます(全てではない)
このrはあまりはっきり発音せずに「バーケッ」と発して語尾で舌を巻き、自然にrっぽい音を出すようにすると良いと思います

hunは「フン」ですよ
こういう形の単語はそのままローマ字読みができる単語もあれば伸ばして読む単語もあります

彼は  han ハン
日   dag ダーグ
見事な fin フィーン

まぁ、使って覚えるしかないですね(苦笑)

難しく考えずに先に進みます

丘  bakke

ローマ字で同じ子音が続く時は詰まって読みましたね
だから「バッケ」と読めば良いです

…ではない ikke イッケ
(英語:not)
横たわる  ligge リッゲ

但し

来る komme

のように-mm-が続くのは「コンメ」となります(厳密には「コムメ」のような感じ)
勿論-nn-の場合も同様です

できる kunne クンネ

また-ll-は詰まりません

或いは eller エレル
(英語:or)


さて、英語で「日本」を何と言うか、今時は幼稚園児でさえも知っているでしょうね

Japan

ノルウェー語でもやはり同じです
但し読み方は「ヤーパン」となります
なでしこヤーパンと言うとあまり強そうではありませんね(笑)
「なでしこ」もノルウェー語にするといいのかも知れませんが……分かりません
(´-`;

脱線はさておいて(逃げた)アルファベットのjは「ヨッド」と読みましたね
このようにノルウェー語ではjはヤ行の発音になります

はい ja ヤ(ー)
(英語:yes)
一月 januar ヤニュアール
クリスマス jul ユール
ジョギングするjoggeヨッゲ



「はい」が出てきたら「いいえ」も知りたいですね

nei

と書きます
これは「ナイ」と読みます
-eiの発音は「アイ」になるのです
より正確には、例のアとエの混ざった「ェアイ」です
これは語末にある-egでも同様です

私に・を meg マイ
君に・を deg ダイ

ではこれは何と読むでしょう

私は jeg

この期に及んで「ジェグ」と読まないでくださいね
「ヤイ」と読むのですよ
英語の一人称主格Iは大文字で綴りますが、jegは文頭にない限り小文字にします

更には-egn-、-egl-のような形でも

雨  regn ライン
帆  segl サイル

となります
これらは「レイン」や「セイル」と言えば、ぐっと馴染み易いかも知れませんね

他の場合はその限りではありません

卵   egg   エッグ
多くの meget メーゲット
(英語:many)



このようにノルウェー語のgはなかなか曲者です

ノルウェー語の形容詞には-igで終わる単語がいくつかあるのですが、この場合gは読みません(或いはiと同化する)

正しい riktig リクティ
貧しい fattig ファッティ

語頭のogやgjの場合も読みません

…と  og     オ(ー)
(英語:and)
喜んで gjerne ヤーネ

これから喜んで何かする時は一応「やぁね」と照れたりして



あ、余計なことは言うな、ですか

語頭以外の場合はogのgは読みますから気を付けてくださいね
というか、「…と」のogの方が特殊なので、こちらを気を付ければ後はローマ字読みができるということです

また、gi-、gy-、gei-の形ではjと同じになります(つまりヤ行でgi-はイー)

与える gi     イー
金の  gyllen ユレン
ヤギ  geit   ヤイト

……やいと屋(灸)に通うgeit



なんつって



あ、もういいですか?(´-`)ゞ



後、気を付ける必要があるのはgs-、gt-です

今日の出来事dagsnytt ダクスニュット
言った   sagt サクト

gではなくkになります



いちいち書き並べると面倒臭そうですが、これらのことはノルウェー語に触れていく内に自然に身に付いていくと思います
習うより慣れろ、とにかく単語を見ながら声に出して読むことが大切です
「これはgiだから……」なんて考える必要はありません

だからどうかオイラにお付き合いください(;_;) ミステナイデ





×××××××××××××××





では本日の復習を兼ねて次の文章を読んでみましょう(できることならば訳も想像してみてね)



Jeg liker 
den deilig piken.



いつかノルウェー人になる日〜leksjon 1 モジモジしないで

2011年09月06日(火) 23時40分
買ったことで満足して本を開かないないまま終わりそうなので始めてみました(笑)

不定期気まぐれコーナーなので一回で終わるかも知れません
好評であれば頑張ります(大笑)

おまけに本人が独学でほとんど使えない状態なのでかなりいい加減で時には嘘を吐いてしまうかも知れません(爆)
お気付きの点はビシバシと指摘してください

また、他の言語を学ぼうとしている方もそれぞれの言語に当てはめて学習の参考にしていただければ幸いです



では皆様、ノルウェー人になれるように共に頑張りましょう





×××××××××××××××





英語ではアルファベットは26文字ですが、ノルウェー語ではそれに3文字加えて29文字が使用されます

まずは

小文字は発音記号として馴染みがあるかも知れませんね
appleのaの発音ですね
「ア」と言う時の口で「エー」と発してみましょう
「ェアー」という感じですね
より確実に発音するにはちょっと横にも広く開くと良いでしょう


これは「オ」の口で「エー」と発音します
敢えて発音をカタカナで書くとしたらやはり「エー」になるでしょうか


「オー」と読みます
日本人らしく元気良く「オー」と発すればバッチリです

ではOはどうなるのか
こちらもやはり「オー」と読みます
但し「ウ」の口で「オー」と発します
「ウー」にも聞こえる「オー」で、差し詰め元気のない「オー」です

そんなことも踏まえて改めてアルファベットを読んでみましょう

A a アー
B b ベー
C c セー
D d デー
E e エー
F f エフ
G g ゲー
H h ホー
I i イー
J j ヨッド
K k コー
L l エル
M m エム
N n エヌ
O o オー
P p ぺー
Q q クー
R r アル
S s エス
T t テー
U u ウー
V v ヴェー
W w ドッベルトヴェー
X x エクス
Y y イー
Z z セット



AにしてもBにしても伸ばす音はやや尻上がりに読みましょう

M、N、Rは勢い良く「エムム」「エヌヌ」「アルル」となる感じで発してください
特にRは舌をしっかりと巻きましょう

Qは「キュー」なのですがあまり明瞭に発音するより「クー」となるぐらいの方がノルウェー語らしくなります

察しの良い人は気付くかも知れませんが、Wの読みは「二つのV」という意味を持っています
「ドッベルト」と詰まるように表記されていますけれど、あまり意識せずに「ドベルトヴェー」とコンパクトに言った方が良いです

さて何より気になっているのはIとYではないでしょうか
どちらも「イー」となっていますね
Iは憎たらしい相手に

(`皿´) イーッ

とする要領で口角を思いっきり引いて発します

Yは口をウの形にして「イー」と言います
なのでテキストによっては「イュー」と表されています


以上、アルファベットは言葉の基本中の基本でもありますから、忘れないように通勤通学の電車の中でも会議中でも授業中でも買い物途中でも家族の夕食中でも、思い出したらいつでも発音をしてください
はっきりと口に出すのが鉄則ですよ



Ha det bra!
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